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芸術・美術・音楽

292チバQ:2012/10/09(火) 01:24:09
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20121007-OYT8T00926.htm
博物館収蔵、もう限界…建て替え困難で



民俗収蔵庫では、大山巌別荘の馬車(左)が収蔵品に埋もれていた(県立博物館で)  開館から約30年が経過した県内の博物館の収蔵スペースが限界に近づいている。文化的価値があるため収蔵品は廃棄できず、財政難から収蔵庫の増設や建て替えも難しい。各館は寄贈を断ったり、収蔵品を空きスペースに詰め込んだりしているが、関係者は「博物館の機能が果たせなくなるかも」と危機感を募らせている。(草竹敦紀)

 宇都宮市睦町の県立博物館の民俗収蔵庫。1人がようやく歩ける狭い通路の脇に、那須塩原市に墓所がある明治の元勲・大山巌が別荘で使っていた馬車が置かれていた。明治時代の古タンスや戦前のかんぴょう剥(む)き機なども並ぶ。身長より高い収蔵棚の上には、那珂川のアユ釣りの舟が置かれていた。案内した学芸員は「よくここに入れたな」と声を上げた。

 同館は1982年、考古、民俗など七つの収蔵庫を備える総合博物館として開館。だが、資料収集や一般からの寄贈などで、民俗、動物・植物、地学の三つの収蔵庫は約10年前からほぼ満杯状態になった。動物・植物の収蔵庫では、シカやクマの剥製(はくせい)が研究スペースにまではみ出し、学芸員は約20体に見つめられながら研究している。

 現在、収蔵品は約32万点。民俗収蔵庫は足の踏み場もないほどで、収蔵品のサイズを測ったり、分類したりするスペースもない。狭い通路を通って別の部屋に移動させれば、破損の危険性が高まる。

 こうした苦境は、県立博物館だけにとどまらない。77年に前身が開館した那須塩原市立那須野が原博物館も民俗の収蔵庫がいっぱいだ。年間約10〜20件ある寄贈の相談の8〜9割を断っているという。「農具などの民俗的資料は複数あった方が比較もできて良いが、現状は類似のものがあったら断るしかない」という。

 開館から間もなく30年の小山市立博物館も満杯状態で、市内で新たに発掘された資料は、市の使わなくなった施設などに保管している。収蔵庫並みの万全の温湿度管理はできず、特に鉄や木でできた収蔵品は劣化の危険性がある。

 県立博物館は08年、収蔵のあり方を内部で検討した。廃棄は文化的価値から論外とされ、建て替えや施設増設なども高額の予算を伴うことから、当面は重ね置きや空きスペースに詰め込む苦肉の策を続けることになった。

 上野修一学芸部長は「価値のある文化財が保存できなくなる可能性がある。寄贈品は、寄贈者の地元の博物館で分散して管理するのが望ましいが、なかなか難しい」と頭を抱えている。

(2012年10月8日 読売新聞)


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