ブームと言っても過言ではないこの現象だが、そのシーンの中でも「King Of Kings」や「UMB」「ENTER」などと並ぶ屈指の規模を誇るバトルが「戦極MC Battle」。
そして現在は「戦極」の開催の他、バトルでの全国ツアーの開催、「ダンジョン」において般若の通訳(?)を務める山下新治 a.k.a ACEやMOL53、田中光などバトルでも活躍するラッパーのマネージメントなど、バトルを取り巻く環境を整備しているのが、「戦極」を主宰しているMC正社員である。
年間で400試合近くのバトルを見るという、日本でも屈指のバトル・アーカイバーでもある彼に、バトルの魅力を語り下ろして貰うこの企画の一回目は、まずはバトル解説に入る前に、彼の来歴について話して貰う事にしよう。
元々、日本語ラップ・リスナーで、ラップもやってたんですけど、あまりクラブに足繁く通うよりも、基本的には音源を追いかけるタイプで。そんな中で「UMB2006」の予選DVD(「ULTIMATE MC BATTLE 2006 JAPAN TOURS ARCHIVE」)を買ったら、そこにはサイプレス上野とかダースレイダーさん、アルファのTSUBOIさんとか当時から有名な人も出たんですけど、PUNPEEさんとかDOTAMAさんみたいな、当時はまだ無名な、しかも見た目もいわゆる普通っぽい人も出てて、まずそこに驚いたんですよね。