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仙台・宮城・陸奥

123荷主研究者:2008/11/16(日) 23:54:06

http://www.kahoku.co.jp/news/2008/09/20080922t72001.htm
2008年09月22日月曜日 河北新報
産業集積と展望…日本政策投資銀行東北支店長に聞く

<いとう・ゆきもと>1980年に旧北海道東北開発公庫入り。統合後の日本政策投資銀行では事業再生、企業ファイナンス、情報通信、企業金融第2の各部長を経て2008年6月から現職。秋田県大仙市出身。東北大卒。51歳。

 自動車産業の集積は、地域社会にどのような変化をもたらすのか。「ものづくり立国」を掲げて突き進む東北の展望と課題について日本政策投資銀行東北支店の伊藤敬幹支店長に聞いた。

 ―東北に自動車産業が集積する要因は。
 「関東自動車工業岩手工場の成功が大きかった。恐る恐る進出したが、東北のポテンシャルが高いと分かり、追随する企業が相次いだ」
 「ポテンシャルの第一は『まじめでよく働く』人材だ。また、南部鉄器の鋳物のように部品資材をつくる潜在的な技術力の集積もあった。さらに、中国東北部やロシアを見据えた戦略からも東北は重要。地震など防災上のリスク分散の必要性もある」

 ―東北にとって自動車産業が立地するメリットは。
 「自動車産業はすそ野が広く、多くの関連産業が育つ。既存の地場企業が、足腰を鍛えて強い企業に生まれ変われる」
 「どの産業も栄枯盛衰は避けられないが、自動車産業は比較的安定している。国際競争力も強い。環境や資源の問題を考えると、日本が世界をリードする役割は強まりこそすれ弱まることはない。そういう産業が東北に立地する意義は大きい」

 ―関連産業の課題は。
 「生産管理、生産技術をしっかりできるようにすることが大事だ。提案する力が重要。愛知や東京からリモートコントロールされるのでは、ただの『アセンブリー(組み立て)屋』になってしまう」
 「企業立地が相次いだ結果、人材不足に陥る2010年問題が懸念されている。この問題が顕在化すると、域外の企業にまずいイメージを与えてしまう恐れもある。早急に人材育成に取り組むべきだ。そういう意味でも産学官連携は欠かせない」

 ―関連産業以外にも自動車産業の効果は波及するか。
 「まず設備投資による効果が表れるだろう。製造業の設備投資は2009―10年度にかけて相当上ぶれすると思われる。資材関係や建設業者にも効果が出るのではないか。東北経済の大きな推進力になる」
 「自動車産業と、東北の電気機械産業の連携がつくられるのではないか。従業員の転居に伴って個人消費などへの波及効果も望める」

 ―国際化への効果はどうか。
 「自動車の国内販売が4年連続で前年を下回る中、自動車産業はBRICs(新興市場国)などへの輸出増強を考えている。つまり、海外と付き合わなければ成り立たない産業が東北に来るということ。完成車や自動車部品など、相当量のモノを海外に送り出す環境になるのではないか」

 ―東北の産業構造は激変するのか。
 「少なくとも製造業は、非常に固い厚みのある構造になる。ただ、東北の産業は農業を抜きには語れない。自給率の高い産業をわざわざ捨てる必要はない。農業を大事にしておけば『食』と『ものづくり』の両面で東北がキャスチングボートを握る。やっとそういう時代が来た。この波をとらえた東北ブランドの構築が重要だ」


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