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芸術・美術・音楽
430
:
チバQ
:2014/04/29(火) 06:35:39
10年余りたっても実現しない返還
流出文化財保護日本委員会が発足してから10年余り。
この間にタリバン政権は崩壊し、バーミヤン渓谷の遺跡群は世界遺産に登録されました。
カルザイ政権が発足し、復興への希望がアフガニスタンの人々の間に広がりました。
しかし、戦いは収まらず、多額の国際的援助も生活に苦しむ一般の人々にまでは行き渡りませんでした。
貧富の差が広がり、タリバンは息を吹き返しました。
アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者は潜伏先のパキスタンで殺害されましたが、アメリカ軍の無人機による空爆は続き、武器を持たない人たちの間にも犠牲者が増えていきました。
「文化財難民のアフガニスタンへの返還は、いつ実現するのでしょうか」。
私(記者)は、流出文化財保護日本委員会の事務局が置かれる東京・上野の「文化財保護・芸術研究助成財団」を訪ねてみました。
「具体的なめどは立っていない状況です」。
課題の1つは、資金面だといいます。
景気が回復しつつあるといっても、日本国内の企業が文化活動の支援に充てる金額は右肩下がりの状況が続いています。
100点もの資料を一括してアフガニスタンまで運ぶためにはかなりの金額が必要になり、政府の主導でもないかぎり実現は難しいといいます。
そして最大の障害は、現地の不安定な治安状況です。
貴重な文化財を返還しても、また略奪に遭ってしまうのではないか。
それどころか過激派に破壊されてしまえば、永遠に地上から失われてしまいます。
平山郁夫シルクロード美術館の前田たつひこ学芸員は、「アフガニスタンで、文化財保護の重要性についての教育が十分に行なえていないことも問題」だと指摘します。
偶像崇拝を禁じたイスラム教のもとで、しかも食料や医療、それに電気や水道、道路といったインフラの状況さえ十分とは言えない状況。
そうしたなかで「重要な文化財を返還する」と伝えても、本当にその意義を理解して迎え入れてもらえるだろうか、と心配しているのです。
「開発」=新たな流出のおそれも
「開発」=新たな流出のおそれも
さらに、文化財流出についての新たな状況について、ある古美術商から話を聞くことができました。
見せてくれたのは、顔に金ぱくが残る仏頭です。
アフガニスタン中部・ロガール州のメス・アイナク遺跡から出土したものだといいます。
メス・アイナクは、2世紀から8世紀ごろのものとみられる遺跡。
周辺に大量の銅鉱石が埋蔵されているため、2007年、中国の国有企業がアフガニスタン政府と契約を結び、採掘を行う権利を取得しました。
アフガニスタンの情報文化省や研究者などが遺跡の重要性を訴えたところ、期限を区切ったうえでの緊急発掘調査が認められ、美しい仏像や金貨・銀貨が出土、大規模な寺院の跡なども確認されました。
古美術商の仏頭はメス・アイナクから流出し、日本に持ち込まれたとみられています。
このほかにも、メス・アイナクから出土したという色鮮やかな壁画を日本で見たという証言があります。
古美術商は、次のように話します。
「盗掘された文化財は、パキスタンのペシャワールに持ち込まれ、ロンドンや日本などの市場に出回っている。仏教に関わるものは、イスラムの国の人々にとって異教徒のものだという意識があるためか、政府の取締りも厳しくなく、役人に賄賂を渡すことによってアフガニスタンやパキスタンから流出しているケースもあると聞く。『売れる』ということになると盗掘はますます頻繁に行われるようになる。今後はメス・アイナクのような遺跡からの『開発』に伴う文化財の流出がいよいよ増えていくのかもしれない」。
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