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芸術・美術・音楽

495チバQ:2015/03/20(金) 18:59:49
http://www.sankei.com/world/news/150320/wor1503200002-n1.html
2015.3.20 12:00
【イスラム国】
偶像敵視、資金源、注目…「イスラム国」はなぜメソポタミア遺跡を破壊するのか





(1/3ページ)【過激組織「イスラム国」】

イラク北部のハトラ遺跡=2005年7月(AP)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が支配地域内で貴重な歴史遺産の破壊を進めている。最近明らかになったイラク北部の世界遺産「ハトラ遺跡」や「ニムルド遺跡」の破壊などのほかにも、歴史文献の散逸や発掘品の略奪も横行。イスラム国のこうした行為には、非イスラム的な文化を悪とみなす偏狭な信仰を実践する意味合いに加え、世界の注目を集めることで宣伝効果を高める狙いもありそうだ。(カイロ 大内清)

 2月下旬、イスラム過激派系ウェブサイトに、イスラム国が掌握するイラク北部モスルの博物館で、イスラム国戦闘員とみられる男らが収蔵品をハンマーなどで打ち砕いている動画が掲載された。

 イラク北部は、紀元前600年ごろまで栄えたアッシリアの中心地で、古代都市の遺構など多くの遺跡が眠る。イスラム国が破壊を進めているとされるニムルドもその一つだ。世界遺産に登録されているハトラ遺跡のように、約2千年前に栄えた都市の遺構なども残る。

 モスル博物館にはそうした遺跡からの出土品が多く収められているが、古代文明を知る手がかりとなるこれらの文化財は、イスラム国によって永遠に失われようとしているのだ。

 収蔵品の中には、イスラム国によって闇市場に売り払われたものも多いとみられる。米国主導の有志連合がイスラム国の資金源を絶つための対策を続ける中、イスラム国は、文化財の密売で少しでも軍資金を確保しようと躍起になっている可能性もある。

 また、イラクで文化財の保護や管理にあたる観光・遺跡省やAP通信のまとめなどによると、イスラム国は今年1月、モスル図書館やモスル大学に収蔵されている文献のうち、イスラム教に関連するもの以外を持ち去っている。これらの文献がどのように扱われているかは不明だが、やはり遺棄されたり売り払われたりしている可能性は高い。シリアのイスラム国支配地域でも、遺跡の破壊や略奪が横行しているとされる。

 イスラム国が、世界的な非難を巻き起こすことを承知でこうした文化破壊を進めるのは、7世紀前半のイスラム教草創期を絶対的な価値の源泉だと極端に理想化し、それ以外の文明や文化に価値を認めていないためだ。

 古代の神々やそれを信仰していた人々はイスラムの「敵」であり、遺跡から発掘された神像などの芸術品はイスラムが禁じる偶像にあたるとして破壊対象となる。同じイスラム教でも、信仰体系が違うシーア派のモスク(礼拝所)や大衆的な尊崇を集める聖者廟なども「逸脱」だとしてジハード(聖戦)の対象とみなされる。

 さらに、イスラム国などの過激派にとっては、世界の注目を集めることは組織の求心力を高めることに直結する。より急進的なジハードを実践することで競合する他の組織よりも正統性が高いとアピールできれば、「過激思想に染まった戦闘員を集めるのに有利に働く」(専門家)ためだ。

 人類の“宝”ともいえる文物を破壊するイスラム国。自分たちを絶対的な正義とみなしている以上、自ら蛮行を止めることはない。


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