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芸術・美術・音楽

700とはずがたり:2018/08/28(火) 19:12:55
「僻地の廃校」に年間2万人が訪れるワケ
実業家が生んだ、常識破りの美術館
企業経営 2018.8.27
https://president.jp/articles/-/26021
まちビジネス事業家 木下 斉

僻地の廃校が、年間2万人を超える来館者を集める美術館に
北海道新冠町に廃校を活用した完全民間経営の美術館があります。その名も「太陽の森ディマシオ美術館」です。

かつて小学校だったという立派な建物にはいると、多種多様な美術品がところ狭しと並んでいます。その中でメインを飾るのは美術館の名前にも冠されている幻想絵画の鬼才、ジェラール・ディマシオによる膨大な絵画コレクションです。圧巻なのは、体育館をリノベーションした展示室に飾られている縦9m、横27m、奥行き3.5mにもなる世界最大の油彩画です。



常識破りだらけ、だからこそ民間経営が成立するディマシオ美術館
美術館というと、格式が高く、知識がないと楽しめない、といったお固いイメージがないでしょうか。しかしながら、ディマシオ美術館はそんな印象を拭い去ってくれるほどのさまざまな“常識破り”があります。

常識破り その1:ネットで売られた廃校
オーナーである谷本勲氏が、NHKの朝の番組で「ヤフーオークションで廃校が売られる」というニュースを見たそうです。谷本氏は放送から2日後には現地に入り、廃校を購入。リノベーションして美術館にしました。
常識破り その2:自然光が入る
元小学校だから窓が多い構造になっています。それを改装しないまま、「自然の光」を取り込む美術館にしました。普通の美術館では美術品が痛むからやりませんが、自然の中にある美術館なのに、自然の光を排除したら意味はないと実行しました。
常識破り その3:明かりはセンサー式
各部屋、通路も人が通ると自動点灯する仕組みで、電気がつけっぱなしということがありません。また点灯・消灯などの作業も一切必要ありません。
常識破り その4:警備員がいない
各部屋はすべて多数のセキュリティカメラで遠隔監視しています。通常の美術館のように警備員を配置すれば25人くらいの雇用が必要なところを1人で済ませています。
常識破り その5:開業時からずっと写真・動画なんでもOK
8年前の開業時点からずっと、写真や動画の撮影もOKです。SNSでの拡散が期待できることもあって、最近でこそ国内の美術館でもインスタグラムへの投稿が許可されることが多くなりましたが、当時は「非常識だ」と非難されたそうです。



鉄貿易で財を成し、教育、芸術にも関心を持つ
どうしたらこれだけのアートコレクションや常識破りの美術館経営が可能なのか、あまりに謎です。しかし。オーナーである谷本氏のキャリアを知れば、その謎はすぐに解けるものでした。

もともと谷本氏は、戦後の変動相場移行期に先駆的に国際市場から鉄の輸入輪貿易を始めた、業界では知らない人がいないほどの人物です。

また教育分野でも日本で初めて外国大学日本校として文部科学省の認可を受けて開設された「テンプル大学日本校」の開業にも、理事長として尽力し、自立経営が可能なレベルまで軌道に乗せるなど、多方面で活躍された実業家でもあったのです。

谷本氏は長年に渡り世界中からさまざまな作品を収集しましたが、それらの一部が新冠のディマシオ美術館に展示されています。

谷本氏は「ホンモノの経営をすれば、僻地にある美術館であろうと自主運営は成り立つ。補助金をもらい、赤字を垂れ流し、毎年さらに多くの補助金をもらうのはニセモノの経営だ。ディマシオ美術館を見ていただければ、地方であっても美術館を単独継続する道はあるのが分かる」と語ります。




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