したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

芸術・美術・音楽

476とはずがたり:2015/02/01(日) 16:27:09

梵天 〜天の部vol.1〜
http://www.rokushokitan.com/archives/3161

ヒンドゥー教・バラモン教の最高神の1柱「ブラフマン」 が、仏教を守護する神として取り入れられたのが、この「梵天【ぼんてん】」です。
同じくインド神話から取り入れられた神「帝釈天【たいしゃくてん】」と1組で祀られるケースも多く見られます。今回のイラスト(略)では、四面四臂になっていますが、仏像に関して言えば、一面二臂の作例の方が多く見られます。

四面四臂の像は密教系の寺院で見られ、これはヒンドゥー教時代の「ブラフマン」の姿に近いものです。中でも東寺の作例が有名で、この梵天は四羽のガチョウの上に蓮華座【れんげざ】(蓮華の花の座布団)ごと乗っかっています。これを鵞鳥座【がちょうざ】といいます。

帝釈天 〜天の部vol.2〜
http://www.rokushokitan.com/archives/4765

古代インドの聖典「リグ・ヴェーダ」や、古代インドの大長編叙事詩である「ラーマーヤナ」にも登場するバラモン教・ヒンドゥー教の神、「インドラ」が仏教に取り入れられた姿、それがこの「帝釈天【たいしゃくてん】」です。

また、ゾロアスター教では魔王役で登場します。悪の限りを尽くす大魔王、雷を操る天空の神、野蛮で大酒飲みな褐色の大男、女神をナンパして失敗し、ついでに呪われちゃった女たらし、仏教を守護する部隊の隊長、と何とも幅広い芸風の神様です。また、かの有名な「阿修羅【あしゅら】」を張り倒して仏教に帰依させた、という逸話も残しています。

仏教に取り入れられてからは、梵天と並び天部の2トップの一角をなします。「男はつらいよ」に取り入れられてからは、寅さんの産湯を担当しました。

また、密教系の寺院では白い象に乗った姿で造形がなされます。これはインド神話時代のなごりです。
この白い象は、名を「アイラーヴァダ」といい、翼があります。この翼で空を飛ぶ事ができるのです。
背中に乗っけている「インドラ」は、雷を操る神様ですのでやはり空高く舞う必要があったのでしょう。

アイラーヴァダは、インドラを乗せて空に舞い、インドラの雷撃を際立たせるために雲と雨を用意する、という演出も担当しているのです。できた相棒ですね。牙が4本(左右2本ずつ)というのもポイントです

象にまたがる仏として、帝釈天の他に「普賢菩薩【ふげんぼさつ】」がおわします。混同しないように注意が必要ですが、普賢菩薩は独鈷杵を持ったり鎧を着たりといった事はしませんので、そこで見分けられると思います。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板