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芸術・美術・音楽

202チバQ:2011/12/12(月) 21:30:16
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/111210/cpd1112100502003-n1.htm
銀行所蔵品も活用、ドイツ美術館の戦略 (1/3ページ)2011.12.10 05:00
 独フランクフルトにあるシュテーデル美術館の館長、マックス・ホライン氏(42)は、欧州債務危機を物ともせず、美術館の地下スペースを倍に拡張している。銀行から借り受けた高価な品々の保管場所を確保するためだ。

 米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻した2008年、ドイツ銀行とDZ銀行は800点以上の美術品をシュテーデルに引き渡すことに合意した。この中には独画家、ゲルハルト・リヒターやゲオルグ・バゼリッツ、アンゼルム・キーファー、米芸術家、アンディ・ウォーホル、米写真家、シンディ・シャーマンなどの作品が含まれていた。ホライン氏によると「過去20〜30年で最も興味深いのが企業の収集品」だという。

 「一般にこのようなコレクションは、1960〜70年代にかけて職場に美術品を置くために集められたのが始まりだ。今では職場に置くには量的にも金銭的にも大き過ぎるコレクションになっていることが多く、企業は対応を迫られている」とホライン氏は話す。

 ◆住民から少額募金も

 増築工事の費用3200万ユーロ(約33億2000万円)のうち、半分以上はヘルティ財団やバンクハウス・メッツラーなどの財団と、ドイツ銀行のアッカーマン最高経営責任者(CEO)などの個人篤志家から提供された民間資金で賄われている。地元住民も募金集めに応じた。

 「美術館の増築費用を大口の民間寄付だけでなく多数の少額募金で賄うというのはドイツでは異例。私たちは現状を維持するだけでなく成長していくために実行可能な方法を、ドイツの美術館に示しているのだ」とホライン氏は語った。

 フランクフルトがドイツの金融中心地であることから、シュテーデルは長年、銀行の後援を受けてきた。銀行家、ヨハン・フリードリッヒ・シュテーデル氏の意思により1815年に設立された同美術館には、フェルメールやボッティチェリ、ドガ、ピカソなどの作品が所蔵されている。

 庭園の下に造られた増築部には195の丸い天窓があり、芝生に模様を作っている。ドーム状の天井は中央が膨らみ、天窓が点在する大きな丘のようだ。もともとあった建物も1800万ユーロの費用をかけて改装中で、コレクションも再編成される。改装費の3分の1は民間からの寄付で賄われている。

 ホライン氏は「当初は財源が皆無だった。真剣に受け止めてもらうためには頼みの綱となる資金提供者が不可欠だった」と語る。

 この増築工事のために、百貨店チェーンのオーナーが立ち上げたドイツ最大の民間財団の1つであるヘルティ財団は700万ユーロを寄付。バンクハウス・メッツラーとメッツラー家も300万ユーロを寄付した。

 さらに、大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパースや英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、億万長者のエリバン・ホーブ氏、元ドイツ銀行監査役会議長のヒルマー・コッパー氏などからの大口寄付に加え、公費からも1500万ユーロが提供された。

 また、シュテーデルは黄色い物売り舟をシンボルに資金集めのキャンペーンを行い、フランクフルトの市民から300万ユーロ以上を集めている。


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