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芸術・美術・音楽

613荷主研究者:2016/06/19(日) 12:05:27

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160526/CK2016052602000054.html
2016年5月26日 中日新聞
貴重な展示、閉館惜しむ声 名古屋ボストン

閉館が決まった名古屋ボストン美術館が入るビル=名古屋・金山で

 名古屋・金山の名古屋ボストン美術館が二〇一九年春に閉館することになった。国内では見る機会の少ない貴重な作品を求め、開館から十七年間で四百二十万人が足を運んできただけに、美術界からは惜しむ声が上がった。美術館が入居する施設を所有する名古屋市は今後の利用方法を「白紙」としているが、集客施設を誘致したい考えだ。

 閉館の知らせに、美術評論家の金城学院大の山脇一夫教授は「日本で見ることが難しい東洋美術や古代ギリシャ、ローマのコレクションなど貴重な展示が多かった。閉館するのは本当に寂しい」と語る。愛知教育大の浅野和生教授も「米国の本館の持つコレクションを生かし、練り上げられた企画で楽しませてくれた」と惜しんだ。

 一方、県内の美術館関係者は「美術館の役割は企画・展示だけでなく、収蔵品を守り、作家を育て、地域に文化を創ること」と指摘。米国本館の収蔵品のみを展示する形態は限界があったとみる。

 経済界は赤字を穴埋めするためこれまで百十億円を寄付し、運営を支えてきた。名古屋商工会議所の岡谷篤一会頭は会見で「民間企業が応援するにはちょっと金額が大きすぎる」と指摘。私見としつつ「プライベートの美術館もいくつかあるが、どこも厳しい。みんなで一緒にやらないとこれから大変」との見方を示した。

名古屋ボストン美術館閉館について会見する古角保評議員会長=名古屋市中区で

 入場者数の低迷について、運営主体の名古屋国際芸術文化交流財団の古角保・評議員会長は「愛好家の目が肥え、吸引力がよほどなければ難しかった。東京の美術館は(お客さんを呼べる)後背地が全国だが、名古屋は愛知、岐阜、三重に限定される」と語った。

 名古屋市が「大家」として美術館に施設を貸してきたのは、名古屋の副都心・金山を文化面で活性化させるため。金山には日本特殊陶業市民会館などの集客施設があるが、美術館は文化的な中核施設との位置付けだった。

 美術館は金山南ビルの三〜五階の三フロアに入るが、市の担当者は「ビルを『空き箱』の状況にしたくない。部局を超え、集客力のある施設を呼び込みたい」と話す。ただ美術館仕様のため天井が高く、窓もない特殊な造り。美術館以外に転用する場合、改修費がかさむ恐れがあり、新たな施設を誘致する障害となる可能性もある。

 (安田功、野村由美子)


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