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芸術・美術・音楽

429チバQ:2014/04/29(火) 06:35:14
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140428/k10014075571000.html

眠り続ける「文化財難民」 新たな流出も
4月28日 10時10分

眠り続ける「文化財難民」 新たな流出も


「日本にたどりついた『文化財難民』が、再びアフガニスタンに戻されたとき、私たちは母なる山多き国に平和が根づいた何よりの証しとするだろう」(前田耕作さん)。
平和への願いと共に保護・回収され、日本国内の収蔵庫に収められたおよそ100点の文化財。
しかし、それから10年余りがたった今もアフガニスタンへの返還は実現せず、盗掘、そして新たな流出のおそれさえ指摘されています。
文明の十字路で育まれた人類共通の遺産の行方は、いまだ宙に浮いたまま。
次への一歩を踏み出せない状況が続いています。

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「ゼウスの左足」

ギリシャ神話の最高神=ゼウスの左足。
大理石を精巧に彫り込んで作られています。
1968年、ギリシャから遠く離れたアフガニスタン北部の遺跡、アイ・ハヌムで見つかり、世界を驚かせました。
アレクサンドロス大王の遠征によりもたらされた西洋の文化がこの地に根づき、「バクトリア」の豊かな世界が形成されたことを示す貴重な資料です。
カブール国立博物館を代表する所蔵品の1つでしたが、ソビエト侵攻以降に起きた内戦による混乱の中で行方不明になりました。
再び、私たちの前に姿を現したのは、2001年4月。
タリバン政権のもとでバーミヤンの2体の大仏が破壊された直後のことでした。
ゼウスの左足は、世界の古美術市場を転々とした末に日本へ運ばれ、保護されていたのです。


「文化財難民」の保護を
「文化財難民」の保護を
さまざまな文化財の保護に取り組む活動を続けていた画家の平山郁夫さん(2009年に死去)は、内戦やタリバン政権、過激派などによって、アフガニスタンの仏像や壁画が破壊され、消滅していくことに心を痛めていました。
一方で、盗掘や略奪に遭った文化財の一部は、破壊だけは免れて次々に海外の古美術市場に流出していました。
平山さんは、次のように考えました。
「国連は紛争国から逃げ出した人たちを、人道上、緊急の措置として難民キャンプに保護している。これと同じような考え方に立ち、破壊を免れてアフガニスタン国外に流出した文化財についても保護すべきではないか」と。



平山さんはユネスコに対して提案するとともに、2001年10月、日本国内で「流出文化財保護日本委員会」という組織を立ち上げ、「文化財難民」の回収・保護に乗り出しました。
呼びかけに応じて多くの流出品が集まり、このうちアフガニスタンから持ち出されたと考えられる100点ほどが、将来返還すべき「文化財難民」として認定されました。
この中には盗掘者によってバーミヤンの石窟から剥ぎ取られたとみられる壁画片や、「ゼウスの左足」も含まれていました。
「文化財難民」は今、修復を必要とした壁画の一部を除き、山梨県北杜市の平山郁夫シルクロード美術館の収蔵庫に預けられています。


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