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芸術・美術・音楽

82チバQ:2010/08/12(木) 12:07:21
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001008120003
カビ・クモ「体制に問題」
2010年08月12日

 展示作品にカビやクモが発生し、国宝展示ができなくなった新潟市美術館の運営改善策を検討してきた「市美術館の評価及び改革に関する委員会」(委員長=金山喜昭・法政大教授)は11日、検証結果をまとめた中間報告を篠田昭市長に提出した。事前準備が不十分なまま市長が美術館改革を目指した結果、管理体制に問題が生じ、「カビ・クモ問題」が発生したと指摘。収蔵作品の約4割がこれまでに展示されたことがない実態なども問題視し、今後は「全市民に開かれた美術館」を目指すよう求めた。(藤井裕介)



●「カビ・クモ問題」の原因は?


 市美術館では昨年7月、「水と土の芸術祭」(昨年7月〜同12月)の展示品にカビが発生。今年2月には別の企画展の展示作品に約30匹のクモや虫が発生し、文化庁が国宝の展示を認めず、「奈良の古寺と仏像」展の会場が県立近代美術館(長岡市)に変更された。


 評価改革委はこの日の中間報告で、カビやクモが発生した作品について「『通常は持ち込まないタイプの作品をあえて持ち込む』という常識破りの企画自体に狙いがあった」と評価。ただ、当時の北川フラム館長や職員らが作品の乾燥や分解掃除などの対応策をとっておらず、「カビやクモの発生するリスクを想定できず、そのリスクを軽減する努力を怠ったことが問題」とした。


 北川氏に対しては「美術館における文化財保存機能への配慮が不足していた」と、副館長ら職員に対しては「リスクへの感度の鈍さや意思疎通の問題があった」と指摘した。


 ●北川フラム氏の館長就任など「開かれた美術館」への改革の評価は?


 篠田市長は、情報公開など市美術館の改革を目指したが、「内部による改革は無理」と判断して2007年4月、「大地の芸術祭」(十日町市など)で実績を上げていたアートディレクターの北川氏を館長に起用した。


 北川氏は「開かれた美術館」を目指して従来とは異なる企画展を開催。一部の美術館関係者や市民から、その手法に批判の声も上がった。


 評価改革委は、北川氏がディレクターを務めた「水と土の芸術祭」について「旧来の市役所の文化行政の発想転換を象徴するものであり画期的」と評価。北川氏の館長就任以降、学芸員らが他の部署に異動となったことに疑問の声もあったが、「キャリア向上の観点から、専門分野を超えた広い視野を得ることを目的とした」ものと説明した。


 しかし「カビ・クモ問題」で「美術館と市役所の管理体制の脆弱(ぜいじゃく)さが表面化した」とし、「新館長の投入や芸術祭による刺激だけで経営改革が進むものではない」「事前(改革に取り組む前)に、(市美術館の)これまでの実績と蓄積を十分に評価した上で課題を整理しておくべきだった」と指摘した。


●他に問題は? 市はどうする?


 評価改革委は、作品の収集や展示などの問題も指摘した。作品購入にはこれまで約30億円が投じられたが、収集方針は「近代の美術」「新潟の昨日・今日・明日」など。評価改革委は「総花的で独自の性格付けが希薄」と批判した。また、3千点以上の収蔵作品のうち44・2%が過去に一度も展示されておらず、「税金を使って購入した作品の価値を市民に存分に提供できていない」と指摘した。


 また、同一人物が長年、購入作品の選定委員を務めていることなども問題視した。


 篠田市長は11日、評価改革委から指摘があった問題について「おぼろげながらつかんでいたが、内部調査をせず北川館長を外部から送り込んでご迷惑をかけた」と話した。


 市としても9月までに、これまでの館長や副館長ら「責任者」への聞き取り調査を実施し、市長を含めた処分や、今後の美術館の運営の方向性などを明らかにするという。


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