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仙台・宮城・陸奥

1228荷主研究者:2011/06/11(土) 20:02:34

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110529t11020.htm
2011年05月29日日曜日 河北新報
居住地集団移転や現地集約 仙台東部3ゾーン化 市が検討

津波で木造家屋が根こそぎ流され、基礎だけが残る仙台市若林区の荒浜中丁地区。多くの住民が移転を希望する

 東日本大震災で津波による浸水被害を受けた仙台市東部沿岸地域の居住対策について、市は海岸からの距離によって三つのゾーンに区分した上で、集団移転や住宅の集約化を検討している。今月中にまとめる復興計画の中間案「復興ビジョン」に盛り込む方向で、詰めの作業を進めている。

 市は被災状況やアンケートの結果などから、仙台東部道路の東側の地域を、海岸から近い順に(1)家屋流出が見込まれる区域(2652世帯)(2)床上1メートル以上の浸水が見込まれる区域(1323世帯)(3)床上浸水が見込まれる区域(2526世帯)―に分類。それぞれ市としての考えを示す方向で調整している。

 現段階で想定される有力な構想は(1)は集団移転(2)は集団移転と現地での住宅の集約化(3)は現地での集約化―をそれぞれ求める案。移転先の一つとして、2015年度の開業を目指す市地下鉄東西線の荒井駅周辺が候補地に挙がっている。

 市は5年以内に集団移転を完了させる方針。だが住民が移転を希望しないケースも予想される。

 奥山恵美子市長は24日の記者会見で「安全ではない場所に住み続けることへの可否は、考えなければならない。場合によっては住んではいけないと判断する可能性は排除できない」と語り、市が転居を勧めたり、建築制限を設けたりすることもあり得るとの認識を示している。

◎「愛着ある」「津波怖い」住民に温度差

 東日本大震災で津波被害を受けた仙台市東部沿岸地域で、住宅移転に対する住民の意向は割れている。被災の程度や土地への愛着心、職業、家族構成など被災者が置かれた環境の違いにより、思いは千差万別。若林区の被災現場を歩き、住民の声を拾った。

<8割現地希望>
 仙台東部道路から、すぐ東側の荒井笹屋敷地区。約120世帯の大半は浸水被害で一時、自宅を離れたが、その後は30世帯ほどが戻った。電気やガスなどのライフラインが復旧している家もあり、より海側に比べれば被害が少ない地区だ。

 住民によると、地区の8割の世帯が現在の場所での生活を希望している。農業の菊地柳秀さん(67)は「11代続く農家で地域には愛着がある。自宅も流されていないので、ここで暮らしたい」と話す。

 さらに東側の県道塩釜亘理線付近に向かうと、風景は様変わりする。県道沿いの井戸地区は津波で多くの住宅が流され、辛うじて残った家もヘドロまみれで、無残な姿をさらす。

 トラック運転手の庄子正美さん(48)は「妻も子どもも津波を怖がっている。もうここには住めない」とうなだれる。震災で両親を失ったこともあり「古里を離れるのは悔しいが、(防潮堤の役割を果たす)東部道路よりも西側に移りたい」と語る。

 同じ場所で再起を誓う人もいた。無職の大友悟さん(75)は自宅が浸水したものの、家屋の骨組みに被害はなかった。「長年住み慣れた場所を離れるのはつらい。津波の不安はあるが、自分たちの代まではここに住まわせてほしい」と言う。

<リスク大きい>
 海岸から約300メートルの荒浜中丁地区に足を踏み入れると、寒々しい光景が広がる。震災で全ての木造家屋が流され、残ったのはコンクリート製の建物だけ。地区再建の見通しは立っていない。

 漁業を営む佐藤政智さん(57)によると、地区の約90世帯の9割以上が別の場所での生活を望んでいるという。

 佐藤さんは「子や孫のことを考えると、ここに住み続けるのはリスクが大きすぎる。早く別の場所で生活を再建したいし、市は早く候補先を示してほしい」と話した。(神田一道)


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