したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

仙台・宮城・陸奥

1067荷主研究者:2011/03/06(日) 14:56:08

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110225t11010.htm
2011年02月25日金曜日 河北新報
宮城県図書館の“魂”移管 専門家ら「再考を」

 宮城県図書館(仙台市泉区)所蔵の古地図や古書など11万点が、県施設の東北歴史博物館(多賀城市)に移管され、その中に同図書館発祥時からの蔵書である「青柳文庫」「養賢堂文庫」が含まれることが分かった。専門家や利用者から「県図書館の根幹に関わる」「より広い議論が必要だ」と再考を求める声が上がっている。

 博物館に移管されるのは「坤輿(こんよ)万国全図」「仙台城絵図」などの歴史資料や、和漢の古書など約11万1500点。日本最初の公共図書館とされる青柳文庫の蔵書467点、仙台藩校・養賢堂の蔵書263点、戦後収蔵した伊達文庫4170点など、「特殊文庫」と呼ばれる県図書館ならではのコレクションが約3万9000点含まれる。

 県教委生涯学習課によると、移管の対象は「国や県指定の文化財と、今後の文化財指定が見込まれる貴重な資料」。移管の理由として(1)専門の学芸員による調査研究の必要性(2)文化財保護に適した管理(3)展示スペースの確保―などを挙げている。

 館長の諮問機関の図書館協議会には、今月18日に初めて報告された。同協議会長の沢井清宮城学院女子大名誉教授(図書館情報学)が「青柳文庫や養賢堂文庫は県図書館の最も基本となる蔵書で、多くの研究者に利用されている。移管は県民の意見を聞いてから、決定すべきだ」と再考を求めたが、認められなかった。

 生涯学習課によると、移管については昨年、図書館と歴史博物館の職員が調査し、同10月の教育委員会協議会に報告。移管の経費約740万円を盛り込んだ2010年度県補正予算は今月17日に県議会で可決された。移管作業は28日にも始まり、6月までに終える予定という。

 西条公美生涯学習課長は「図書館には文化財保存に適した薫蒸設備がなく、十分な展示スペースもない。広く県民の利益を考え、移管を決めた」と説明する。

 他県では古書の移管の際、公聴会で県民の声を聞いたケースもある。東北大東北アジア研究センターの平川新教授は「図書館と博物館では収蔵の意味が異なる。古典籍の利用に関しては図書館のサービスの方がかなり良く、使い勝手が悪くなれば歴史博物館への批判が出るのではないか」と懸念する。

[「青柳文庫」「養賢堂文庫」]文庫は「書籍を収納する倉」の意味。青柳文庫は仙台藩出身の青柳文蔵が1831(天保2)年、現在の仙台市青葉区一番町に開設。約1万冊の蔵書を武士・町民の区別なく閲覧させ、貸し出した。養賢堂の文庫は1779(安永8)年の設置。約1万7000冊を所蔵していた。両文庫の蔵書は明治維新後に散逸し、一部が1881年開設の宮城県図書館の前身「宮城書籍(しょじゃく)館」に引き継がれた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板