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仙台・宮城・陸奥
1252
:
荷主研究者
:2011/07/18(月) 21:55:44
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110714t72021.htm
2011年07月14日木曜日 河北新報
復興ものづくり トヨタ3社経営統合へ 地元取引の拡大期待
東北に拠点を置くトヨタ自動車グループ3社が経営統合に向け協議を始めることが13日、明らかになった。東日本大震災で東北の製造業が大きなダメージを受けてから4カ月。東北の経済団体や自治体の関係者は「ものづくり産業の復興にも弾みがつく。地元企業との取引拡大も見込める」と期待を寄せた。
みやぎ工業会の川田正興会長は「多くの製造業が海外へのシフトを進める中、トヨタは国内拠点を強化していく決意を示した」と受け止めた。その上で「東北復興のシンボリックな出来事。裾野が幅広い自動車産業を地元企業も支えていかなくてはならない」と意気込む。
東北経済連合会の高橋宏明会長は「効率性、合理性と地域のことを考えたトヨタならではのやり方だと思う。東経連もこれまで開催してきた自動車産業の勉強会の成果を活用したい」と自動車関連産業の発展に向け、さらに活動を強化する考えを示した。
宮城県商工会議所連合会の鎌田宏会長は「宮城の自動車産業発展につながる明るいニュース。効率化を考えての統合だと思う」と話した。
トヨタグループの自動車部品最大手デンソーの子会社、デンソー東日本(田村市)が10月から操業を始める福島県。斎須秀行商工労働部長は「トヨタが東北を国内拠点として重視していることは大変心強い。県内企業とのさらなる取引拡大も期待できる」と評価した。
自動車関連部品を生産する企業が多数立地する山形県の広瀬渉商工観光部長は「県も、県内自動車産業とトヨタグループとの連携強化を一層後押ししていきたい」と強調。同県商議所連合会の清野伸昭会長は「山形県の企業の技術レベルは高い。岩手、宮城の企業に負けずに取引できるよう飛び込んでいくべきだ」と指摘した。
◎岩手「平泉」に続く朗報
関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)を中心に、東北の自動車関連産業をけん引してきた岩手県内の関係者は13日、関自工を含むグループ3社の経営統合協議を「東北の拠点化が一層進む動き」と歓迎した。
県商工会議所連合会の元持勝利会長は「東北全体にとってプラス。雇用への好影響も見込まれる。『平泉の文化遺産』の世界遺産登録に続き、岩手の名を世界にとどろかせる契機になってほしい」と喜んだ。
県工業クラブの長岡秀征会長は「東北に対するトヨタの思い入れの表れ」と期待を寄せる一方、「関自工岩手は地元密着で事業を進め、われわれも協力してきた。トヨタの完全子会社になっても地元の意見を反映してほしい」と注文を付けた。
トヨタが東北をコンパクトカーの国内拠点としてあらためて位置付けたことについて、いわて産業振興センターの黒沢芳明事務局長は「こんなチャンスはそうはない。地元もこれに応えないといけない」と気を引き締めた。
関自工岩手が立地する金ケ崎町の高橋由一町長は「岩手工場でハイブリッド車の量産が見込まれており、今回の経営統合はビッグな発表。経済活性化と震災復興につながるよう期待したい」とのコメントを出した。
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