展示される春画の一部に露骨な表現があるためで、大英博物館広報は例として、女性とタコ2匹の性交渉を描いた葛飾北斎(Hokusai Katsushika)の作品「蛸と海女(The Dream of the Fisherman's Wife)」を挙げた。「展示される作品に露骨な性描写が含まれることを承知しておいてほしい」と述べている。
博物館が行った展示会の内覧会では、出展作品の1つとして、歌川豊春(Toyoharu Utagawa)による1770年代〜1780年代初期の作品「玉屋遊女図(Courtesans of the Tamaya House)」が紹介された。ニール・マクレガー(Hokusai Katsushika)館長は同作品について、「遊女として成功するために必要な教養や作法を全て身に付けさせるための養成所の様子が描かれている」と説明した。
大英博物館は英国内で最多の来場者数を誇る観光名所。現在は3月末から開催中の「Life and death Pompeii and Herculaneum(ポンペイとヘルクラネウムにおける生と死)」展が人気を集めており、これまでに170万人が訪れている。(c)AFP