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芸術・美術・音楽
405
:
チバQ
:2014/03/06(木) 21:36:12
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140206/art14020609000004-n1.htm
「平成の大津波被害と博物館」展 地域の歴史、後世に残すために
2014.2.6 09:00 (1/3ページ)[津波]
「鵜住居観音堂 本尊十一面観音立像」1510(永正7)年、岩手県指定文化財、個人蔵。岩手県釜石市の鵜住居観音堂は津波に流されたが、33年に1度公開される秘仏の十一面観音は救出修復された
東日本大震災は貴い生命を奪っただけでなく、地域の歴史を刻み込んだ文化財に甚大な被害を与えた。津波で海水や土砂まみれになった仏像や古文書、漁具、動植物の標本…。これら被災資料の救出・復元に学芸員やボランティアらが関わって、今春で丸3年となる。実際に修復された岩手県内の文化財や資料を展示し、地道な取り組みを紹介する「2011・3・11 平成の大津波被害と博物館」が8日から、江戸東京博物館(東京都墨田区)で始まる。修復拠点のひとつ、岩手県立博物館(盛岡市)を訪ねた。(黒沢綾子)
雪を踏みしめて博物館の裏手に回ると、大きな冷凍コンテナが見えた。零下約20度の内部には、処理を待つ古文書など紙資料がケースごとに保管されている。これらはほんの一部。
津波で全壊した陸前高田市立博物館をはじめ、同市内の文化施設だけでも救出された資料は計約31万点にのぼる。うち約22万点は閉校になった旧陸前高田市立生出(おいで)小学校に、約9万点は岩手県立博物館(県博)に運び込まれた。
まずは劣化を食い止めるよう「安定化処理」が施される。県博の学芸調査員、目時和哉さんによると、基本は「除菌」「除泥」「脱塩」。特に、資料の塩分濃度が高いままだと空気中の水分を吸収し、カビの原因となる。
方法は素材により異なる。古文書や本など紙の場合、まず次亜塩素酸ナトリウムに漬けて除菌した後、水道水で洗浄する。実際に作業を見ると、ボランティアスタッフらがマンガ本や紙芝居、教科書などを1ページずつ開いては、筆で丁寧に泥を落としていた。
次に、資料を水道水に浸し、毎日水を換えながら1週間程度かけて脱塩処理。さらに超音波洗浄機で洗い、凍結させて真空凍結乾燥機の中へ−つまり、フリーズドライにするのだ。
安定化処理の後も、バラバラの本を糸とじしたり、欠損したり弱くなった紙を和紙で補強して修復する。土地の暮らしを物語る民俗資料も、漁具の針など金属部分の一つ一つにサビ留めを施したりと、仕事は細かい。特別雇用で働く高橋紳一さんは「神経を使う。でも道具を工夫して楽しんでます」とほほ笑む。
目時さんは「津波被害を受けた文化財の修復はほぼ前例がなく、手探りの連続。長期的に検証し、今後にノウハウを残す必要がある」と説明する。動植物の標本など自然史系資料も同じ。県博専門学芸員の鈴木まほろさんは「標本の洗浄は今回、全国約40カ機関が分担し、試行錯誤しながら情報共有し進めた」と振り返る。
一方、いまだ脱塩方法が確立できず、冷凍庫に保留されている資料も。水に漬けると損なわれてしまう水彩や油彩画、万年筆で書いた書簡、繊維や漆の工芸品…。「予防処置をして水洗するのか、水に漬けない方法を見いだすのか」と、再生作業を率いる県博の赤沼英男・上席専門学芸員も頭を悩ませる。
これら陸前高田の被災資料の再生は文化庁の「被災ミュージアム再興事業」(5カ年計画で平成28年度まで)のもと進められているが、「学術的に重要かつ処理の難しいものが残っている。期限までに3分の2も終わるかどうか」(赤沼さん)。協力している東京国立博物館の保存修復課長、神庭信幸さんも「10年以上かかるのでは」と推測する。
県博チームのゴールはあくまで「資料をそれぞれの故郷に戻すこと」。4月には敷地内に修復専用施設が完成し、手狭だった環境は改善される。「復興へ着実に歩んでいることを、展覧会を通じて広く知ってほしい」と目時さんは話している。
◇
同展は8日から3月23日まで。地元の信仰を支える仏像や民俗資料、古文書など約100点。月休。常設展観覧料(一般600円)が必要。問い合わせは(電)03・3626・9974。
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