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仙台・宮城・陸奥
1089
:
荷主研究者
:2011/03/20(日) 14:42:27
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110305t12013.htm
2011年03月05日土曜日 河北新報
「現場環境に万全期す」東京エレクトロン宮城
半導体製造装置大手の東京エレクトロン(東京)は4日、宮城県大和町で建設を進めている新工場の生産開始時期を、当初予定の4月初めから延期すると発表した。2月に建設現場で資材が焼ける小規模のトラブルがあったのが原因。工場を運営する子会社東京エレクトロン宮城の北山博文社長は仙台市内で河北新報社の取材に応じ、「延期期間は数カ月になる」との見通しを示した。
北山社長によると、トラブルがあったのは2月15日早朝。工事中の生産棟内に置いてあった床面用の塗料缶から煙が出ているのを、建設会社の作業員が発見した。建屋自体に損害はなかったものの、「空調ダクトなどにすすが入っている恐れがあるため、今月いっぱいかけて影響を調査する」という。
具体的な生産開始時期について北山社長は「装置製造はクリーンな環境が必要。品質を最優先させたい」として明言を避けた。
4月から新工場で見込んでいた生産分に関しては、関連会社の東京エレクトロンAT(宮城県松島町)の宮城事業所(同)と山梨事業所(山梨県韮崎市)で対応する方針。「全体の生産計画への影響はない」と説明した。
4月5日に予定していた竣工(しゅんこう)式は延期する。ただ生産棟とは別に新工場に建設中の事務、研究開発の2棟については、4月1日から業務を開始するとして、北山社長は「工場の稼働は4月のままで、稼働延期とは考えてない」とも話した。
新工場は昨年7月着工。半導体製造工程で使われるエッチング装置などを製造する予定で、東京エレクトロンは当初の年間売上高を1500億円と見込んでいる。
―稼働まで数カ月かかる理由は。めどはいつか。
「(資材が焼けたトラブルの)規模は小さかった。万全を期して生産を始めるため、慎重に対処すべきだと判断した。現在、生産棟の設備の調査を行っている」
「半導体製造という作業の特性から、ちりやほこりなどを完全に排除しなければいけない。空調ダクトにすすが入っていれば交換する必要がある。品質を最優先するため、何をどこまでやるべきか慎重に見極める」
―生産計画などへの影響は。
「製品の納期や受注には一切影響させない。関連会社の山梨県内の事業所の生産を拡大し、(閉鎖するかどうか検討していた)宮城県松島町の松島事業所の生産体制も維持して対応する」
―従業員の異動や規模はどうなる。
「予定通り、山梨事業所の従業員1500人のうち600人をことし中に異動させる。6月末には8割ほど移っている予定だ。松島事業所からことし中に約200人全員を移すことも変わらない」
「4月1日入社の新卒者も三十数名いる。ほかに非正規の従業員を約200人雇用し、予定した約1000人の従業員体制とする」
―業況は。
「多機能携帯電話など向けの半導体需要が旺盛で、装置の受注もほぼ計画通り推移している。5年後に従業員数と売上高規模を初年度の倍にするという目標も変更していない」
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