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芸術・美術・音楽

69チバQ:2010/04/27(火) 12:24:28
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20100427-OYT8T00002.htm
新潟市美術館問題 再生重い課題【深層表層】
背景に運営巡る対立


カビ・クモ問題で混乱し、仏像展開催がかなわなくなった新潟市美術館。体制再構築が課題となっている 国宝の仏像などを展示する「奈良の古寺と仏像」は、文化庁から管理不備を指摘された新潟市美術館から会場を県立近代美術館(長岡市)に変更し、予定通りの24日開幕にこぎつけた。しかし、展示品のカビ・クモ発生問題など、混乱を引き起こした新潟市美術館の再生が、重い課題として残されている。(小森有希子)

  今回の混乱の背景にあったのは、篠田昭市長と新潟市美術館関係者との、館の運営方針を巡る対立だ。篠田市長は、文化庁が新潟市美術館での国宝展示に難色を示した直後の3月10日、「美術館を巡って、路線闘争があることは間違いない」と明かした。

 篠田市長は「多くの市民が集まって、まちづくりやアートについて話し合う場になってほしい」として、「開かれた美術館」構想を掲げた。その実現のために2007年、現代アートの旗手として知られる北川フラム氏を館長に招いた。

 だが、09年7月、カビ問題が発生し、初代館長を中心とした美術関係者の団体「新潟市美術館を考える会」は、北川氏の美術館運営を「館内の管理・保管について無知」などと批判。さらにクモ問題もあって、結局北川氏は今年3月、責任を問われ更迭された。

 こうしたゴタゴタの予兆は、篠田市長の就任間もない時期からあった。

 ある市職員によると、市長就任から約半年後の03年、篠田市長の「情報公開日本一を目指す」との市政運営方針に、新潟市美術館の当時の学芸員がかみついた。篠田市長が初当選後、市職員数人ずつと順次開いていた昼食会で、美術作品の購入を例に「情報開示すると仕事が難しくなる」と意見をぶつけたという。

 作品の購入価格を公開すると、作家の他の作品の価値に影響を与え、作品にまつわる個人情報が遺産相続などのトラブルにつながる恐れがあるとも言われる。だが、篠田市長は予算節減などの観点から、作品の購入方法や価格を透明にすべきだと考えていた。

 北川氏の館長就任と前後して、学芸員の大きな異動も行われた。06年には1985年の開館当時以来の古参を含め5人の正規職員がいたが、09年までに全員が転出。こうしたことが、市長と職員との溝を広げていった。

 そうした中、北川氏は館長に就任。その頃には、現場は意思疎通を欠いた状態で、「展示品からカビ、クモが出た時に、僕より先に報道機関に情報が行った」(北川氏)。篠田市長は「06年に市の職員を館長に起用した際、1年かけて総括し、目指す美術館像を明確にした後、北川さんを館長にするべきだった」と悔やむ。

 市は今回の問題の原因を洗い出し、改善策を探るため、外部有識者6人による委員会を設置。6月議会に「緊急総括」として報告する。4月からは新潟市美術館に学芸員資格のある副館長を就任させたほか、文化政策課、観光政策課との兼務職員を配置し、体制再構築を進めている。

 「担当官同士が情報共有しないなど、危機意識が欠如していた」(市文化観光・スポーツ部の小黒和弘部長)。縦横の意思疎通を図り、真に「開かれた」文化施設として、新潟市美術館は再生できるのか。市民は注視している。

(2010年4月27日 読売新聞)


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