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第22回参議院議員選挙(2010年)

1やおよろず ◆N22LLUydY2:2008/02/12(火) 02:52:50
07参院選スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089893576/

第21回参院選結果(共同通信)
http://topics.kyodo.co.jp/feature38/

7351チバQ:2010/07/09(金) 23:27:10
7月10日(土)

▼原口一博総務大臣
 12:00メド〜 熊本  熊本市上通り商店街練り歩き
 12:35メド〜 熊本  下通りパルコ前
 12:50メド〜 熊本  練り歩き(パルコ前→マクドナルド前)
 13:20メド〜 熊本  下通りマクドナルド前
 16:00メド〜 鹿児島 Aコープ桜ヶ丘前
 17:00メド〜 鹿児島 フレスポよじろう店前
 17:50メド〜 鹿児島 天文館電停前

▼岡田克也外務大臣
 10:00メド〜 秋田  横手市グランマート婦気店前
 12:40メド〜 青森  イトーヨーカドー青森店前
 18:45メド〜 愛知  名古屋パルコ前
 19:30メド〜 愛知  金山駅南口

▼野田佳彦財務大臣
 7:50メド〜  長崎  ニュー長崎前
 9:00メド〜  長崎  館内街
 9:55メド〜  長崎  あぜくら市場前
 17:00メド〜 千葉  船橋駅北口

▼長妻昭厚生労働大臣
 12:30メド〜 鳥取  旧河金組事務所前
 15:00メド〜 鳥取  米子高島屋前
 16:30メド〜 島根  安来ショッパーズ前
 18:30メド〜 島根  松江市駅前

▼山田正彦農林水産大臣
 15:20メド〜 茨城  水戸京成デパート前
 17:00メド〜 茨城  水戸市下市ハミングロード
 19:00メド〜 茨城  水海道駅前

▼前原誠司国土交通大臣
 13:00メド〜 愛媛  松山市駅ぼっちゃん広場
 17:00メド〜 徳島  しらさぎ台ドーム前
 18:00メド〜 徳島  徳島市四国三郎橋南詰交差点
 18:30メド〜 徳島  徳島駅前
 19:00メド〜 徳島  県立総合福祉センター前
 19:30メド〜 徳島  吉田ます子選挙事務所(徳島市大松町榎原外84-1-1)

▼中井洽国家公安委員長
 12:30メド〜 福岡  天神イムズ前
 14:00メド〜 福岡  ザ・モール春日前
 15:30メド〜 福岡  イオンモールルクル前
 16:30メド〜 福岡  香椎浜イオンモール前

▼玄葉光一郎内閣府特命担当大臣
 10:30メド〜 山形  ジャスコ山形南店前
 11:30メド〜 山形  ヨークベニマル南館店前
 12:00メド〜 山形  山形駅東口山交ビル前
 13:00メド〜 山形  スーパーおーばん山形東店前
 13:30メド〜 山形  ヨークベニマル大野目店前
 14:00メド〜 山形  ジャスコ山形北店前
 18:00メド〜 埼玉  上尾駅西口
 18:45メド〜 埼玉  大宮駅東口
 19:35メド〜 埼玉  蕨駅西口

▼蓮舫内閣府特命担当大臣
 11:38メド〜 香川  高松三越前

▼馬淵澄夫国土交通副大臣
 8:45メド〜  北海道 札幌駅北口
 11:30メド〜 北海道 ルーシー白石店前
 12:45メド〜 北海道 札幌駅紀伊國屋前
 18:30メド〜 奈良  近鉄新大宮駅前
 19:30メド〜 奈良  大和西大寺駅北口

▼山井和則厚生労働大臣政務官
 13:10メド〜 宮崎  渡辺創後援会事務所前(宮崎市江平西1-1-32-101)
 13:30メド〜 宮崎  練り歩き(JR宮崎駅西口〜中心商店街)

7352チバQ:2010/07/09(金) 23:30:55
7月10日(土) 9:00〜 志位和夫委員長 千葉・船橋駅南口
7月10日(土) 11:00〜 志位和夫委員長 東京・東久留米駅前
7月10日(土) 11:50〜 志位和夫委員長 東京・国分寺駅南口
7月10日(土) 12:30〜 志位和夫委員長 東京・小金井駅北口
7月10日(土) 13:30〜 志位和夫委員長 東京・吉祥寺駅北口
7月10日(土) 16:00〜 志位和夫委員長 東京・池袋駅東口
7月10日(土) 17:00〜 志位和夫委員長 東京・戸山ハイツ
7月10日(土) 17:35〜 志位和夫委員長 東京・新宿駅東口→西口→南口
7月10日(土) 19:10〜 志位和夫委員長 東京・原宿ラフォーレ
7月10日(土) 19:30〜 志位和夫委員長 東京・渋谷駅ハチ公→南口→東急
7月10日(土) 10:00〜 市田忠義書記局長 京都・近鉄伏見駅前
7月10日(土) 10:40〜 市田忠義書記局長 京都・宇治・六地蔵
7月10日(土) 11:30〜 市田忠義書記局長 京都・山科・ヒカリヤ
7月10日(土) 12:20〜 市田忠義書記局長 京都・東山・祇園石段下
7月10日(土) 12:50〜 市田忠義書記局長 京都・京都駅タワーホテル前
7月10日(土) 14:40〜 市田忠義書記局長 兵庫・神戸・三ノ宮センター街入口
7月10日(土) 16:00〜 市田忠義書記局長 大阪・梅田ヘップ前
7月10日(土) 16:30〜 市田忠義書記局長 大阪・大阪駅前第3ビル
7月10日(土) 17:30〜 市田忠義書記局長 大阪・道頓堀交差点
7月10日(土) 18:00〜 市田忠義書記局長 大阪・ナンバマルイ前
7月10日(土) 18:30〜 市田忠義書記局長 大阪・日本橋2丁目交差点(黒門市場前)
7月10日(土) 19:15〜 市田忠義書記局長 大阪・大阪駅桜橋口交差点
7月10日(土) 19:43〜 市田忠義書記局長 大阪・大阪駅前東口阪急百貨店

7353チバQ:2010/07/09(金) 23:33:07
7月10日(土)
【福島みずほ党首】 終日沖縄
 7:30〜      (沖縄) 街頭演説 宜野湾市・長田交差点
 9:10〜      (沖縄) 街頭演説 浦添市・大平交差点
10:00〜      (沖縄) 街頭演説 那覇市・古島団地
11:20〜      (沖縄) 街頭演説 首里リウボウ
12:00〜      (沖縄) 街頭演説 繁多川十字路
13:45〜      (沖縄) 街頭演説 三越前
14:00〜      (沖縄) 街頭行動 平和通り〜市場本通り
14:30〜      (沖縄) 街頭演説 市場内 公設市場前
15:15〜      (沖縄) 街頭演説 むつみ橋
15:30〜      (沖縄) 街頭行動 国際通り〜県庁前
16:00〜      (沖縄) 街頭演説 パレット前ひろば
17:00〜      (沖縄) 街頭演説 楽市前
17:15〜      (沖縄) 街頭行動 博物館・美術館前〜メインプレス
17:35〜      (沖縄) 街頭演説 メインプレス横
18:00〜      (沖縄) 街頭演説 新都心県立博物館前・美術館前

【重野安正幹事長】
 9:50〜      (東京) 街頭演説 小田急線祖師谷大蔵駅
10:40〜      (東京) 街頭演説 JR渋谷駅
11:50〜      (東京) 街頭演説 JR中野駅北口
12:30〜      (東京) 街頭演説 JR阿佐ヶ谷駅南口
15:30〜      (神奈川) 街頭演説 小田急線相模大野駅
17:30〜      (埼玉) 街頭演説 東武線新越谷駅
19:20〜      (東京) 街頭演説 新宿駅東口

7354山口新聞男:2010/07/09(金) 23:46:22
青森は、なかなか波多野が山崎に追いつけなかったんだよな

7355チバQ:2010/07/09(金) 23:50:31
■民主
菅と安住が千葉
玄葉が埼玉(しかもラストは埼玉)
細野が神奈川
ってなんなんだ?2議席取れるめどあるのか?

■みんな・公明
まだ発表されず

□長崎
自民は小池が終日入るのに対し、
民主は野田が午前中に入るだけ

□山陰
自民は石破が終日はいる。(まあ地元だからわかる)
民主は長妻が前半に鳥取。夜に島根。小宮山が前半島根。夜鳥取(島根なんて取れるのか?)


自民は最終日の移動を最小限にして遊説に時間を取ってるのに対し
菅の福井〜関東
枝野の愛知〜大阪〜東京
とか無駄な移動が多すぎる。

7356チバQ:2010/07/09(金) 23:54:04
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/nagasaki/20100709/20100709_0001.shtml
どちらに行けば… 論戦終盤に“大村の陣” 犬塚氏金子氏 同時刻に演説会
2010年07月09日 14:20  参院選も終盤戦。7日夜には大村市で、長崎選挙区(改選数1)でしのぎを削る民主現職の犬塚直史氏(55)と自民新人の金子原二郎氏(66)が市内最後の個人演説会を開いた。同じ日時の開催だっただけに、両陣営とも相手の動きや来場者数に気をもんだ。

 同市杭出津1丁目のJAながさき県央大村中央支店には、地元農協や医師会関係者ら金子氏の支援者約450人(主催者発表)が詰め掛けた。

 演説会を取り仕切った自民党市議は「犬塚さんと同じ日にぶつけたわけではない」と話した。しかし、「大村は民主の山田正彦農水大臣のおひざ元。相手は農協や漁協の切り崩しに躍起だ」とも語り、犬塚氏側の来場者数を気にかけた。

 一方の犬塚氏陣営。金子氏の会場から約1キロ離れた同市幸町のさくらホールは、支援者約600人(主催者発表)で埋まり山田大臣が応援演説に立った。

 こちらも「同じ日を狙ったわけではない」(陣営幹部)というが、来場者数については「知事時代の金子さんならもっと動員でき、大きい会場を使ったはず。大村では昔ほどの力はない」と自信をみせた。

 同市は秋に市長選を控え、現職の松本崇市長や里脇清隆市議が立候補を表明している。両氏とも昨夏の衆院選では自民候補を積極的に支援したが、今回は中立の姿勢を取っている。

 どちらの演説会にも参加しなかったある漁業者は「自民はかつての与党で、民主は現在の与党。どっちにも目を付けられたくないのに、同じ日にしなくてもいいのにね」と話していた。


=2010/07/09付 西日本新聞朝刊=

7357チバQ:2010/07/09(金) 23:55:51
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/main/20100709/20100709_0004.shtml
【選択―2010参院選】民、自 党の切り札火花 激戦の熊本、鹿児島入り
2010年07月09日 12:42  参院選終盤の8日、菅直人首相(民主党代表)と自民党の小泉進次郎衆院議員が、接戦とされる1人区の鹿児島、熊本に応援で入った。民主の支持率回復を担った首相と、自民のホープとして引っ張りだこの「党の顔」同士。議席奪取の鍵を握る無党派層を取り込もうと、両党が送り込んだ“切り札”は、九州の地で激しく火花を散らした。

 ●地方で異例 2度目の来援

 ▼菅直人首相

 「小泉さんかっこ良かったでしょ。『おれは言ったら必ずやるんだ』って靖国(神社)に毎年参られた。そのことでアジアの国々と政治レベルの交流が非常に停滞した」

 熊本市中心部から南に3キロの公園。菅首相は小泉純一郎元首相を引き合いに出し、自民政権時代の外交政策を批判した。

 「首都圏近県以外ではない」(民主党幹部)という選挙期間中2度目の来援。かつて国会論戦で激しくやり合った小泉元首相に触れたのは、この日、首相の遊説ルートをなぞるように熊本入りした次男、進次郎氏を意識してのことだったか。

 菅氏は約1200人(陣営発表)を前に、自身が掲げる「強い経済、強い財政、強い社会保障」の取り組みを「前に進めるため熊本の1議席を(民主候補に)預けていただきたい」と訴えた。

 これに先立ち、鹿児島市のJR鹿児島中央駅前では2千人(同)を前に「政権交代はこれからが再スタート。自民の牙城、鹿児島で平成維新を起こしてほしい」とアピール。駅構内は人垣ができ、首相を携帯電話で撮影する人などで騒然となった。

 ●父譲りの語り 聴衆を魅了

 ▼小泉進次郎議員

 鹿児島中央駅から約1キロ離れた繁華街・天文館で演説した小泉氏。子ども手当などをやり玉に挙げ「ばらまくから必要な人に金が回らない。こんな民主党をチェックする強い野党になる」。父親譲りの“ワンフレーズ”で聴衆を引きつけた。

 周辺は7千人(陣営発表)で埋まり、身動きができないほど。小泉氏が視線を向けると「進ちゃん、頑張って」。応援を受けた自民現職候補は思わず「主役は私。決して(投票用紙に)『小泉』と書かないで」と呼び掛けた。

 「こぎゃん来てもろうて、ほんなごつうれしか」。熊本市中心部の商店街では冒頭、“熊本弁”で約2500人(同)を沸かせた。到着を待ちわびる女性も多く、小泉氏の登場に盛んにカメラが向けられた。

 自民陣営が「最大の無党派対策」(熊本県連幹部)として招き、県内4カ所で遊説。演説を聞いた熊本市の主婦(60)は「白黒はっきりつける演説は好感が持てる」。大津町の主婦(34)は「自民は小泉さん頼みの印象。投票する人は候補の政策を見比べて選びたい」と冷静に話した。

7358チバQ:2010/07/09(金) 23:56:50
亀井代表は虎雄氏と旧知の仲で、虎雄氏の次男で衆院鹿児島2区選出の徳田毅・自民党議員の仲人も務めた
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/main/20100709/20100709_0003.shtml
徳洲会、比例で国民新支持 鹿児島選挙区は自民支援 “ねじれ”に戸惑いも
2010年07月09日 12:37  鹿児島県・奄美群島で特に影響力を持つ医療法人徳洲会の徳田虎雄理事長(元衆院議員)が、亀井静香・国民新党代表との個人的関係から、徳洲会グループ職員に「参院選比例代表は国民新党支持を」と通達したことが8日、分かった。参院選鹿児島選挙区では国民新は民主新人を推薦、徳洲会は自民現職を支援するが、比例で生じる“ねじれ”に、自民サイドは「間違えて選挙区票も与党の民主に流れては」とやきもきしている。

 徳洲会は7日、鹿児島県内で1面に「国民新党を支持」と大きく記載した機関紙「徳洲新聞」5万部の配布を始めた。

 亀井代表は虎雄氏と旧知の仲で、虎雄氏の次男で衆院鹿児島2区選出の徳田毅・自民党議員の仲人も務めた。関係者によると、虎雄氏は「奄美や鹿児島がお世話になった亀井代表が苦戦している」と支持を決めたという。機関紙には「息子が自民党で、現場では混乱があるかもしれないが理解を」とする虎雄氏のコメントも掲載している。

 徳洲会グループ職員は全国約2万2千人、鹿児島県内約3千人。亀井代表は8日、同県奄美市で集会を開き、徳洲会側に支援を要請。出席した名瀬徳洲会病院代表は「理事長の指示。奄美群島の職員1800人は全力で応援する」と応じた。


=2010/07/09付 西日本新聞朝刊=

7359チバQ:2010/07/10(土) 00:02:52
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/2010sanin/news/20100709/348327
【とちぎ参院選】 「寅年現象」で投票率上昇か 統一選控え県議らの動き活発
(7月9日 05:00)
 3年ごとに行われる参院選では、干支にちなんだ「寅年現象」と「亥年現象」と呼ばれるジンクスが、それぞれ12年ごとに繰り返される。4年ごとの統一地方選を翌春に控える寅年の参院選は地方議員の動きが活発になって投票率が上がり、逆に統一選の直後に行われる亥年の参院選は地方議員の選挙疲れで投票率が下がるとされている。今回の参院選は寅年。栃木選挙区は4氏で1議席を争う激戦区で、県議たちの動きも活発だ。

 「自分の選挙の前哨戦のつもり。統一選はもうすぐ。支持者回りにも熱が入る」。ある中堅県議は意気込みを示した。「みんなの党の参戦が民主、自民の気を引き締めた」などと、栃木選挙区の慌ただしさを分析する県議もいる。

 寅年の投票率が亥年を上回っているのは、過去のデータで明らかだ。県選管によると、戦後5回あった寅年の栃木選挙区(1980年以前は地方区)の投票率は、その3年前の亥年の投票率をすべて大きく上回っている。

 例えば戦後6回あった亥年の参院選で、95年(5回目)は改選数2をめぐって事実上の無風となり、投票率は過去最低の35・94%。全国平均も44・52%と低調だった。

 3年後、寅年の98年(5回目)は自民2人と民主1人の有力3氏が2議席を争ったこともあり、投票率が56・76%にまで上昇した。全国平均は58・84%。ただ、80年代以前の寅年は本県も全国も70%前後だった。

 亥年の2007年(6回目)から、栃木選挙区は改選数2から1になった。自民党、民主党の2氏による事実上の一騎打ちとなり、民主が圧勝。投票率は56・66%と、98年の寅年にほぼ並んだ。

 寅年の今回はどうなるか。ジンクス、激戦、政権交代後初の本格的国政選挙と、投票率が上がる要素はそろっているが…。

7360チバQ:2010/07/10(土) 00:08:55
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100703_06.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(1)宮城/党か個人か 8氏激闘

8人の激闘が続く宮城選挙区。混戦は街頭で候補者の訴えを聞く有権者をくぎ付けにする=6月29日午後、仙台市青葉区一番町


 参院選は11日の投開票まで8日となり、終盤戦に突入する。東北でも各政党の競り合いが激しさを増す。「2人区」では民主党が議席独占を狙い、「1人区」では民主、自民両党が真っ向から激突している。6選挙区の攻防を追った。(敬称略)

<身内にも照準>
 8人の乱戦となった宮城選挙区(改選数2)で、先行する民主党現職の桜井充(54)は6月30日、県北の栗原市内を駆け回った。
 「商店街活性化の議連会長になった。元気を取り戻せるよう取り組む」。商店街で経済政策を訴えると、30分後には水田地帯で「戸別所得補償で農業を守り再生する」と語った。
 政策通で党参院政審会長。マニフェスト(政権公約)策定にもかかわった。専門の医療、福祉政策の弁舌によどみはないが、首相菅直人が発言した「消費税10%」には口を閉ざす。
 党は新人の伊藤弘実(36)も立て2議席独占を狙う。3選を狙う桜井にとっては初の公認2人によるサバイバル戦。「安泰」の2文字は消えた。
 「自分をいかに売るかだ」と桜井。政策立案の過程でかかわった各分野の業界ネットワークを引き締める。党を当てにしない「桜井ブランド」の浸透を狙う個人戦だ。
 「介護現場の声を形にして国政に届けたい」。伊藤は30日、蔵王町の田園地帯で「介護の専門家」を売り込んだ。
 無党派層を引き付けようと街頭活動に力を入れるほか、郵便局長OB団体などの組織力を借りた支持拡大も続ける。
 「手応え十分。向こう(桜井)は当選圏内だから安心して戦える」。伊藤を支える参院議員岡崎トミ子は29日、石巻市の演説会の盛況ぶりを素直に喜んだ。
 前党幹事長の小沢一郎が30日、七ケ宿町の山あいに入った。「おれの考えを証明する選挙区になるかもしれない」。支持者との懇談後、小沢は周囲にこう語ったという。
 小沢は2人区以上に複数候補の擁立を主導した。その戦術眼の「予言」。選対幹部は「こうなれば、桜井さんからも票をいただく」と身内にも照準を定める。

<「公認」鮮明に>
 攻勢を受けながらも、自民党新人の熊谷大(35)は保守の底力で桜井の背中を追う。1日、利府町の新興住宅地で「われわれ若い世代が先輩方を支える」と主張した。
 連呼するのは「公募で選ばれた公認候補」。若さを前面に自民党の負のイメージを消し去る作戦だ。選挙カーには党国会議員や地方議員が乗り、従来の支持層への浸透も忘れない。
 その自民党も「内紛」を抱える。無所属現職の市川一朗(73)を党本部が推薦し、一部の党県議は市川支援に回った。
 「若手とベテランで自民党の基礎拡大と思ったが、大変苦しい選挙をさせている」。党総裁谷垣禎一は29日、登米、仙台両市での演説で戦略ミスを謝罪し「公認の熊谷優先」を鮮明にした。
 翌30日夜、市川は出身地の栗原市で、個人演説会を開いた。普段は冷静なベテラン論客が珍しく、涙をためて感情をあらわにした。
 「農林漁業者が孫子の代まで生活できるようにする。この地で生まれ育った市川一朗を除いて、誰が先頭に立つのか」
 38万票を獲得した2004年は党に支えられた。今回は後援会と有志の地方議員が頼り。陣営は、熱心な後援者が多い郡部から仙台へ攻め上がる作戦に突破口を探る。

<すき間を突く>
 二大政党のすき間を突いて浮上を狙うのは、みんなの党新人の菊地文博(50)。30日夜、気仙沼市で開いた演説会では、消費税10%の一点に絞って菅政権を批判した。
 党代表の渡辺喜美は「8人が争う構図は混迷する政情を象徴する。ここで勝つことに価値がある」と強調する。菊地は終盤、3度目の応援に入る渡辺とともに、乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負をかける。


◎宮城選挙区立候補者(2−8)
菊地 文博 50 元県議 み新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
桜井  充 54 医師 民現(2)(国推)
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
伊藤 弘実 36 会社社長 民新(国推)
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年07月03日土曜日

7361チバQ:2010/07/10(土) 00:09:32
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100704_01.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(2)秋田/横一線 自・民が総力戦

候補者と応援弁士が差し出した手を握り返す有権者。激しい競り合いに熱気が高まる=1日午後1時ごろ、能代市柳町


 選挙事務所の雰囲気がピリッと引き締まった。
 「情勢は横一線。負けてはいないが、勝ってもいない。全力を尽くせば必ず勝ち抜ける」
 自民党幹事長の大島理森が6月27日、秋田市に入った。参院選秋田選挙区(改選数1)でしのぎを削る党新人の石井浩郎(46)を激励するためだ。居並ぶスタッフに、大島は勝利に懸ける意気込みを強調した。

<重点区に指定>
 2004、07年の参院選で、自民党は現職が連敗した。起死回生の切り札に選んだのが、元プロ野球選手で知名度の高い石井だ。大島は「全国でもナンバーワンの素晴らしい候補者だ」と持ち上げた。
 「政治経験はないが、秋田を思う気持ちは誰にも負けない。恩返しがしたい」。石井は30日、由利本荘市であった個人演説会で、郷土愛を強烈にアピールした。
 民主党の支持率は回復したが、人物選択を訴え、石井個人の魅力を売り込む陣営の戦略は揺るがない。県議ら地方議員を総動員した得意の組織戦で援護する。
 「こんなに反応がいい選挙は初めて」と陣営幹部は手応えを口にする。党本部は情勢分析を基に、秋田を全国16の「重点区」の一つに位置付けた。

<閣僚を次々と>
 「抜きつ抜かれつの大激戦だ。わたしも瀬戸際に立っている」
 挑戦を受ける側に回った民主党現職の鈴木陽悦(61)は30日夜、秋田市で連合秋田傘下労組の組合員を前に危機感をあらわにした。
 その5時間前、市内のホテルで首相菅直人の応援演説を受けたが、鈴木の日焼けした顔は険しい表情のまま。演説会が終わると、すぐさま選挙カーに飛び乗った。
 初当選した04年の参院選で勝敗を左右した無党派層は、石井に侵食され始めている。民主党を大勝に導いた昨年の衆院選の熱気は影を潜めた。
 巻き返しを図る党本部は幹部や閣僚を次々と投入。党政調会長(公務員制度改革担当相)の玄葉光一郎を皮切りに国土交通相前原誠司、総務相原口一博が続き、首相もつぎ込む「物量作戦」を展開する。
 アナウンサー出身で滑らかな語り口が売りの鈴木。党本部の迫力に触発されたように演説のトーンは日増しに上がり、口調も熱を帯びる。
 「争点は『国民の生活が第一』の政治を継続するかどうかだ。どうか鈴木陽悦を生かしてください」。1日、外相岡田克也とともに大潟村に立った鈴木は絶叫し、有権者と握手を繰り返した。
 激しさを増す1人区の「防衛戦」。陣営の総合選対事務総長を務める衆院議員高松和夫(比例東北)は「厳しい戦いだが、絶対に盛り返して勝つ」と闘志をむき出しにする。
 共産党新人の藤田和久(61)は1日、秋田市の住宅街を駆け足で回った。「消費税増税に明確に反対できるのは共産党だけ」。民主、自民両党への批判を一層強めている。(敬称略)

◇秋田選挙区立候補者(1―3)
石井 浩郎 46 元野球選手 自新(た推)
鈴木 陽悦 61 党県副幹事長民現(1)(国推)
藤田 和久 61 党地区委員長 共新


2010年07月04日日曜日

7362チバQ:2010/07/10(土) 00:10:15
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100705_01.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(3)福島/民主の現新、不協和音

「議席独占」を狙って民主党が2人を擁立した福島選挙区。候補者はいや応なく、新たな支持層の獲得を迫られている=3日夜、伊達市


 須賀川市にある民主党新人岡部光規(41)の事務所から今月初め、大量のはがきが郵送された。表には「比例区は社民党」、裏には岡部の写真が印刷されていた。
 あて先は県内の社民支持層。社民側が名前と住所をプリントし、それを受け取って岡部陣営が送った。
 社民党は今回、独自候補を擁立せず「自主投票」。連合福島の強い要請に応じて事実上、民主党候補の支援を受け入れた。

<無風区が一変>
 民主党からは現職の増子輝彦(62)も立候補している。だが、経済産業副大臣の増子は原子力政策を推進する立場。「脱原発」の党としては推せないと、結果的に岡部のみの支援になった。
 はがきに加えて、社民党の比例候補と岡部の写真があるカード12万枚も作られた。組織を持たない岡部にとって、社民支持層は願ってもない頼れる応援団。連合福島の全面的支援を受ける増子を横目に、ラストスパートをかける。
 福島選挙区(改選数2)は2001年以来、民主と自民が議席を分け合ってきた。その無風区で、民主は今回初めて2人擁立に踏み切った。2人区以上の選挙区での複数擁立は、民主党本部の全国的な戦略。増子への気遣いもあって県連は抵抗したが、結局は押し切られ、党本部の公募に応じた岡部も擁立した。
 県選出の国会議員や県議のほとんどは増子支援に回った。岡部が立候補表明した際、「責任は持つ」と話した党政調会長で県連代表の玄葉光一郎(衆院福島3区)にもまだ、積極的な支援の動きは見えない。戸惑いと相互不信は今も尾を引く。孤立感を味わう岡部陣営からは不満の声が広がる。

<独占は夢物語>
 2人擁立に、増子は公示前からあからさまに警戒感を示していた。
 「民主と自民で1議席ずつ分け合うのが、県民のバランス感覚だ」
 2議席独占は夢物語、と言わんばかりの現実論。選挙戦でも「増子は大丈夫だから、もう一人(岡部)を支援しようなんて決して考えないでほしい」と繰り返し訴える。
 増子選対の幹部は「軒を貸したら母屋も取られる、ということだ」とたとえる。

<焦り募る自民>
 民主党と同様に党本部側が複数擁立を求めながらも、結局は現職の岩城光英(60)1人に絞った自民党。トップ当選を至上命令に掲げるが、民主2人の競り合いの陰に隠れがちだ。
 「余波でこちらの陣営に攻め込まれるのが怖い」。総合選対本部長で自民県議の遠藤忠一は打ち明ける。
 守りの選挙になった自民党。もつれ合いながら新たな支持層獲得に向かう民主党の戦いぶりに、焦りすら抱く。(敬称略)

◇福島選挙区立候補者(2―5)
岡部 光規 41 医師     民新
岩渕  友 33 党県常任委員 共新
菅本 和雅 42 会社役員   み新
増子 輝彦 62 経産副大臣  民現(1)(国推)
岩城 光英 60 元官房副長官 自現(2)


2010年07月05日月曜日

7363チバQ:2010/07/10(土) 00:11:01
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100706_10.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(4)青森/代理戦争、民・自が接戦

候補者と握手を交わす有権者。集票合戦は日に日に激しさを増している=3日午後、八戸市河原木


 「父に長年貸した力を、ぜひ波多野さんに託してください」
 3日夜、八戸市のホテルで開かれた演説会。民主党副幹事長田名部匡代は、隣に立つ同党新人の波多野里奈(37)への支援を訴えた。匡代の父で、引退する党参院議員の匡省が傍らで笑顔を浮かべた。自民党候補と激しく競り合い、田名部親子の地盤に前日、満を持して入った波多野。「匡省先生の議席を死守する」と勝利への執念を前面に出した。
 八戸市は、自民党幹事長大島理森の牙城でもある。匡省の代から国政選挙で激戦を繰り返し、「八戸戦争」と呼ばれた。昨年8月の衆院選青森3区では、全国最少の367票差で匡代が大島に屈した。今回の選挙戦は田名部と大島の「代理戦争」の様相も見せる。

<大臣級を投入>
 八戸の演説会では、行政刷新担当相蓮舫も応援マイクを握った。党は首相菅直人をはじめ主要閣僚を街頭に加え、農村部にも送り込む「空中戦」を展開する。政治経験のない波多野の知名度不足をカバーし、無党派層を取り込むのが狙いだ。
 前日の2日、人口3000人ほどの新郷村の民家前で、党幹事長枝野幸男は村民と握手を重ねた。農村部にも支持を広げる戦術だ。
 昨夏の衆院選で匡代は、都市部の八戸市で大島を約2300票上回りながら町村部で敗れた。枝野は「青森は大接戦と聞いている。党本部も可能な限りバックアップする」と政権与党の総力戦を強調した。
 3日午後、八戸市郊外の食品市場。「国政の場で再び頑張らせてください」。自民党元議員の山崎力(63)は買い物客に声を掛け、何度も頭を下げた。
 応援に駆け付けた知事三村申吾や大島らと場内を練り歩き、売り込みに懸命の山崎。陣営幹部は「情勢はほぼ横一線。この1週間でどれだけ汗をかいたかで勝敗が決まる」とみる。

<引き締め着々>
 参院選で2004年に続き、山崎を立てた07年も敗れた自民党。昨年の衆院選は逆風を受けながら、大島を含む党候補が4小選挙区のうち三つを制し、東北で唯一、民主党に勝ち越した。
 陣営は山崎に「地上戦」を徹底させる。足を運んだ事業所や団体は1000近く、「組織の引き締めは着々」(幹部)。系列議員もフル回転する。
 大島の県内入りは公示後、既に4度。「総裁であれ幹事長であれ、足元を固めるのは当然だ」と力を入れる。
 「自民王国」の威信を懸けた戦い。党県議は「幹事長のおひざ元で、負けは絶対に許されない」と陣営を引き締める。
 たちあがれ日本新人の升田世喜男(53)は4日、八戸市周辺を駆け抜けた。「国の在り方を根本から考えるため第三極の結集が必要だ」と二大政党への批判を強めている。(敬称略)

◇青森選挙区立候補者(1―5)
吉俣  洋 36 党県書記長  共新
升田世喜男 53 元県議    た新
山崎  力 63 元総務副大臣 自元(2)
山田 清彦 53 党県常任幹事 社新
波多野里奈 37 アナウンサー 民新(国推)


2010年07月06日火曜日

7364チバQ:2010/07/10(土) 00:11:48
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100708_10.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(5)山形/知事の涙、波及効果は

候補者らの演説に拍手を送る有権者。最終盤に入り、舌戦は過熱の一途をたどる=7日午前、山形市のJR山形駅西口


 知事が泣いた。山形県西川町で1日開かれた自民党現職岸宏一(70)の個人演説会。壇上で「吉村です」と切り出したまま、山形県知事吉村美栄子の言葉が続かない。
 数秒の沈黙。吉村は絞り出すように「岸先生の顔を見たら胸がいっぱいになって涙が出そうで…今、岸先生に恩返しをしなければ、一生後悔すると思った」と語った。目に光るものがあった。
 県政界の頂点に立つ吉村の去就は、初当選した昨年1月の知事選以来、注目の的だった。知事選で民主、共産、社民の各党に加え、岸の支援を受けたからだ。自民党県連の大半が推した現職は落選。「吉村県政の生みの親」とさえ言われる岸の公認をめぐり、県連は揺れた。

<しこりに配慮>
 3日、長井市の演説会で登壇したのは、政治経験がない31歳の女性、シンクタンク研究員の大沼瑞穂。「大沼と書いた人も、今回は岸宏一と書いてほしい」と絶叫した。
 大沼は3月、県連の党員投票で岸と決選投票を争った。県連会長加藤紘一が主導した公募に応じ、小差で敗れた。
 大沼の登場は、党員投票で顕在化した「反岸」の県連内世論を引き締めるのが狙いだ。加えて、岸への「恩と義理」が理由とはいえ、県政野党の自民支援を「イメージが良い吉村」(今井栄喜県連幹事長)が打ち出したことで、その波及効果に期待が高まる。
 岸は「岸個人の選挙ではなく、日本を守る戦いだ」と声をからす。
 知事の岸支援表明から一夜明けた2日。民主党県連会長の和嶋未希は山形市で報道陣に対して「大変残念に思う」と述べ、この後、電話で遺憾の意を伝えた。

<共闘引き締め>
 民主党は07年参院選、09年知事選、09年衆院選で3連勝。社民党と連合山形を合わせた2党1団体の強固なスクラムが勝利の原動力となった。
 4連勝を目指すみこしに乗る民主党新人の梅津庸成(43)は「政権交代で始まった改革を止めない」と訴える。推薦・支持を見送った社民党にも実質支援を受ける。
 3日、米沢市。「世界地図と同じで、黒海(国会)と死海(市会)はあるが、県会がない」と語ったのは民主党県連総務会長木村政信。社民党比例候補の街頭演説に駆け付け、所属県議ゼロの自党の窮状を自嘲(じちょう)気味に紹介しつつ、社民の支援に謝意を述べた。
 その前夜。連合山形会長大泉敏男は庄内町の社民党演説会で、首相菅直人の消費税増税論に「慎重かつ丁寧な議論なしに政治的アドバルーンを掲げる旧来の政治手法はいかがか」と疑問を呈した。政権交代を目指してきた3者共闘に、微妙なすきま風が吹き始めている。
 民主党県連幹事長武田聡は「温かい選挙協力を社民には頂いている」と繰り返し、引き締めに懸命だ。和嶋は「やれることをやり抜く」と口元を固く結んだ。(敬称略)

◇山形選挙区立候補者(1―4)
川野 裕章 51 党支部長   み新
太田 俊男 56 党県副委員長 共新
岸  宏一 70 元厚労副大臣 自現(2)
梅津 庸成 43 元防衛省職員 民新(国推)


2010年07月08日木曜日

7365チバQ:2010/07/10(土) 00:12:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100709_04.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(6完)岩手/小沢氏功罪、論戦熱く

岩手選挙区では「小沢政治」の是非をめぐり、民主、自民などが攻防を続ける=5日午後7時20分ごろ、奥州市水沢区


 「いかなる逆風が吹こうとも、小沢先生を先頭に道を切り開く」
 5日夜、民主党前幹事長小沢一郎の地元奥州市水沢区であった個人演説会。民主党現職の主浜了(60)はいつになく気合の入った声で訴えた。
 序盤戦、岩手の民主党にはさざ波が立った。首相鳩山由紀夫の退陣とともに小沢が幹事長を辞めた直後、菅直人率いる内閣支持率が急上昇。「民主が勝ちすぎては先生の立場が低下しかねない」という複雑な感情がわき起こった。
 支持率は菅の消費税言及で下降に転じたものの、主浜のいう「逆風」は小沢への批判を指す。

<急きょ地元に>
 その雰囲気が4日、一変した。小沢が急きょ水沢区の「小沢会館」を訪れ「この選挙で勝たないと、衆院選で勝った意味がなくなる」と後援会幹部らを激励、健在ぶりをアピールした。
 マイクこそ握らなかったが、集まった約30人の後援会幹部らにとっては、それで十分だった。
 「先生は『身内』である県内候補者のために特別なてこ入れはしない。地元に入るだけで引き締まる」と陣営幹部。「中だるみが心配されたが、後半戦に向け集中できる」と背筋を伸ばした。
 党県連幹事長の佐々木順一は翌5日、水沢区の個人演説会場で吹っ切れた表情で声を張り上げた。「小沢先生の気持ちを推し量り、全力で戦ってほしい。野党時代を下回る結果は残せない」。前回参院選で民主候補の平野達男が集めた44万票を超える得票を狙う。

<自民に危機感>
 対する自民党の新人高橋雪文(40)は5日、公示後初めて奥州市に切り込んだ。
 「全国民が小沢さんの政治手法に疑問を抱いている。政治とカネの問題は岩手が表舞台だからこそ、県民の力で決着を付けたい」
 街頭演説で力を込めるとともに、赤信号で選挙カーが止まるたびに「政治とカネ」の問題を歩行者らに訴え掛けた。
 高橋は4月、「独裁的で理念のない小沢政治はおかしい」と立候補を表明した。当時は党県連会長の鈴木俊一が「歩けば歩くほど票を伸ばしていく選挙」と語るほど手応えがあった。
 だが、小沢の幹事長辞任で情勢は変わった。
 高橋陣営の課題は知名度不足だ。県議時代の地盤盛岡市を除く地域では、元環境相などとして県北・沿岸部を地盤としてきた鈴木と連携。沿岸南部は地元県議だった比例候補と二人三脚で歩く。
 党本部も総裁の谷垣禎一や幹事長大島理森、組織運動本部長の石原伸晃ら幹部を次々投入し、てこ入れを図る。ただ県内に党所属国会議員が1人もいない現状は厳しく、民主党との組織力の差は否めない。
 「ここで民主党を食い止めなければ、岩手の自民党が崩壊する」と危機感をあらわにする陣営幹部。最終盤に向け高橋は言う。「全力を尽くすのみだ」(敬称略)

◇岩手選挙区立候補者(1―4)
高橋 雪文 40 元県議   自新
主浜  了 60 党県副代表 民現(1)(国推)
伊沢 昌弘 63 党県幹事長 社新
瀬川 貞清 60 党県書記長 共新


2010年07月09日金曜日

7366チバQ:2010/07/10(土) 00:13:17
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100708_07.htm
存在感発揮に躍起 消費税・普天間阻む 社民、命運懸けた戦い
 参院選(11日投票)の東北の選挙区で、野党になった社民党が存在感の発揮に躍起となっている。菅直人首相の「消費税10%」に反対する立場を鮮明に打ち出し、米軍普天間飛行場移設問題との「2点セット」を軸に、民主党政権を攻撃する。ただ鳩山政権下では連立与党の一角を担っただけに、ほかの政策課題については是々非々の姿勢が目立つ。

 5日夕、福島瑞穂党首は仙台市青葉区の繁華街で演説し、「自民党は消費税10%アップ。民主党も消費税を上げると言い始めた。社民党は消費税の引き上げに断固反対する」と声を張り上げた。
 福島氏自身も比例代表で3選を目指す候補者。隣には宮城選挙区(改選数2)の新人菅野哲雄氏(61)が立ち、汗をぬぐいながら「家計が苦しい状況での引き上げは許せない。消費税増税ノーの声を託してほしい」と強調した。
 党は宮城に加え青森、岩手で新人を立てた。岩手選挙区(改選数1)は当初、候補擁立に慎重な意見があったが、連立政権からの離脱で県連内に主戦論が拡大。新人伊沢昌弘氏(63)が6月上旬に急きょ参戦した。
 伊沢氏は普天間問題を前面に掲げ、「鳩山由紀夫前首相は『最低でも県外』と言って沖縄県民を裏切った。社民党はうそのない政治を目指す」と主張する。
 県議ら党の地方議員のほか、自治労や岩教組などの支持労組も積極的に支援に回る。県連幹部は「与党でなくなり、従来の社民党らしい戦いができるようになった。普天間と消費税の2点で民主党を攻めていきたい」と言い切る。
 青森選挙区(改選数1)の新人山田清彦氏(53)は公示直前、演説内容の中心軸を核燃料サイクル反対から消費税増税反対に変えた。
 民主、自民両党の批判票の受け皿を狙う作戦で、「消費税を増税すれば県民所得が低い青森では生活に影響が出る。高額所得者への所得税減税を見直すことの方が先決だ」と訴える。
 消費税と普天間問題を除けば、菅政権への批判のトーンは抑え気味だ。昨年9月に民主党、国民新党との間で交わした連立政権合意について、党青森県連の幹部は「反対する側ではなく、政権と協力して実現させる」とも語る。
 3党の合意事項には、非正規労働者の待遇改善を目指した労働者派遣法改正案が含まれる。社民党が成立に意欲を見せる法案で、「純粋野党」として民主党に対峙(たいじ)できない背景もある。
 1998年、社民党は自民党、さきがけとの連立政権を解消して臨んだ参院選で、改選議席12の半分にも満たない5議席にとどまった。
 「党勢衰退のきっかけになった。あの時の二の舞いにはなりたくない」と党宮城県連の幹部。党の命運を懸けて、選挙区と比例代表の支持拡大へ追い込みをかけている。


2010年07月08日木曜日

7367チバQ:2010/07/10(土) 00:14:48
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100709t11018.htm
2010参院選みやぎ・最終盤 集票の追い込み過熱
 参院選は11日の投票日が迫り、宮城選挙区(改選数2)の8陣営は、集票のラストスパートに入った。民主党は2議席独占へ加速し、自民党は1議席死守へ結束を強める。みんなの党と無所属候補が巻き返しを狙う。最終盤のデッドヒートを追った。(敬称略)

 8人の混戦から一歩抜け出した民主党現職の桜井充(54)に、余裕はみじんもなかった。
 「ほかの候補とではなく、前評判の良さと戦っているのが現状。今回の選挙は本当に厳しい」
 8日夜、仙台市青葉区の錦町公園。桜井は総決起集会で声を詰まらせ、焦燥感をあらわにした。
 矛先は党新人の伊藤弘実(36)にも向く。党は2議席独占を狙うが、「消費税10%」が影響して菅内閣の支持率は続落。最終盤は票を奪い合う「党内抗争」の様相だ。
 桜井は遊説の合間、県医師会など推薦団体や支持労組を訪ねて引き締める。「これ以上の目減りは許されない。意地でもトップ当選だ」。党関係者をも敵とみなす選対幹部のげきが飛ぶ。
 「桜井は当選圏がほぼ確実だ。無党派層に呼び掛け、伊藤の票を上積みする」。8日朝、党選対委員長の衆院議員安住淳(宮城5区)は報道陣の取材に、議席独占への追い込みを宣言した。

<強力な援軍投入>
 伊藤の援軍は強力だ。7日朝、JR名取駅前でマイクを握ったのは民主党出身の名古屋市長河村たかし。伊藤は河村が元祖と自負する「自転車街宣」で走り、「介護と仕事が両立できる社会を築く」と力を込めた。
 午後は前首相鳩山由紀夫が仙台市に6時間も滞在。3カ所で演説した鳩山は退陣を陳謝しながら「命を大切にする思いを最も強く掲げる候補者」と伊藤を持ち上げた。
 党幹事長枝野幸男は「2議席取れる数少ない2人区」と重視。安住は9日に東北に入る首相菅直人の投入も検討し始めた。
 桜井とともにリードを保つ自民党新人の熊谷大(35)は8日午前、JR仙台駅前で声をからした。「ばらまきで後世にツケを残すか、経済成長で財産を残すかの選択だ」。元女優の党比例代表候補が並び、沿道は聴衆で埋まった。
 伊藤らの追い上げを封じようと、陣営は仙台市に勢力を集中。人気がある衆院議員小泉進次郎の写真を使い「投票へ行こう」と呼び掛けるプラカードを作った。
 党本部が無所属現職の市川一朗(73)を推薦し分裂選挙となったが、終盤に入り「(民主党前幹事長の)小沢一郎が立てた伊藤に負けるわけにはいかない」(党支持団体幹部)という危機感が急速に広がった。
 農協、建設、運輸など各業界に通じた議員や党本部職員が続々と宮城に入る「自民党の組織戦」が加速する。
 「選挙区は市川一朗、比例は横山信一。心を一つに頑張っていこう」
 市川が5日、登米市で行った演説会。選対本部長が連携相手に挙げたのは、公明党比例代表候補の名前だった。
 市川は終盤、「政策で連携できるなら党派は関係ない」と強調する。それは公明党や支持母体の創価学会へのサイン。自民党政権時代の「連立のきずな」をにじませる。
 「栗原復興のため、市川さんを国政へ」。8日正午、仙台駅前で演説した市川の隣で、岩手・宮城内陸地震で被災した出身地の栗原市議6人が叫んだ。3期15年の実績を武器に巻き返しを狙う。

<増税阻止に活路>
 「二大政党が持ち出した消費税増税を認めるか、認めないか。争点はこの一点だ」。8日午後、みんなの党新人の菊地文博(50)は仙台市中心部で演説し、このフレーズを何度も繰り返した。
 応援に入った党衆院議員柿沢未途は「ぐんぐん支持を伸ばし、大きな台風の目となりつつある」と手応えを強調した。
 2番手グループの競り合いを制し、急上昇を狙う菊地。県議時代に築いた人脈をフルに生かし、各種団体への働き掛けを強める。
 日中は仙台市内で無党派層の票を掘り起こし、夜は郡部で地道に演説会を重ねる。持ち前の猛烈なフットワークで一点突破を狙う。

<宮城選挙区立候補者(2―8)>
菊地文博 50 元県議    み新
熊谷大  35 元中学校講師 自新
村上善昭 37 幸福実現党員 諸新
桜井充  54 医師     民現(2)(国推)
加藤幹夫 46 党県副委員長 共新
伊藤弘実 36 会社社長   民新   (国推)
菅野哲雄 61 元衆院議員  社新
市川一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年07月09日金曜日

7368チバQ:2010/07/10(土) 00:16:39
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20100708ddlk38010629000c.html
10参院選えひめ:焦点地域/上 松山 大票田「最終盤の主戦場」 /愛媛
 ◇各陣営、浮動票獲得狙い
 「国会議員に地方の現場の行政をわかっている人はほとんどいない。生の経験をしている貴重な人だ」

 先月27日、松山市内であった、愛媛選挙区(改選数1)に立候補している自民現職の山本順三候氏(55)の個人演説会。会を主催した中村時広・松山市長はこう持ち上げた。参院選で支持政党は明言しなかった中村市長だが、山本氏については「個人的な付き合い」として支持を鮮明に。会場には中村市長の後援会関係者ら約300人が参加し、立ち見が出るほどの盛況だった。田坂信一・松山市議会議長ら松山維新の会所属の市議も姿を見せ、壇上でこぶしを突き上げた。

 松山市は04年参院選では1万1000票差、07年は2万4000票差と連続で民主候補を下回り、昨夏の衆院選でも大苦戦。「自民王国」と言われる県内では比較的支持の弱い地域だった。しかし、今回は塩崎恭久元官房長官の後援会がフル回転し、山本氏のポスターが早くから街中に張られるなど万全の体制だ。「今回は松山市で勝つ」。同市選出の自民県議は断言した。

 「松山のみなさんにご支援をいただきたい。その一心です」

 6日昼、松山市中心部の一番町交差点。民主党の樽床伸二国対委員長が、民主新人の岡平知子氏(52)の応援演説に声をからした。

 浮動票が多いとされる大票田・松山市は、無党派層を取り込む“空中戦”重視の民主には最重点地域。出馬表明の遅れによる浸透不足を取り戻そうと、公示後に菅直人首相や枝野幸男党幹事長、蓮舫行政刷新担当相ら党の顔が、「過去に例がない」(県連関係者)ほど頻繁に訪れている。

 だが消費税論議で菅内閣の支持率は発足直後と比べて低下が続き、大物遊説の効果がどこまで広がるかは不透明だ。県連幹部は「争点が消費税に入り、他の政策がかすんだ」と表情は厳しい。

 出馬表明が遅れたことで、業界団体への推薦依頼でも「既に決めたから」と断られる理由にされ、支持団体を固める“地上戦”にも影を落とす中、過去2連勝した松山市域でも陣営に楽観ムードはない。「最終盤の主戦場は松山。活動を集中したい」。陣営幹部は表情を引き締める。

 先月30日、松山市の伊予鉄松山市駅前で開かれた共産党の市田忠義書記局長を迎えた街頭演説会。共産新人の田中克彦氏(43)は「消費税増税ストップにかける思いを託してほしい」と訴え、公示後、大票田である松山市に重点を置いた街宣活動を続けている。

   ◇  ◇

 投開票日(11日)が目前に迫った参院選。愛媛選挙区の勝敗を左右するとみられる県内の焦点地区の情勢を、2回に分けて探る。

毎日新聞 2010年7月8日 地方版

7369チバQ:2010/07/10(土) 00:17:33
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20100709ddlk38010419000c.html
10参院選えひめ:焦点地域/下 西条・新居浜 “労組の街”に分裂の影 /愛媛
 ◇民主「危機感」、自民も「苦手」
 「社民党には岡平候補を育てていただき、感謝しなければならない」

 5日に新居浜市内であった民主新人の岡平知子氏(52)の個人演説会で、衆院3区選出の白石洋一衆院議員(民主)はこうあいさつし、今回の参院選では共闘が崩れた社民への配慮を見せた。

 西条市以東の衆院3区の地域には、家電大手のパナソニックなど、国際的な大企業関連の工場が多く立地している。そのため、連合を中心とした労組勢力が強く、07年の参院選でも無所属新人(現民主)の友近聡朗氏が民主、社民、国民新党の推薦を受けて、新居浜、西条両市で自民候補に約2万2000票差を付けるなど、安定した強さを見せてきた。

 白石氏が当選した昨夏の衆院選でも社民関係者が選挙事務所に詰めるなど、蜜月関係だったが、今回は民主が岡平氏を事実上引き抜いて擁立したことで関係は悪化。「比例中心に活動」(社民県議)と事実上、自主投票となった。岡平陣営幹部は「東予には社民系の労組も多い。わだかまりが残り、支援にいつものような広がりがないかもしれない」と、社民との関係悪化が労組の動きに及ぼす影響を懸念する。

 また、新居浜市選出の菅秀二郎県議が今年4月に民主を離党。「非民主、非自民」の姿勢を打ち出しており、菅氏の支持者も民主を支持しない可能性が強い。別の岡平陣営幹部は「危機感を持って活動している」と気を引き締める。

 「今回の選挙は、自民が与党になるための選挙ではない。健全な強い野党になるための選挙だ」

 5日午後、新居浜市中心部の市中央公園で小泉純一郎元首相の次男で、父親譲りの弁舌で人気の小泉進次郎衆院議員が自民現職の山本順三氏(55)の応援演説で声を張り上げた。公園に集まった聴衆は約500人。陣営が張った規制線を越えようとする人が出るほどの人気ぶりだったが、訪れた人たちの中には、携帯電話で小泉氏を撮影するだけにみえる自民支持者と言い難い姿も目立ち、山本氏への支持拡大への効果は測りがたい。

 実際、民主支持傾向の強い新居浜、西条両市には公示後、自民党本部の大物幹部は一度も入っていない。今月7日に2度目の来県をした谷垣禎一総裁も両市を素通りし、四国中央市に向かった。

 社民の離反など“敵失”が続いたことや、昨年の衆院3区に自民公認で出馬して敗れた白石徹元県議が活発な動きを見せるなど、近年にない好条件での戦い。しかし、東予地域選出の自民県議は「社民支持者は『山本』とは書かない。新居浜・西条は連敗している地域で、一進一退の厳しい選挙。どれだけ負けを少なくするかだ」と厳しい見方を崩してはいない。

 共産新人の田中克彦氏(43)は、消費増税反対や米軍普天間飛行場移設問題などでスタンスの近い社民の公認候補がいないことから、社民支持層への浸透を図る。また、比例候補と共に街宣活動するなどして、比例票との相乗効果を狙う。(この企画は栗田亨、中村敦茂、高谷均が担当しました)

7370チバQ:2010/07/10(土) 00:20:10
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100706ddlk20010050000c.html
参院選’10信州:主な候補者同行ルポ/上 若林健太氏/中野早苗氏 /長野
 ◇11日投開票、2議席争う
 参院選は11日の投開票まで1週間を切り、長野選挙区の2議席を争う各陣営の遊説にもいっそう力が入ってきた。南北に広い初夏の県内を駆け回り、政策の訴えに汗を流す主な候補者に同行した。

 ◇「さわやかさ」前面に−−若林健太氏(46)自新
 えりの開いた、明るい黄色のシャツに薄茶色のズボン、靴はスニーカー。若林氏は2日に開いた集会で、カジュアルな格好で支援者の懐に飛び込み、支持を呼びかけた。選挙期間中、すっかり定着した光景だ。

 民主の政策を「バラマキ」とみて政権運営への批判を強める若林氏。昨夏の衆院選での惨敗を受けて「生まれ変わった自民」を印象づけるため、服装でも「さわやかさ、清新さ」を前面に出す。

 基幹産業の創出▽子育て・教育▽安心して暮らせる社会保障−−の三つの柱を打ち出し、聴衆に語りかける。陣営幹部も「運動を始めたころは理屈っぽい演説になりがちだったが、最近は分かりやすくなった」。無党派層への浸透にも一定の手応えを感じている。

 だが戦略の基本は、支援団体・職域支部といった同党が持つ組織力を生かすこと。県内全域で連日、企業・支援者回りに汗を流す。陣営が「草刈り場」とみる松本地域でも、恵子夫人とともに精力的に支援者を回る。

 4日には党本部から大島理森幹事長が駆けつけ、組織の引き締めを求めた。5日の集会で、若林氏は1000人を超す企業関係者らに訴えた。「激戦だが、何としても勝ち抜きたい」【光田宗義】

 ◇力強く消費増税反対−−中野早苗氏(62)共新
 「消費税を上げるなんてひどい。大企業減税の穴埋め目的だ。商店街の皆さんには負担が大きいはずです」

 中山道の宿場町として栄えた観光地・木曽町福島。降り続く雨に負けまいと、たすきに一番好きな花のひまわりを付け、選挙カーの上でマイクを握った。

 消費税増税や低所得者への還付など菅直人首相の一連の発言を強く批判する。「はじめから税率を上げなければいい。きっぱりと反対します」。医療や教育の充実、普天間飛行場の沖縄県内移設反対なども訴えて、演説は約20分で終了。車から降りると住民のもとへ全力で走る。「頑張って」。支持者の声に笑顔で両手を握った。

 この日は午前8時に南木曽町からスタートし、大桑村など木曽方面を北上した。トレードマークの赤を取り入れたシャツやジャケット姿で「元気いっぱいで頑張っています」。商店街に続いて演説に立った郵便局前でも、周辺の飲食店などを回り、一人一人と握手を交わした。

 国政選挙に挑戦して10年。「今まで皆さんの切実な声を聞いてきました。県区2議席とも消費税を上げる政党でいいのでしょうか。今度こそ国会へ行かせてください」。力強い声が山々に響いた。【大島英吾】

毎日新聞 2010年7月6日 地方版

7371チバQ:2010/07/10(土) 00:21:14
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100707ddlk20010004000c.html
参院選’10信州:主な候補者同行ルポ/中 高島陽子氏/北沢俊美氏 /長野
 ◇11日投開票、2議席争う
 ◇主婦層浸透になお力−−高島陽子氏(42)民新
 松本市内の百貨店で先月末、「ママっぽく、軽快」に衣装をイメージチェンジした。主婦層への浸透になお一層力を入れるなど、激しい終盤戦に持ち前の体力で挑んでいる。

 「おはようございまーす」。塩尻市の文化会館「レザンホール」前で2日、張りのある声が響いた。中学校の非常勤講師だったこともあり、よく通る声に振り向く人は多い。この日は小学生の音楽会のために集まった子育て世代の有権者らに熱っぽく訴えた。

 「子供たちが大人になるころの日本を確かな形でつないでいきたい。4人の子持ちの母として、もっと世の中を良くしたい」

 演説が終わると握手に回り、目と目を合わせることを重視する。「(選挙戦で)トレーニングしたようにシェイプアップした。軽快に動けます」と笑いながら、選挙カーに乗り込んだ。この日は塩尻から木曽方面へ向かうなど、陣営は中南信の票の掘り起こしに重点を置いている。

 3日夕には伊那市内の公会堂で、激しい雨にもかかわらず集まった約60人を前に、「人口が減少する中、子供を産み育てる環境を整えたい」と強調。参加者の拍手に応えながら会場を後にし、足早に次の日程へ向かった。【渡辺諒、武田博仁】

 ◇危機感出し引き締め−−北沢俊美氏(72)民現
 2日夜。木島平村内で開かれた個人演説会。「小沢(一郎)さんもよせばいいのに。2人公認してね。とんでもないことをする」。約50人を前に冗談めかして笑いを誘うと一転、真剣な表情になった。「そういうことをすべて乗り越え、積極的に政策を申し上げる」

 唯一の現職として、党内外から二つの問題で批判を受ける身だ。消費税増税については「次の衆院選で問う。その間は消費税は上げない」と繰り返し強調。防衛相としてかかわる普天間問題には「基地は危険。除去しないといけない」。県内移設を現実的な対応として理解を求めている。

 これまでの「左うちわでも当選」(党国会議員)から一変して混戦。知名度は高いが、閣議などの公務で地元を離れることも。県内外の国会議員らが応援に駆けつけ、県連幹部は集会などで「期日前投票のトップは別の候補」と、あえて危機感を前面に出して引き締める。守勢になりながらも、自民が強い町村部なども回り、政権与党の実績をアピールして切り崩しを図る。

 初めて閣僚として県民の評価を一身に受ける「政権への審判」。4期目への挑戦は「名誉のためではない。政権が信任を得たと菅(直人)首相に伝えたい」。【福田智沙】

7372チバQ:2010/07/10(土) 00:22:32
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100708ddlk20010011000c.html
参院選’10信州:主な候補者同行ルポ/下 井出庸生氏 /長野
 ◇11日投開票、2議席争う
 ◇無党派票掘り起こし−−井出庸生氏(32)み新
 ラストサンデーの4日、佐久市のショッピングタウンで街頭演説に立った。「争点は消費税。10%の数字に根拠はない。今は税金のムダを洗い出し、国会議員の定数削減、給与カットなど行財政改革が先決だ。民主の過半数を必ず阻止する」と熱く訴えた。

 井出氏の伯父の井出正一・元厚相らと新党さきがけを結成した田中秀征・元代表代行、正一氏の秘書を務めた柳田清二・佐久市長も駆け付けた。田中氏は「政治を変えるため、いま一番必要な小さな政党を選び、あえて困難な道を歩き出した」と、14年ぶりの国政選挙の応援演説に熱弁を振るった。柳田市長も「改革に挑戦する井出さんに声援を送りたい」とエール。遊説隊は田中氏も同行し、土日をかけて県内を縦断した。

 生まれも育ちも東京で「知名度、組織もなく、同級生もいない」というゼロからの手探りを強いられた井出氏だが、陣営は「終盤に入って反応が良くなってきた」。事務所にも若いスタッフの姿が目立つようになった。東信でかつての伯父の組織が動き出し、北信地域でも手応えを実感している。その地盤から、地元候補がいない中南信に打って出る作戦。無党派票の掘り起こしに駆け回っている。【藤澤正和】

7373チバQ:2010/07/10(土) 00:24:49
http://www.saitama-np.co.jp/news07/08/07.html
2010年7月8日(木)

応援も統一選視野に 参院選でつばぜりあい さいたま市議
 

参院選候補の演説会で選挙カーに乗り司会を務めるさいたま市議=大宮駅西口(写真は加工してあります)
 11日の投開票を前に参院選候補者の熱い戦いが続いているが、選挙戦を支える地方議員もヒートアップしている。来年4月に統一地方選を控えているためだ。さいたま市議会(定数64)でも来年の市議選をにらみ、最大会派の地位を守りたい自民(議員数20)と、議席の逆転を狙う民主(同10)とのつばぜりあいが参院選を舞台に繰り広げられている。

 6月24日の参院選公示日、さいたま市議会の自民党市議団控室では、市議らが党参院選候補への応援活動を細かく確認。当落線上を争っているという県連からの報告に、ある市議は「昨年の衆院選で大敗し国とのパイプが少なくなった。何としてもこの参議院の1議席を確保しなければ」と危機感をあらわにする。3年前の市議選で8議席減らし、国政選挙でのこれ以上の後退は自らの選挙に大きく響くとみている。

 逆に、民主党市議団は前回市議選で全10区から候補を擁立し10人全員が当選、改選前の5議席から倍増した。現会派「民主党・無所属の会」は13人で、民主党県連が支持し昨年当選した清水勇人市長の"少数与党"。市議会で共同歩調を取ることが多い「みどりの風」(同6)、「さいたま未来の会」(同4)と合計しても23議席で過半数に満たない。

 自民は6月市議会で、清水市長が提案した敬老祝い金の条例改正案を公明(同11)、共産(同8)などとともに反対多数で否決するなど、議会での主導権を維持。市政と市議会は"ねじれ"現象が起きている。

 このため民主党県連は3月、来春の市議選に全区で複数候補(定数7以上は3人)を擁立し、計24議席の獲得を目指す方針を決めた。既に2人の新人候補を公認、今回の参院選でフル回転させている。市議団の神崎功団長は「参院選は新人にとって、支持者との顔つなぎの絶好の機会。本当は参院選前にもっと新人候補を決めたかった」と意欲を示す。参院選直後の17日には、前回選挙で示したローカルマニフェストの検証会を外部委員も交えて開き、有権者にアピールしていく構えだ。

 一方、「地方選挙は国政と違い、風があまり影響しない。個々の議員が日ごろからしっかりと地域活動をしているかどうかが問われる」として、参院選と地方選は直結しないという冷静な見方をする議員も民主・自民を問わず少なくない。

 さらに、「市独自の課題解決や地域主権実現のために、中央の政権交代に左右されない、党派を横断した政策集団が『ローカルパーティー』として必要になっている」と話す自民党市議団幹部も。清水市長も参院選で特定政党の応援はせず、中央政界とは一線を画し、地域主権を目指す「首長連合」に名を連ねている。参院選の結果にもよるが、中央政界再編にも対応できる地方議会会派の新たな枠組みを模索する動きがありそうだ。

 このほか、市議選へ向け公明は第3会派としての現有議席確保が目標、共産は全10区での議席獲得を狙い既に新人を公認。両党とも市議や市議候補予定者が、参院選の党公認候補の支持や党勢拡大のため、選挙戦の先頭に立って活動している。

7374チバQ:2010/07/10(土) 00:27:20
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1677731.article.html
参院選佐賀特集 「激突」<上> 県都攻防
 「原口(一博)大臣が日曜日(4日)に佐賀市内の19公民館をおさえている」。参院選中盤の1日。自民党の福岡資麿(37)陣営が緊迫した。陣営幹部は「原口後援会が本格的に動き出した」と警戒を強めた。


 2日後の市町支部との合同選対会議。自民県連幹事長の木原奉文は「相手は福岡対甲木(美知子候補)ではなく、福岡対原口の図式で戦いを挑んでいる」と強調した。野党として初の国政選挙。推薦団体が3分の2に減る逆風下、昨夏の衆院選佐賀1区で原口に敗れたものの、知名度の高い福岡に〝失地回復〟を託す強い思いを組織に伝えた。



●有権者の3割





 佐賀市の有権者は19万人。県内69万人の3割近くを占める。直近5回の国政選挙の佐賀市の戦績は民主4勝、自民1勝。自民の1勝は福岡が初当選した03年衆院選(旧市)。昨年の衆院選と過去2回の参院選では民主が約1万2千票の大差をつけている。

 「原口さんが、福岡さんが参院議員にいってくれて良かったと、そう心から思うような参院議員にして下さい」。6月7日、佐賀市文化会館で小泉進次郎衆院議員が応援演説した。「しのぎを削ってきた福岡が参院議員になれば、原口は衆院で安泰」とも取れる内容で、原口支持者からの集票も狙う。自民は必死だ。


 自民が警戒感を強めた原口の地元入り。原口は小学校区19カ所で開いた演説会で「地元はどうなっているんだと、安住党選対委員長に怒られた」と頭を下げた。応援依頼に応えて全国を飛び回る日々だったが、党本部が「大臣がいる選挙区で先行を許しているのは佐賀だけ」と指摘。厳しい日程の中で急きょ、佐賀入りを組み込んだ。



●勝利の必須条件


 前回参院選で自民の21連勝を阻止し、昨年の衆院選でも3選挙区のうち1、2区を奪った民主。今回は鳥栖市出身の甲木美知子(39)を擁立して連勝を狙う。県都を制すことは勝利への必須条件だ。


 原口は県連代表で選対本部長。19小学校区を1日で回る演説会は「自分の選挙でもやらない」(秘書)という荒技。分刻みのスケジュールで原口が次の会場へ向かうと、大臣秘書官がすかさず参加者に補足した。「6月の党代表選では手を挙げないかという話も出た。この選挙で負ければ、今まで築いたものが崩れる。原口にとっても正念場」。支持者は強くうなづいた。


 原口の陣頭指揮で加速した陣営。「これで後援会にもムチが入り、大臣の選挙並みに動き始める」「やっと相手の後ろ姿が見えた。これから一気に追い込む」。議員の一人は力を込めた。



●反増税アピール


 共産の山口勝弘(54)は「消費税増税に唯一反対している」とアピール。地元県議や市議とともに集合住宅を重点的に回って増税反対に声を枯らしている。陣営幹部は「女性層に反応が出てきた」と手応えを感じている。


 11日の投票日へ向け、県都の攻防は日増しに激しさを増している。(敬称略)


◇参院選は終盤に突入し、佐賀選挙区に立候補した3候補は激しく争っている。主要市での情勢を探る。


【写真】大票田の浮動票獲得を目指し、雨の中自転車で街演する参院選佐賀選挙区の候補者ら=佐賀市、7月4日

7375チバQ:2010/07/10(土) 00:28:24
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1678875.article.html
参院選「激突・中」 新幹線沈静化で鹿島市攻防に変化?

 「桑原前市長がお見えです」。6日夜、民主の甲木(かつき)美知子候補(39)の鹿島市総決起大会。駆けつけた民主党政調会長の玄葉光一郎が、ステージに並ぶ連合佐賀会長、国民新党郵便局長会理事らとともに、客席にいた前鹿島市長桑原允彦の来場を紹介。「一緒に共同作業をする大勢の方に来ていただいた」と強調すると、立ち見であふれる会場は大きな拍手で包まれた。


 鹿島市を中心とする県南西部ではここ数回の国政選挙では、九州新幹線長崎ルートの建設の是非が争点の一つに浮上した。桑原は新幹線反対を唱え続けてきた。昨夏の衆院選では、反対を主張する民主の大串博志を水面下で支援。2005年の衆院選で比例復活に甘んじた大串は、そうした支援を受けて自民の今村雅弘に勝利した。



 「南西部を含む衆院2区は大串頼り」という県連幹部の言葉通り、民主の基盤は全市町に張り巡らされている大串の後援会だけだ。実働部隊といえる世話人は千人以上に膨れ、地盤固めが進む。



 自民今村の牙城鹿島市でも着実に浸透。05年衆院選は今村に2倍近い票差をつけられたものの、昨夏はわずか261票差ながら逆転した。今回も大串後援会が軸だが、「さらに桑原前市長の支援があれば心強い」と甲木陣営。



 ただ、これまで「追い風」になっていた新幹線は2008年に着工して沈静化。今回も自民は推進、民主は慎重の立場に変わりないが、両候補とも演説会では特に踏み込まず、争点にはなっていない。



 前回参院選。自民は選挙直前に候補を現職から副知事に差し替えて臨み、民主に参院選21連勝を阻まれた。副知事は新幹線反対派にとっては「敵役の大将」で、自民陣営は「逆風でどうしようもなかった」(自民幹部)という。



 だが今回は、既に着工し、不要論が根強い鹿島市でも「決着済みの問題。こだわっていても鹿島にいいことはない」という空気が広がっているという。自民陣営は「前回とは雰囲気が全然違う。戦える」と強気だ。



 自民には、地元経済界トップも後押しする。5日夜、福岡資麿(たかまろ)候補の総決起大会では、鹿島市後援会会長代行の愛野克明祐徳自動車会長が登壇。「福岡家は鹿島に大きな工場を持ち、鹿島発展に大きな役割を果たした。何とかして鹿島から立派な票を出したい」と訴えた。



 昨年の衆院選で辛酸をなめた今村も選挙カーに同乗するなど精力的に動き、地元での巻き返しに余念がない。



 共産の山口勝弘候補(54)は3候補の中で唯一、無駄な公共事業として新幹線問題を取り上げ、「2800億円の事業費を特別養護老人ホームに振り替えれば350カ所も作れる」と批判。反対票取り込みを図る。(敬称略)



【写真】総決起集会でこぶしを突き上げて気勢を上げる参院選佐賀選挙区の候補者と参加者=鹿島市

7376チバQ:2010/07/10(土) 00:29:19
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1679454.article.html
参院選「激突・下」 3候補、唐津市の攻防

 「保利(耕輔)先生が今からいらっしゃる」。5日朝、唐津市の県玄海漁連が急に慌ただしくなった。政権与党への配慮から自主投票に切り替えた支持母体に、保利自ら頭を下げて支援要請に訪れた。

 「保利王国」ともいわれる衆院佐賀3区。だが、前日の佐賀新聞社の世論調査では、そのおひざ元の唐津市で民主の攻勢が伝えられていた。保利はこの日昼過ぎ、再び漁連の組合長会議にも顔を出した。「自分の選挙でもないのに、よほど危機感があるのだろう」。漁連幹部は感じた。

■厳しすぎる数字

 唐津市の自民関係者は、前回2007年参院選の衝撃が今も尾を引く。自民候補の得票は約2万9千票。民主候補を800票余り下回った。保利が無所属で戦った05年の郵政選挙でも4万票をたたき出した堅い保守地盤にとって、厳しすぎる数字だった。

 「唐津で負ければ自民は勝てん」。3区で陣頭指揮を執る唐津市議の熊本大成は総力戦を呼び掛ける。候補の福岡資麿(たかまろ)(37)は、衆院議員だったとはいえ唐津では「ほとんど無名」。春先から市議が福岡を連れ回り「母親が唐津出身」ともアピールする。初の野党選挙で、有力支持者の企業が「応援はするが、ポスター掲示までは…」と断るケースも。政権交代で変動する「保利王国」の地盤維持がかかる戦いでもある。

 知名度に課題を抱えるのは鳥栖市出身の民主党候補甲木(かつき)美知子(39)も同じだ。

 5日の唐津市総決起大会。前回参院選で初当選した川崎稔は「唐津で大きな勇気をもらった」と、同市で6千票上積みの3万票を得たことが勝利につながったことを強調。同様の支援を呼び掛けた。

 衆院3区で民主は、2000年と03年に女性候補を擁立して落選。05、09年は社民との共闘で独自候補擁立を見送った。候補がいなければ支援組織は育たない。唐津市に政党支部はなく、選挙戦は労組頼みだ。

■真価を問われる

 今回初めて自治労や全水道などでつくる社民支持労組・団体会議から推薦を得た。「県内最大の自治労(約1万人)が推薦を決めた意味は大きい」(連合佐賀)と期待は高まる。一方で、玄海原発のプルサーマルについて「さらなる情報公開」を求める甲木に対して九電労組が一枚岩になりきれない複雑な事情もある。それでも労組を通じて支持拡大を図り、組合員を動員して市内約1万7千世帯にポスティングを行った。

 「3年前や去年のような〝風〟は吹いていない。労組の確実な票を積み上げていく」。3区選対を仕切る九電労組出身の唐津市議正田孝吉は強調する。「保利王国」にくさびを打てるか。民主も真価を問われる選挙戦だ。

 合併前の北波多村議として5期20年の実績がある共産の山口勝弘。「地元の利を生かしたい」と最終日を含め3日間、地元街演に力を入れる。消費税増税反対に加えて、プルサーマル問題の争点化を仕掛ける。使用済み核燃料の処理施設がない現状に触れ「原発はトイレのないマンションと同じだ。今こそ自然エネルギー転換を」と訴える。(敬称略)


【写真】唐津市内に掲示されている参院選佐賀選挙区立候補者のポスター。知名度不足の自民と民主は支援団体や労組を動かし、地元から候補を立てた共産は躍進を狙う

7377チバQ:2010/07/10(土) 00:30:24
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1678882.article.html
参院選終盤 比例代表の攻防にも熱 佐賀選挙区

 自民、共産、民主の3候補による激しい選挙戦が繰り広げられている佐賀選挙区では、選挙区と同様に比例代表の攻防も熱を帯びている。選挙区に候補がいない公明、社民は比例代表に絞った選挙戦。武雄市出身の候補を擁立したみんなの党は佐賀で浸透を狙う。新党乱立の中で、各党とも政策の違いを訴えて存在感をアピール、消長をかけて票獲得に奔走する。

 民主は、前回参院選の得票約15万票を上回る16万票を目標に掲げる。昨夏の衆院選は20万票を超えたが、陣営幹部は「昨夏は政権交代への期待感が強かった。今回はそうはいかない」とみる。ただ政権安定には一つでも多い議席確保が命題。5日に来佐した玄葉光一郎政調会長も「選挙区だけでなく比例でも」とアピールした。

 野党となった自民、公明。自公政権時代と違って、政党同士ではなく、自民の選挙区候補と公明の比例区候補が政策協定を結んで後援会レベルの協力を進める。これまで同様の共闘態勢で、公明は自民候補の演説会などへの動員に協力。自民も会場に公明比例候補のポスターを張り出し、演説でも紹介している。

 前回(約14万6千票)以上の得票を目指す自民県連幹部は「野党になっても支援をいただいている職域団体の候補に力を入れるし、連携を取っている公明もきちんと支援していく」と気を配る。公明は「消費税増税でも二大政党の対立軸があいまい。独自性を訴えやすくなった」と、前回より9千票多い6万5千票を目指す。

 共産は、争点に急浮上した消費税論議を「追い風」に3万票を目指す。衆参過去2回の比例票は2万票に届かないが、県内の市町議選で公認候補が獲得した票を合計すれば3万票を超える計算。県委員会幹部は「まだ固めきれていない。消費税への怒りをしっかりつかみたい」と引き締める。

 連立政権を離脱した社民党は、選挙区で推薦した民主候補を支援する一方、比例集票に力を入れる。公示直後に開いた比例候補の決起集会では「民主党の暴走を止めるためにも議席獲得を」と、野党色を鮮明に打ち出し、民主へ票流出を警戒した。県連幹部は「新党の伸長も聞こえるが3万票は確保したい」と、過去の実績から5千票程度の上積みを目指す。

 みんなの党は武雄市出身の田中茂候補(52)を立て、佐賀を拠点に支持拡大を図る。目標は3万票。「全国各地で手応えはいい。民主党の天下だったという感じはしない」(渡辺喜美代表)という情勢で、佐賀に重点を置きながら、人口が多い関東や福岡にも出向き、当選ラインに滑り込もうと必死の訴えを続ける。

【写真】比例候補の総決起大会で気勢を上げる候補と参加者。投票日がせまり、集票活動も熱を帯びている

2010年07月08日更新

7378チバQ:2010/07/10(土) 00:33:25
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100708/02.shtml
7月8日のながさきニュース
長崎新聞



参院選長崎、県都首長は蚊帳の外 引っ張り出さない各陣営



定例会見で「特定候補の応援は考えていない」と述べる田上市長。市長選を来年に控え、対応が注目される=6月29日、長崎市役所
 終盤を迎えた参院選。来春の統一地方選を占う選挙ともいえるが、再選出馬に注目が集まる長崎市の田上富久市長はノータッチの姿勢。票を取り込みたいはずの各候補者陣営も積極的な働き掛けはせず、県都の首長が蚊帳の外にいる。

 「特定候補の応援は考えていません」。6月29日の定例会見で、田上市長は参院選での対応を聞かれ、こう答えた。菅直人首相が本県入りした今月1日も、講演のため熊本県に出張していた。

 4選を目指した伊藤一長氏が選挙期間中に凶弾に倒れる異常事態に陥った3年前の長崎市長選。田上氏は投票3日前に急きょ立候補し、伊藤氏の娘婿をわずか約950票差で抑えて当選。市役所の課長から一気にトップに上り詰めた。

 「あれは『選挙』じゃなかった。次があなたにとって事実上初めての選挙。もう1年を切ったし、そろそろ準備に入らないと」。市長選で支援に回った経済関係者がそう告げると、田上市長は「はい。分かっています」と答えたという。

 田上市長は今のところ出馬の明言を避けている。しかし5月末に開いた市政報告会では「市長は心の中で『俺はやるよ』と考えていると思う」と司会者が“代弁”。約900人の参加者からは拍手がわき起こり、出馬の意思を強く印象づけた。

 民主現職の犬塚直史候補(55)の陣営幹部は、田上市長に協力を要請しない理由について「誰も応援しないと言っている人を無理に引っ張り出そうとしても、労力ばかりかかって成果がほとんどない」と話す。

 一方、新人の金子原二郎候補(66)を擁立した自民は、昨年夏の衆院選で田上市長に党公認候補への支援を要請したが空振り。党関係者は「協力してもらおうとプレッシャーをかけても、ぬかにくぎ」と今回は働き掛けを見合わせている。

 ある陣営関係者は田上市長の姿勢の背景に、現段階で市長選の有力候補者がいないことを指摘し「既存の政党に頼らず、市民党という形でやっていけると踏んでいるのでは」と推測。ただ、田上氏の後援会は個人有志の集まりで強固な支持母体がなく、目立った実績もないとして「もしちゃんとした候補が現れたら危ないんじゃないか」とけん制し、対応に注目している。

7379チバQ:2010/07/10(土) 00:35:38
>>7208>>7285
諫干開門問題、論戦盛り上がらず 民主“沈黙作戦”時にほころび

 参院選の争点の一つに挙がっていたはずの国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門調査問題は、選挙戦終盤になっても論戦が盛り上がらない。地元の諫早市では党県連の方針に反して条件付き開門に賛成する民主候補に“沈黙作戦”が厳命され、「開門是か非かの戦い」と強調する自民候補との間で擦れ違いが続いている。民主党選対幹部は「諫干は自民の独り相撲になっている」と語るが、裏腹に当の候補者は同市以外で演説の真っ先に諫干に触れるなど、ちぐはぐさも目立っている。

 「(排水門を)開けてしまったら全部水浸しになるというのはデマですからね。諫干は政治の失敗だ」

 6月27日、大村市のJR大村駅前。民主現職の犬塚直史候補は街頭演説でこうまくしたてた。だが同日夜の諫早市での個人演説会では一転、諫干発言を封印。ところが、翌28日夜の雲仙市瑞穂町の演説会では諫干から切り出し、条件付きの管理開門賛成を強調した。

 諫早市とそれ以外で異なる対応−。諫干をオブラートに包む背景には、諫早の市議や労組関係者と犬塚候補の間にできた溝がある。

 開門反対の民主市議3人は「公務」を理由に事務所開きに姿を見せず、公示後も「地元で裏切り者になる」と動きを見せなかった。犬塚候補は28日夜、市議3人と会合を持ち、「条件付き開門は環境アセスメント終了後に判断する」など3項目の合意を交わして、ようやく支援を取り付けた。

 諫早地区選対長の山口初實県議は「これで一丸になれる」と語るが、ある労組関係者は「候補の発言がなればもっと早く、組織的に動けた」とぼやく。

 開門をめぐっては、野党時代に「無駄な公共事業」と切り捨ててきた菅直人氏が首相に就任し、開門賛否双方に期待や緊張が高まったが、菅首相は「まずは農相の考えを聞く」と慎重姿勢。首相は1日に長崎市入りしたが、諫干には触れずじまい。中央と地方のねじれの深さを印象付けた。

 一方、自民新人、金子原二郎候補にも同党佐賀県連とのねじれが横たわる。同県連は公約に長期開門調査の実施を明記。長崎と佐賀の板挟みで、党本部は方針を打ち出せないでいる。

 1日、長崎市を訪れた大島理森党幹事長は記者団に党本部の対応を問われ「重要な案件として取り組むことが大事だ」と答えるのがやっと。4日夜、諫早市の個人演説会に駆けつけた同党最古参で佐賀3区選出の保利耕輔衆院議員も「私は最後の裁きをする立場。簡単に言えない」と繰り返し、こちらも県連間の隔たりの大きさをにじませた。

 外患があれば内憂も。陣営内では地元選出の県議3人の動きに温度差がある−と指摘されている上「市議の動きも鈍い」。加えて諫早市の選挙事務所には開門反対の営農者団体や背後地の自治会から届いた推薦状がずらりと並ぶが、人口密度の高い西部地区からはまばら。党諫早支部の馬場時廣事務局長は「諫早湾はいいけど、大村湾がね」とつぶやく。




2010年7月7日長崎新聞掲載

7380チバQ:2010/07/10(土) 00:38:59
>>6983>>7153
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100709ddlk05010032000c.html
参院選’10秋田:比例3候補、地元で個人得票狙う /秋田
 ◇知名度生かし、党内順位上げ目指す
 11日投開票の参院選で、県内在住の3人が比例代表に立候補。“全国区”だが、うち2人は選挙区候補並みに県内、残る1人も北東北を重点的に回っている。全国組織の業界・団体推薦候補や広く名前が知られているタレント候補とは違い、知名度の高い地元で集中的に個人への得票を集め、党全体の票数底上げを図るとともに党内順位を上げて当選を目指す。そんな「作戦」が見えてくる。【岡田悟、坂本太郎】

 みんなの党新人の前知事、寺田典城氏(70)は05年の知事選以来の選挙。すでに県内をほぼ一巡した。7日は古巣の県庁前で演説し、県庁に向かって「12年間大変お世話になりました」と呼びかける場面も。バス待ちの人などに軽快に駆け寄り、握手をして回った。

 「簡素で効率的な行政を」と知事時代から一貫した訴えとともに、財政規律の点で「次の世代に責任を持つ政治は国政でしかなしえない」と主張。渡辺喜美・党代表と異なり、民主党との連携にも前向きの姿勢を見せる。

 たちあがれ日本新人の村岡敏英氏(49)は05年、09年と衆院選秋田3区に立候補。今回は県内一円を回る。6日は秋田市役所前で演説し、同党応援団長の石原慎太郎東京都知事も応援に駆け付けた。村岡氏は「県内の問題をしっかり国に説明し、政策や予算に反映させる議員になりたい」と話す。

 同党は選挙区で自民公認候補を推薦し、村岡氏も支持を表明。過去2回の衆院選で戦った自民党の御法川信英・前衆院議員の支援を得て、本荘由利地区や県南部を中心に個人と党の支持拡大を図る。

 共産新人で農民運動全国連合会常任委員の佐藤長右衛門氏(66)は横手市在住。秋田市で第一声を上げ、これまで北東北3県を中心に東北全県に足を運んだ。

 各地の農村部を中心に選挙カーを走らせ、演説をしたり農家などを対象にした小集会を開催。40年以上農業に携わってきた経験から農業政策を中心に訴えているほか、消費税増税反対も掲げる。

 8日午後に秋田市入り。9日は河辺、雄和地区などの農村地帯や郊外大型店などを回って支持を訴える。

 ◇投票は政党名、または個人名で−−比例代表
 参院選比例代表は「非拘束名簿式」で、政党名でも各政党の名簿にある候補者個人名でも投票できる。98年までは政党名に投票し、政党が決めた名簿順位に当選者が決まる「拘束名簿式」だった。

 個人への投票は各政党票に加算され、政党ごとの得票に応じて議席数が決まる。さらに各政党の中で個人名の得票が多い順に当選者が決まる。07年参院選での県内分は、政党名での投票が約7割を占めた。

7381名無しさん:2010/07/10(土) 00:43:13

佐.々木

01.1-743-1955

北海.道札.幌市東区北8条東18丁目1-48

7382チバQ:2010/07/10(土) 00:43:14
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100709-OYT1T00230.htm
選管委員長の自宅にデカデカ、「民主」ポスター
 札幌市選挙管理委員会の富田新一委員長(70)(札幌市南区)の自宅敷地に、参院選で民主党への投票を呼びかけるポスターが張られ、市民から市選管事務局に苦情が寄せられたことが8日、わかった。

 公職選挙法に抵触しないが、富田委員長は同日、「妻がやったことだが、誤解を招く行為だった」として妻に事情を説明。妻がポスターを撤去した。

 富田委員長は元民主党市議で、自宅敷地には参院選の公示前から「民主党広報板」が設置され、「選挙の公平性を疑う」との苦情が数件あったという。公示後には菅首相の写真と「投票は民主党」と書かれた2枚のポスターが張られ、どちらにも「比例区は民主党」と記載されていた。

 政治や選挙に関して公正さが求められる選管委員は、公職選挙法で選挙運動が禁止されている。市選管事務局によると、今回のポスターは民主党が政治活動用として総務省に届け出たもので、自宅に張っただけでは選挙運動にはあたらないという。

 とはいえ、市選管事務局では「法的に問題がなくても、市民に誤解を与える行為は慎んでほしい」と、複数回にわたって富田委員長に見直しを申し入れていた。

 富田委員長は8日、読売新聞の取材に、「民主党にポスターの掲示を承諾したのは妻で、自分は中立な立場で関係ない」と述べた。

 富田委員長は1999年5月まで市議を連続5期20年務め、副議長も歴任。同市選管委員は委員長を含め、代々、市議OBから選ばれている。

(2010年7月9日12時59分 読売新聞)

7383チバQ:2010/07/10(土) 00:44:58
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001007090002
付き合いか政権与党か 板挟み悩む業界団体
2010年07月09日

∞「自主投票」「両党推薦」…


 長く与党だった自民党の選挙を支えてきた業界団体が、政権交代後初の国政選挙になった参院選に臨む立ち位置に頭を悩ませている。山形選挙区(改選数1)では、従来の自民党との付き合いと、与党となった民主党との関係づくりの板挟みになり、「自主投票」「両党を推薦」と決めた団体もある。集票マシンと呼ばれてきた組織力に陰りも目立ってきた。


●「集票マシン」結束に陰りも


 「脅すわけではないが、農協の存続がかかる選挙だ」


 山形市の県JAビルで6月28日、自民党参院議員の山田俊男氏(63)が県農協政治連盟(農政連)の幹部約30人にねじを巻いた。山田氏は全農の元専務理事。2007年参院選比例区で初当選した。


 「民主党は、農政連に『政治的中立』を課そうと議論し始めている」と強調し、山形選挙区に立候補している自民党現職の岸宏一氏(70)への支持を訴えた。だが聴いていた幹部の心中は複雑だ。「岸さんが農業に明るく、これまで世話になったこともよくわかる。けれど、与党とのパイプは何事にも代え難い」


 県農政連は4月、同選挙区への対応を15年ぶりに「自主投票」と決めた。岸氏と民主党新顔の梅津庸成氏(43)から推薦願が来た。両者とも「政権与党の現職」という推薦の原則から外れていた。


 ただ、戸別所得補償制度の導入で米価の下落が心配されるなど農政を巡る不安材料は少なくない。口蹄疫(こう・てい・えき)などの被害が県内で発生しないとも限らない。「不測の事態のためにも、政権党とのつながりは重要。組織として表立った動きは見せたくないのが本音」と別の幹部は打ち明ける。


 そんな中、判断を委ねられた県内17の地域JAは、JA新庄市、新庄もがみ、金山、みちのく村山、さがえ西村山などが「長年の信頼関係がある」として岸氏を推薦した。


 6月末に始まった高速道路無料化実験。県内の高速は9割が対象になったが、県トラック協会(会員約400社)の奥山公吉専務理事は「実験を否定はしないが、大きなメリットはない」と言う。県内の運送業者の配送先は、関東など県外が主流のためだ。


 協会の政治組織は「政権与党」を理由に、梅津氏を推薦する。だが関係者は「昨夏と今は状況が全然違う。業界の締め付けもしていない」と明かす。昨夏の総選挙の民主党マニフェストに期待した高速道路無料化は限定され、ガソリン税の暫定税率廃止は反古(ほご)にされるなど、相次ぐ政策転換への不信感が背景にある。


 県歯科医師連盟は、比例区では中央組織の要請で民主党候補を支援するが、選挙区では民主、自民両党を推薦し、「中立」の姿勢を示す。


 一方で、県医師連盟、県薬剤師連盟、県看護連盟、県建設業協会など、自民党支持を続ける団体もある。ただ、組織の結束力にはばらつきがある。ある団体の幹部は「組織の中にも色々な立場や考え方の人がいる。以前のように一丸となった活動はできなくなっている」と冷めた顔だ。

7384チバQ:2010/07/10(土) 00:45:57
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/all/CK2010070902000143.html
自民は1人区、民主は都市部に重点 幹部の遊説先
2010年7月9日


 最終盤を迎えた参院選。民主、自民両党はこれまで九州や四国など地方の1人区を中心に幹部を投入してきたが、民主党はここにきて千葉や神奈川、愛知など都市部の選挙区に徐々に重点をシフト。自民党は「金城湯池」の復活を目指し、1人区での勝負にこだわり続ける。

 民主党の菅直人首相は8日までに22都府県で遊説。5日は四国、7日は山陰、8日は九州の1人区を回った。ほとんどの選挙区にこれまで1回だけ応援に入っているが、この日は熊本に続いて、神奈川で2度目の街頭演説をした。

 党幹部や閣僚も、8日は枝野幸男幹事長が埼玉、玄葉光一郎政調会長が愛知、樽床伸二国対委員長が千葉、埼玉で遊説。9日は岡田克也外相が千葉、埼玉入りするなど、都市部の選挙区への応援が目立ち始めてきた。

 埼玉、神奈川、千葉、愛知は3人区で、民主党は2人の候補を擁立。自民、公明、みんなの党などと激戦を演じている。大票田で比例代表への影響も大きく、力を入れ始めたとみられる。もともと、民主党は都市型政党の性格が強く“地盤”で巻き返しを狙っているともいえる。

 一方、30都道府県を回ってきた自民党の谷垣禎一総裁は、6日は福井の4カ所で、7日は愛媛の7カ所でマイクを握った。両方とも2度目の選挙区入り。他の選挙区では1、2カ所でしか演説しないことを考えると、異例の手厚さだ。8日は徳島、高知を回った。

 いずれも自民党がかつては「常勝」を誇ってきた1人区。29ある1人区で勝ち越すことが自民党の復調につながり、与党を過半数割れに追い込む近道と考え、激戦区を中心に攻めの姿勢を強めている。最も人気のある小泉進次郎衆院議員も、9日は1人区の鳥取、栃木、山梨に応援に入る予定だ。

 公明党の山口那津男代表は候補を立てている埼玉、東京、大阪だけでなく、比例代表票を狙って全国を遊説。共産党の志位和夫委員長、国民新党の亀井静香代表、社民党の福島瑞穂党首、たちあがれ日本の平沼赳夫代表も同様に各地を回る。新党改革の舛添要一代表とみんなの党の渡辺喜美代表は、候補を立てた選挙区をてこ入れしている。

 (荘加卓嗣)

7385チバQ:2010/07/10(土) 00:46:39
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/chu/CK2010070802000208.html
最終盤、大物てこ入れ 各地で新人候補応援
2010年7月8日

応援に駆け付け、気勢を上げる蓮舫行政刷新担当相=7日午後、名古屋市中区で


 参院選は11日の投開票に向け、最終盤の戦いに入った。中部地方には7日、各党の大物議員が新人候補らの応援に入り、支持を訴えた。

 「改革を進めていくために、もう一度、昨年の夏以上の期待を」

 3議席目をめぐる争いが激しさを増す愛知選挙区(改選数3)。事業仕分けで名を上げた蓮舫行政刷新担当相が、民主新人のてこ入れに駆け付けた。

 各地で引っ張りだこの蓮舫さんだけに、JR名古屋駅前の街頭演説でも歩道に人があふれるほどの人気ぶり。声はかすれ気味ながら、「行政刷新の仕事を新人候補と進めていけるよう支援を」と右手を振り上げた。

 一方、自民は長野選挙区(改選数2)に安倍晋三元首相が。「ばらまきありきでは強い経済、強い財政になるわけがなく、菅直人首相の経済政策はからっぽの『空き缶』だ」とJR長野駅前で拳を振り上げた。隣では自民新人が手を振り、安倍さんは「この若武者を、どうか皆さんの力で国会に送って」とアピールした。

 共産は志位和夫委員長が長野入り。JR長野駅前では冒頭、選挙カーの上に並んだ共産新人を指し「弱い立場の方たちの気持ちが分かる強い政治家だ。どうか国会に押し上げ、私と一緒に働かせてほしい」。消費税増税を批判し、米軍普天間飛行場移設問題でも「引っ越し先は米国が自分で探すのが当たり前だ」。最後は候補者とともに両手を上げて支持を呼び掛けた。

7386チバQ:2010/07/10(土) 00:47:17
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/chu/CK2010070702000220.html
心は来春の統一選 地方議員、応援の裏に思惑
2010年7月7日

 終盤戦を迎えた参院選。来春の統一地方選を控えた県議や市議らには、自らの選挙をにらんでさまざまな思惑が交錯する。「次は自分の番」と必死で応援に走る議員、「党の公認など必要ない」と無関心を決め込む議員と、地域ごとに温度差が激しい。ただ、共通する思いは一つ。「参院選より自分の選挙が大事」−。

 民主が2議席独占を狙い、自民は議席死守が絶対目標の岐阜選挙区。だが岐阜市の自民市議24人は、公示後も事務所詰めの当番日に義理で顔を出すくらいで、当事者意識は希薄だ。

 低調なムードを見かねて、長年の自民支援者でつくる地元有志の会が、参院選への貢献を求める決議を出す事態に。努力しない場合は統一地方選で公認しないよう党支部に働き掛ける考えを示したが、一部の市議からは「理念も戦略もない自民に魅力はない。公認なんていらない」と反発する声も上がる。

 みんなと民主が3議席目を激しく争う愛知選挙区。民主の名古屋市議は「みんなの党が通れば、党勢拡大を目指して市議選にも候補者を立ててくる」と警戒する。

 ただでさえ同市議選は、河村たかし市長の議会解散請求(リコール)で2月に早まる可能性がある。それだけに、みんなの党参戦という波乱の芽は摘んでおきたいのが本音。「民主が2議席を取れば勢いが出る。その流れを市議選につなげるのがベスト」。通常なら衆院選より熱がこもらない参院選だが、今回ばかりは「力を入れざるを得ない」。

 一方、愛知県春日井市の選挙対策委員長を務める自民市議は「『国政は国政、地方は地方』と割り切っている議員が多く、積極的に動いてくれない」とこぼす。多くの市議は「国の選挙で汗を流してもうまみは少ない」と消極的で、ビラ配りなど最低限の協力にとどまっている。

 三重選挙区の民主陣営は、労組票を握る連合幹部が、県議会の最大会派で民主系の「新政みえ」の県議らに「半年後はあなたたちの番」とハッパを掛ける。ある県議は「自分の選挙を戦っているようなもの」と必死に支持者固めに走る。

7387チバQ:2010/07/10(土) 00:48:24
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/aichi/CK2010070902000197.html
時を駆ける候補 2新人密着
2010年7月9日

 11日投開票の参院選はいよいよ最終盤。最後の追い込みに気合を入れる陣営もあれば、終盤情勢報道で優位を伝えられ、引き締めに余念がない陣営も。候補たちは猛暑の中、残り少ない運動期間を全力で駆ける。7人が激戦を繰り広げる愛知選挙区(改選数3)の自民新人と民主新人の男性2候補に密着取材した。

◆自民候補 5分で食事、地域くまなく
 おかずをご飯の上にかけ、かき込む。平らげるまで5分強。自民新人はすっかり早食いになった。

 8日は名古屋市内で街宣。自民市議の事務所を借りての昼食は、中華弁当。時にファストフードのハンバーガー、時にコンビニ弁当だが、今はとにかく時間が惜しい。

 終盤を迎え、組織や団体回りから街頭演説中心に切り替えた。都心に限らず、奥三河の山村から知多半島の離島まで。地元市議の案内でくまなく回る。

 7日の岡崎市。一昨年の豪雨被害を引き合いに、民主批判が熱を帯びた。「川のはんらんでご婦人が亡くなられた。川も道も整備が必要。『コンクリートから人へ』で皆さんの生活が守れますか」

 聴衆はまばら。老夫婦を見つけ、駆け寄る。老婦人は逆にその手を握り返し「わしら年寄りを助けてください」。あまりに真剣なまなざしに、候補はしばし言葉を失う。

 「もっと人がいる所を回れと助言してくれる人もいる。でも、地域の人の声を聞いてなんぼだから。これが伝統的な自民の良さ」

 本紙調査では上位を維持するが「まだまだ3位のつもりでやってます」。シャツとともにブルーでそろえた必勝のねじり鉢巻き同様、気は緩めない。

◆民主 着替え惜しむ、路地を網羅
 「着替える時間もなくてごめんなさい」

 7日昼、名古屋市中区の大須商店街で催された「七夕ゆかた大作戦」に参加した民主新人。女性議員らに囲まれてのあいさつで、自分だけ浴衣姿でないことを律義にわびた。

 商店の奥まで入って握手を求める。「民主でなければ改革は進みません」。続いて「消費税を上げるなんて言っていません。論議をしましょうと言っているんです」。菅直人首相の「10%発言」で一転、民主に逆風になった争点で反論する。

 汗だくになりながら、町工場や商店が並ぶ細い路地に入り込み、高層の市営住宅やショッピングセンター前でのつじ立ちを繰り返した。蒸し暑い平日の午前。人の姿はほとんどない。ベランダに向かって手を振り、すし店やたばこ屋から出てきたお年寄りを見つけては、車から降りて握手を交わす。

 労組などの組織票をバックに有利との声も。だが、応援議員から「もう大丈夫という雰囲気が危ない」と油断を戒める声。本人も「この数日で決まる」と表情を引き締める。

 候補は「小泉さんの政治で多くの人たちの生活が疲弊した。利権にまみれた自民政治に時計の針を戻すわけにはいかない」と声を張り上げた。

7388チバQ:2010/07/10(土) 00:49:07
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/mie/CK2010070902000231.html
公明票の行方に注目
2010年7月9日

 参院選三重選挙区で特定候補に縛りを掛けない自主投票の方針を決めた公明党の11万〜13万と言われる支持票の行方が注目される。自民党との組織を挙げた協力関係は政権交代で影を潜め、自民議員らは自分たちの選挙に影響するため公明票のつなぎ留めに躍起だが、実際は自民以外の候補にも流れそうだ。

 津市内で3日あった公明の比例候補の応援集会で350人の後援会員が集まる中、ある自民県議は同級生ら10人を誘って参加。演説はしなかったが、「選挙区は自民、比例は公明に投票するよう頼んだ」と明かした。

 3年前の前回参院選で公明の推薦を受けた自民新人・小野崎耕平さん(40)は、今回は推薦などの協力を依頼しなかった。だが、来春の統一地方選を控える複数の自民県議は「関係を維持しなければ自分の選挙に響く」と、水面下で公明との協力に動く。自民党県連の水谷隆幹事長は「公明は民主政権を批判しており、民主には流れない。6〜7割は固めたい」と話す。

 公明党県本部は「自公政権の流れを尊重する」として、議員や支持者が自民に協力することは妨げない立場。公示前に小野崎さんの決起大会であいさつした公明県議がいる一方で、北勢地域の公明市議は「支持者に任せている。比例が厳しく、選挙区の話をする余裕はない」。協力度合いには地域差もある。

 中日新聞社が4、5日に実施した電話世論調査で、公明支持層のうち選挙区で小野崎さんに投票すると回答した人は5割ほど。一部は民主やみんなの党の候補に入れると答えており、自民陣営の思惑通りに事が運ばない様子もうかがえる。

 (参院選三重取材班)

7389チバQ:2010/07/10(土) 00:50:14
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/fukui/CK2010070902000241.html
比例集票目指し熱い戦い
2010年7月9日

 11日投開票の参院選は終盤戦に入り、福井選挙区(改選数1)の3候補の舌戦は激しさを増している。民主、自民の大接戦に注目が集まる中、他の主な政党も比例代表の集票を目指して、県内で熱い戦いを展開中だ。

 ■公明党

 公明党県本部は関西を地盤とする現職の浮島智子さんを支援。県内では過去最高だった2004年参院選の4万5070票を上回る得票が目標だ。

 ただ、選挙カーは近隣の5府県と持ち回りのため、公示後に県内入りしたのは2日間だけ。連立与党を組んでいた自民との選挙協力も白紙となり、街頭や集会でアピールできる機会は少ない。県本部の石橋壮一郎代表は「党員らの個人的なつながりで地道に支持を訴えていく」と話す。

 ■共産党

 「消費増税が争点となった今、反対の流れをつくった政党として最後のてこ入れを図る」。共産党県委員会の南秀一委員長は消費増税反対の機運に期待をかける。

 昨年の衆院選の比例得票数は約1万9500票。07年の前回参院選より2000票以上増えた。今回の目標は3万2000票だ。「増税反対の意思が共産への投票に結びつけば」と南委員長。8日に福井市で演説した穀田恵二党国対委員長も増税反対を前面に出した。

 ■社民党

 昨年の衆院選を上回る1万2000票を目標に据える。沖縄普天間飛行場移設問題で連立離脱したが、社民党県連合の若山樹義代表は「『筋を通した』と党の姿勢を支持する声が多く聞かれる」と集票に期待をかける。

 ただ、野党になってアピールできる機会は減った。公示後、選挙カーで街宣活動したのも2日間だけ。若山代表は「2大政党だけの選挙ではない」と強調し、「党員一人一人の頑張りで最後まで戦い抜く」と意気込む。

 ■国民新党

 民主と連立政権を組む国民新党。選挙区で推薦する民主候補の演説や集会で自党のチラシなども配っている。菅直人首相や閣僚らが続々と応援に入り、国民新党県支部の小森吉晴支部長は「多くの人が集まるからPR効果は大きい」と党勢拡大への期待を語る。

 郵政関係団体の支援も受け、昨年の衆院選で得た1万5000票の上積みを目指す。小森支部長は「郵政改革を実現するために、与党の過半数が何としても必要」と力を込める。

 (参院選取材班)

7390チバQ:2010/07/10(土) 00:52:29
>>3768>>6674>>6950ほか
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/fukui/CK2010070702000196.html
予算か義理か悩む首長
2010年7月7日

民主候補の出陣式に出席した町長ら。政権交代で難しい選択を迫られている=大野市で


 予算、義理、保身−。民主党への政権交代で各自治体の長は、参院選でどう立ち振る舞うか、悩んでいる。マイクを握るか、顔見せにとどめるか…。結果次第では、自身の立場も危うくなりかねない。

 越前市の奈良俊幸市長は公示翌日、民主候補の集会でマイクを握ると、旧知の枝野幸男民主幹事長から声を掛けられた。「ようやく、堂々と思いを国政選挙で出せるようになってうれしい」。市長は県議時代に民主県連で要職を務めていた。

 市長は6月30日の集会で、民主候補について「国民のために活躍するのを期待する」と踏み込んだ。ただ、取材には「個人的にお世話になった方のためなら、マイクを持つ。自民党でも同じ。応援ではない」と言葉を濁した。

 県内の政治状況は変わった。「18年間、力いっぱい仕事した。なぜ、誰も首長さんは来てくれない」。党や政府の要職も務めた自民候補は、出陣式でいら立ちを隠さなかった。従来ならずらりと並ぶ市町長の姿は一人しかなかった。

 出席した大野市の岡田高大市長は選挙戦を通じ、自民候補が地域の予算獲得で果たした実績を強調。逆に民主支援を決めた越前町の関敬信町長は、現在の政権与党とつながり、予算を確保する意義を重視する。2人のように態度鮮明な例は少ない。

 民主候補の出陣式には町長4人が駆け付け、関町長以外の3人は自民比例候補の式にも顔を出した。県内全域で行われる候補者や応援弁士の街頭演説で、マイクは握らずに顔見せだけはしておく姿も複数見られる。

 来年4月の3選出馬がうわさされる西川一誠知事も、立ち位置が注目される一人だ。2日に菅直人首相、谷垣禎一自民党総裁が来県した際には、旭信昭副知事がいずれの会場にも姿を見せた。

 西川知事は前回参院選で、当時の安倍晋三首相とともに街宣車に上がってマイクを握り、民主側から反発を受けた経緯もある。ある陣営幹部は「知事の後援会関係者と接触したが、慎重だ。動きそうにない」と漏らした。

 (参院選取材班)

7391チバQ:2010/07/10(土) 00:55:09
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100708/szk1007080239001-n1.htm
【2010参院選】終盤情勢(上)ちらつく「小沢氏の影」 静岡
2010.7.8 02:38
 参院選まであと4日。静岡選挙区は届け出順に、みんなの党新人の河合純一(35)▽共産党新人の渡辺浩美(49)▽幸福実現党新人の中野雄太(36)▽自民党新人の岩井茂樹(42)▽民主党新人の中本奈緒子(31)▽民主党現職の藤本祐司(53)−の6氏が立候補し、激戦区として全国的にも注目を集める。新内閣誕生の熱気が冷め、消費税問題が争点として急浮上する中、各候補の主張を聞き、終盤の情勢を探った。

 「つかみどころのない方たちですからねえ…」。藤本祐司の選対関係者は河合純一、中本奈緒子の2人をこう表現し、警戒心をあらわにした。「民主対自民」という従来の構図なら、岩井茂樹の動向さえ気にすればよかったのだろうが、今回、藤本はみんなの党の河合や同じ民主党の中本をにらみながらの戦いを強いられている。

 民主党からは「候補を絞って1議席維持」を至上命令とする民主県連や連合静岡が推す藤本に加え、「2人区には2人擁立」という民主党前幹事長、小沢一郎の方針を体現する中本が出馬。このため、自民党と民主党が議席を分けてきた静岡選挙区で、今回は“民主共倒れ”の可能性がささやかれた。しかし、菅直人政権誕生と小沢の幹事長辞職によって“小沢人事”で擁立された中本への支援が途絶え、中本は失速した。

 もっとも、世論調査などで優勢が伝えられる藤本にしても、「政治家としての実務能力は高いが、地味で華がない。有権者へのアピールがうまくない」との評価がつきまとう。民主県連幹部も「唯一の現職とはいえ、前回もぎりぎりの当選。強固な地盤を持つわけではないし楽観できない」と引き締めに躍起だ。

 そんな中、藤本陣営では河合について「藤本と競合するよりも、岩井さんの票を奪ってくれるのではないか」と期待する。一方で、「個人的な人気が高いし党に勢いがある。どのくらい票を伸ばすのか全く読めない」と強く警戒している。その上、中本に対しても「同情票が集まるだろうし、態度を決めかねている若者にアピールする」と注意を怠らない。そこにちらつくのは、小沢の影だ。

 5日、小沢は中本の事務所を突然訪問した。だが、藤本の事務所には姿を見せなかった。中本のスタッフは「オーラのある人でした。モチベーションが上がりますよね」と感激した様子。かたや、藤本の選対幹部は「小沢さんの影響といわれても…スタッフを激励しただけでしょう」と静観を装いつつ、「小沢さんの関係者が中本を頼むと言って地元の県議や市議を回っているらしい」と影響力を感じている。

 藤本の選対本部長でもある牧野聖修・民主党県連会長は「そりゃあ、岩井の組織力が一番の驚異だよ」と「民主と自民」の対立軸を強調するが、それがかえって「みんなの党の河合」や「小沢人事の中本」への警戒心を際だたせている。

 中本は「頑張るだけです」と、車1台と数人のスタッフという陣容でこまめに街頭演説を繰り返す毎日。女性票や無党派層の取り込みを図り、「女性が輝ける社会、未来を担う子供を育てる社会をつくります」と訴えるものの、自身の体験以外の提言はほとんどなく、政策の広がりは乏しい。争点の一つとなった消費税についても沈黙したまま。有権者から「消費税はどうなっているの。日用品の税金が上がると困るのよね」と厳しい声をかけられるなど、苦しい戦いが続いている。(敬称略)

7392チバQ:2010/07/10(土) 00:56:03
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100709/szk1007090244000-n1.htm
【2010参院選】選挙情勢(下)「みんな」の風に戦々恐々 静岡
2010.7.9 02:43

 選挙戦の序盤は公明党票や自民党支持層の票を手堅くまとめ、盤石ともいわれた岩井茂樹。だが、第3極として存在感を増すみんなの党から出馬した河合純一の追撃で、民主党も含めた3つどもえの戦いが繰り広げられている。民主党現職の優勢が伝えられる一方、議席確保に向けて自民党とみんなの党がしのぎを削る構図となっているようだ。

 「岩井と河合は同じ保守系ということでイメージがかぶっている。保守層の票が流れてしまうこともあるかもしれない」

 岩井の陣営幹部は序盤に懸念された保守系同士の食い合いが現実化していることを示唆。序盤のリードが縮んでいる可能性に危機感を抱く。特に、無党派層の岩井支持者が河合に流れているとみられ、出馬に出遅れた河合の追い上げを許す要因ともなっている。

 ある選対幹部は「最初に決めた戦略で最後まで走り続けないと選挙は負け」と話す。「昨夏の衆院選で離れた保守層を奪還する」という序盤からの方針を堅持し続ける考えは変わらない。新たな支持者を得るのでなく、好感触を得た有権者に再び支持を訴え、漏れなく票を固める戦略だ。

 一方、快進撃が続く河合陣営は「あと一歩で当確ライン」と情勢を見極めており、党代表の渡辺喜美、幹事長の江田憲司が何度も来県して、てこ入れするなど、終盤で追い込みの動きを強めている。

 有権者からは「人の3倍、5倍の努力をして全盲のハンディを克服してきたことは理屈抜きにすごい」(藤枝市の66歳男性)との声も上がっており、注目度は高まっている。

 ただ、懸念もある。他政党と違い「金も看板も地盤もない」(渡辺喜美代表)ことから組織票が見込めないことだ。終盤戦となった現在も「支持されているであろう無党派層に向けて政策をアピールする」という疑心暗鬼の選挙戦となっていることは否めない。

 河合自身は「なかなか大変。あきらめたら終わりなので最後まで頑張りたい」と苦戦していることを吐露している。

 自民陣営も「河合さん個人の力がまず強い」と認めながらも、「ただ、逆に言うとみんなの党にはそれしかない」ときっぱり。組織の強みを生かせば、猛追は許しても抜かれることはまずないとみている。

 勝敗を左右するのは県内で比例27万票の獲得を目指す公明党の動向ともいわれる。同党は「自主投票」として事実上の岩井支援の方針を決めているが、雪崩を打って別の候補にまとまった票が流れれば、たちまち形勢は逆転しかねない。

 このほか、渡辺浩美は共産党支持層の7割程度を固めたが、民主、自民の2大政党の不支持者はみんなの党に流れ、苦戦しているとみられる。中野雄太も劣勢を強いられているようだ。

 「すべての選挙で最も“風”に左右されやすい」といわれる参院選。産経新聞社の終盤情勢調査で「投票先を決めていない」と答えた約2割の動向が鍵を握る。(敬称略)

7393チバQ:2010/07/10(土) 00:57:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100708/elc1007082237006-n1.htm
【参院選】“戦場”となる自衛隊 元空自が地上戦、元陸自は空中戦 (1/2ページ)
2010.7.8 22:35

 全国で25万票とも言われる自衛隊票が、参院選の“激戦場”となっている。自民が比例で元航空自衛官を擁立したのに対抗して、民主も比例で元陸上自衛官を擁立した。自民候補(元空自)が組織を固める“地上戦”、民主候補(元陸自)は浮動票を狙う“空中戦”を展開。現役時代と正反対の戦術で票を奪い合っている。

 「鳩山政権崩壊の大きな原因は普天間問題。これ以上の日米同盟の弱体化を防がなければならない」。自民公認で元一等空尉の宇都(うと)隆史氏(35)は、自主憲法制定など保守色を前面に支持を訴える。

 宇都陣営の選挙戦は、徹底した組織選挙だ。3年前の参院選で自民党で当選した、イラク復興支援の「ヒゲの隊長」こと佐藤正久氏の後援会が支持基盤となっているほか、全国のOB組織や父兄会など8割の支持も得た。支持者名簿をもとに、電話などで最後のお願いに必死だ。

 一方の、民主公認で元陸将補の矢野義昭氏(60)は「与党でないと防衛政策を実現できない。普天間の迷走を繰り返してはならず、今こそ与党に私のような防衛政策の専門家が必要だ」と声をからす。陣営では「自衛隊OBに公認を与えたということは、民主党はかつての社会党ではなく、現実路線に舵を切ったということ」とも。

 公示前には矢野氏自らがインターネット上のブログで支持を訴え。公示後は、全国の基地や官舎周辺でマイクを握るなど、隊内の浮動票の掘り起こしに心血を注いでいる。

 自衛官OBの参院議員は戦後長い間、自民党から擁立されてきた。しかし、平成5年の小沢一郎氏の自民離党で変化が起こった。当時のOB議員2人も離党し、小沢氏と行動をともにしたため、自衛隊票は自民支持であるにもかかわらず、OB議員は他党に所属するという“ねじれ”状態が続いてきた。

 その後、3年前の参院選で、佐藤氏が25万票余りを獲得したことで、ねじれは解消されていた。

 今回は、自民の宇都氏の出馬表明が昨年11月。民主は対抗馬として今年3月に矢野氏の擁立を決めた経緯があるだけに、「民主党の選挙を仕切っていた小沢氏によって、組織がかき回された」という困惑も。

 ある現役幹部は「せっかく3年前に自衛隊票が一本化されたのに。自民にせよ、民主にせよ、うまくやれば2人のOBを通せるぐらいの力はあるのだが…」と、激戦の末の共倒れさえ懸念している。

7394チバQ:2010/07/10(土) 00:59:12
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100708-OYT1T00396.htm?from=os4
タスキに「候補の妻」…頑張ってマス


「候補の妻」と書かれたタスキをかけ、有権者にチラシを渡す候補者の妻(7日、千葉県内で) 参院選千葉選挙区(改選定数3)の各候補者の陣営は、11日の投票に向けて追い込みに必死になっている。選挙ポスターを候補者名や政党名の目立つものに張り替えたり、候補の妻も街頭でチラシを配って懸命さをアピールしたりと様々だが、同じ党の候補者同士で演説場所を取り合う場面も見られるなど、混戦模様の展開が熱い戦いに拍車をかけている。

 7日午前、船橋市中心部で、候補者が声を張り上げる選挙カーの傍らで、「候補の妻」と書かれたたすき姿の女性が、うちわ型のチラシなどを配って回った。たすきに目をやった男性の多くは、女性の手からチラシを取っていった。

 都市部で「内助の功」を強調する選挙スタイルは、最近では珍しいが、陣営は「一生懸命やっている姿は共感も得られやすい。チラシを配ると受け取ってくれる人も増える」と効果を期待する。

 女性候補の陣営では2日から、公営掲示板の選挙ポスターの張り替えを始めた。候補者の笑顔を前面に押し出したものから、政党名と名前を強調し、顔写真は前のポスターよりもかなり小さめに。陣営は「党名と名前を一致させ、知名度の浸透を図る」と狙いを語る。ただ、人手の問題などもあり、「全部は張り替えられない」と2種類が混在する形だ。

 終盤は都市部の無党派層などに支持を訴えるため、主戦場は千葉や船橋、市川などの京葉地域、松戸などの東葛方面で遊説する候補者が多い。

 こうした中、ある党の2人の候補者の間で6日朝、駅頭演説の場所が重なったため、一方が演説できないトラブルがあった。「駅に着いたら相手ののぼりが立っていた」「違う駅でやると聞いていたのでびっくりした」と“調整ミス”の可能性が高いが、陣営幹部は「身内でこんなことをしている場合ではない」。

 有力政党の多くは千葉を重点選挙区に位置付けており、連日のように党幹部や閣僚のほか、知名度の高い比例選候補を送り込み、選挙区候補のてこ入れを図っている。党幹部ら大物が駆け付け、街頭で舌戦を繰り広げる“空中戦”は最終盤まで続きそうだ。

(2010年7月8日11時30分 読売新聞)

7395チバQ:2010/07/10(土) 01:04:17
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100707_3.htm
参院選2010一覧

(岐阜)激戦ルポ(上)
大票田で訴え懸命 民主山下、無党派層狙い奔走 民主小見山
 参院選はいよいよ終盤を迎え、岐阜選挙区の候補者たちの舌戦も熱を帯びてきた。有権者の審判が下る11日に向け、最後の追い込みに入った主な候補者たちの動きを追った。(敬称略)

 6日昼前、民主現職の山下八洲夫が額の汗をぬぐいながら岐阜市神田町の選挙事務所に顔を出した。早朝にJR多治見駅で演説後、すぐに岐阜市に入り、支援企業や団体を回った。午後は再び多治見市に戻り、市内の企業、団体を訪問。夜、土岐市内で個人演説会を開くまでに計15もの団体を回った。

 「時間がある限り、岐阜地区の企業、団体を回っている。岐阜地域に眠っている票を掘り起こさなければならない」。山下は張りつめた表情を隠さなかった。

 中津川市を地盤に衆、参院で当選を重ねてきた山下は、東濃、中濃、飛騨地区では抜群の知名度と後援会などの支援網を誇る。旧社会党出身で労組の支援も厚いうえ、今回の選挙では与党の現職として、従来は自民党支持だった団体の多くからも推薦を取り付けた。

 問題は、岐阜、各務原市などを中心とする大票田の岐阜地区。岐阜市を地盤とする2人の民主党衆院議員は、新人の小見山幸治を応援している。2人や岐阜地区の地方議員票をあてには出来ない。

 陣営の行動予定表には「団体対応」の文字が目立ってきている。新たに推薦を得た企業、団体を足場にした岐阜地区の票の掘り起こしが選挙戦終盤の課題だ。



 山下が選対に戻った少し後、民主新人の小見山幸治が、比例選に立候補した新人の谷亮子(34)とともに岐阜市・柳ヶ瀬のアーケードに姿を現した。一斉に携帯電話のカメラを向け、歓声を上げる若者や買い物客。有名人と街頭に立ち、無党派層の獲得を狙う作戦だ。

 小見山は、岐阜市を地盤とする2人の衆院議員の応援を受けるほか、自民党を離党し、参院議員を引退する松田岩夫(73)の地盤も受け継ぐ。松田の縁もあり、自民党の支援企業や団体からも推薦を得てはいる。

 ただ、推薦数自体は山下や自民新人の渡辺猛之に及ばない。連合岐阜票の割り当ても、山下の6割に対し4割。無党派層の獲得は不可欠で、終盤戦に向けて街頭演説の回数を増やしたほか、4日の日曜日には自転車で市中心部を走り回り、有権者らに手を振った。

 5人の候補者の中では唯一の岐阜市出身。柳ヶ瀬の演説でも、地元・県岐阜商OBであることを強調し、「柳ヶ瀬が元気になれば、岐阜市も元気になる」と声を枯らすと、大きな拍手が起こった。

 6日に市内でこなした街頭演説は計10か所。「次第に手応えが出てきた。全力で走りきるしかない」と表情を引き締めた。



(2010年7月7日 読売新聞)

7396チバQ:2010/07/10(土) 01:05:35
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100707_2.htm
参院選2010一覧

(愛知)激戦ルポ(上)
地元重視の姿勢強調 自民藤川、街頭での訴えに力点 民主斎藤

 戦後3番目に多い5人の女性候補が立候補、激戦となっている参院選愛知選挙区(改選数3)。男性候補は2人と少数派だが、トップ当選を争うライバルでもある。



 「こんなにたくさん物を作り、税金を納めてきた愛知がなぜ、あれもこれも奪い取られるのか」。春日井市で5日午後に開かれた個人演説会。自民党新人の藤川政人(49)の声に力が入った。県議時代に政策通で知られた藤川は、この選挙戦でも県営名古屋空港の日本航空撤退問題や名古屋港の国際コンテナ戦略港湾の選定など県政の課題を積極的に取り上げ、地元重視の姿勢を強調してきた。

 支持団体の自民離れが懸念される中、藤川の演説会では、農協など有力団体の幹部や公明党の地方議員らが激励に駆けつける場面がある。公明議員の側にも、比例候補への協力を求めたい思いがあるのは言うまでもない。

 藤川はしばしば来年の知事選に触れ、「必死にやらなければ、来年は民主党の知事が誕生する。国から地方まで民主一色になる」と危機感をあおる。ある自民県議は「参院選の結果は、来春の統一地方選に間違いなく影響する。だから我々も必死だ」と話す。

 選挙戦中盤、陣営は安倍晋三、麻生太郎の両元首相ら「大物」を相次いで投入した。県連会長の鈴木政二は「早めの勝負をかけた」という。野党転落で前回の約73万票より票が減ると、辛く見積もる陣営。だが、鈴木は「応援の声も出てきた。この調子で戦い抜く」と手応えを感じている。



 「一人でも多くの人に話を聞いてもらいたくて、何回街頭に立ったことか。日焼けしてポスターとは別人のようだけど、本人です」

 5日夕、民主党の斎藤嘉隆(47)はJR尾張一宮駅前の交差点で乗降客らに笑顔を見せた。公示後は集会場など屋内での活動を極力控え、「街頭での個人演説会」と称して通行人へのアピールに力を注ぐ。

 民主は斎藤ともう1人の2新人で2議席確保を目指す。最大の支持団体・連合愛知が傘下組織の7割を割り当てた斎藤の支援態勢は厚く、県連内には「斎藤が取り過ぎるのでは」との声も出るほどだ。だが、斎藤は「優位と言われても実感がない。情勢は急変することもあり、油断できない」と、活動の手を緩めない。選対本部長を務める前農相の赤松広隆も「遠慮はしない」と、一層の上積みを図る考えを強調する。

 一方で、陣営で選挙戦略を練る県議の高木浩司は、菅首相が言及した消費税増税に対する有権者の反応が気になって仕方ない。「消費税増税に不安を抱く有権者は多い。とにかく3位以内に入ればいい。トップ当選など考えていない」。最終盤に向け、陣営は引き締めに懸命だ。



 愛知選挙区の激戦も、いよいよラストスパート。決戦の日を目前に控えた候補の終盤の戦いぶりを3回にわたってリポートする。

(文中敬称略)



(2010年7月7日 読売新聞)

7397チバQ:2010/07/10(土) 01:06:34
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100708_2.htm
参院選2010一覧

(愛知)激戦ルポ(中)
窮状訴え売り込み 民主 安井、自ら冊子を配り汗 みんな 薬師寺

 母。豊富な知識と経験を持つスペシャリスト。公募候補――。参院選愛知選挙区の7候補の中で、多くの共通点を持つ2人の女性候補の議席争いが激しさを増している。



 「私も国の事業仕分けに加わりたいが、苦しい状況です」

 7日午前、豊橋市のショッピングセンター。買い物客らに握手を求める民主党新人の安井美沙子(44)が窮状を訴えた。名古屋の繁華街に移動して街頭演説をこなすと、再び豊橋に戻り、夜遅くまで駅前に立った。今週初めから続けている「お帰りなさい運動」。少しでも顔と名前を売り込もうと頭を下げる。

 「2人の子を持つ肝っ玉母さん」として、食と農の安全・安心などを訴える。労組の支援が厚いもう1人の民主新人と異なり、無党派層の支持に期待するが、陣営は「まだ浸透していない」と危機感を募らせる。

 閣僚や著名な議員らも連日のように応援に訪れる。4日には前首相の鳩山由紀夫が名古屋駅前などで「ギリギリの戦い」と訴え、7日も行政刷新相の蓮舫が街頭で声を振り絞った。

 党前幹事長の小沢一郎が幹事長当時に自ら愛知に送り込んだ。2日に名古屋入りした小沢は、真っ先に安井事務所に立ち寄り、スタッフを激励。5日には田原市のJA愛知みなみを訪問し、組合長の伊藤欣夫に安井への支援を求めた。

 “王国”愛知での2議席確保は「絶対条件」。選対本部長の内閣府副大臣・大塚耕平は「どんな手を使ってでも勝つ」と息巻く。戦いは、政権与党の意地をかけた総力戦の様相だ。



 6日午後、名古屋・栄の交差点で選挙カーを降りたみんなの党新人の薬師寺道代(46)は、スタッフに交じって演説の準備を始め、党の公約をまとめた冊子を通行人に配り歩いた。「人を出してくれる組織もないし、金もない。でも、こういう部分から変えないと、政治も変わっていかない」と、流れる汗も意に介さない。

 街頭が今も活動の中心。「費用が払えず、満足な医療・介護が受けられない人が多いのに、増税などあり得ない」「将来にツケを回すバラマキは許さない」。医師、3人の子を持つ母の立場で、子ども手当など民主党の政策、消費税増税への批判に力を込める。中盤以降は、「最大の争点は、消費税増税を許すかどうかだ」と強調している。

 同党は愛知を「最重点区」と位置づけ、公示後、代表の渡辺喜美らが相次いで応援に駆けつけている。

 幹事長の江田憲司は、4日に続いて6日にも名古屋入りし、「小沢さんが立てた候補か、しがらみがなく真の改革を断行できる薬師寺か」と、民主党への対抗心をあらわにした。

 5日に名古屋駅前などでマイクを握った渡辺は、演説後の取材に「取れる可能性があるから、何回も足を運ぶ」と、議席獲得に執念を見せた。傍らでその言葉を聞いた薬師寺は、表情を引き締め、「まだまだ。これからが本番」と自分に言い聞かせるように語った。

(文中敬称略)



(2010年7月8日 読売新聞)

7398チバQ:2010/07/10(土) 01:07:27
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100709_2.htm
参院選2010一覧

(愛知)激戦ルポ(下)
議席の回復へ手応え 共産 本村、主婦層を狙い辻立ち 社民 青山

 愛知選挙区では、消費税10%増税論議に加え、雇用や米軍普天間飛行場移設問題などを巡る舌戦も熱を帯びている。他党や他候補との違いを強調しながら、有権者に声を届かせようと懸命だ。



 8日、共産党新人の本村伸子(37)は、公示後3回目の名古屋入りとなる党書記局長の市田忠義とともに栄の街頭に立ち、かすれた声を振り絞った。「正社員が当たり前の社会をつくる。税金の無駄遣いで環境を壊す設楽ダムや徳山ダム導水路の建設をやめさせる。米軍普天間飛行場は無条件撤去。この三つを国会で実現したい」

 1998年の参院選で初当選した元参院議員・八田ひろ子以来の議席回復を目指す。八田が在任中の6年間、秘書として国会で過ごした本村にとって、失った愛知の議席回復は悲願だ。

 同党が「最大の争点」と位置付ける消費税問題では「国民の暮らしを無視したもので、絶対に許すことができない。増税勢力の人たちに、この愛知の3議席を独占させるわけにはいかない」と、マイクを持つ手に力を込める。

 演説を終え、聴衆に駆け寄ると、「頑張って」の声とともに次々に握手を求める手が伸びた。「多くの人に応援してもらっていることが何よりもうれしい」と語る本村。その手を握りしめながら、日々、期待が高まっていることを感じるという。



 「立派なキャリアも肩書もないが、団塊世代の主婦代表となり、生活者の声を国政に届けたい」。8日、西三河地域を回った社民党新人の青山光子(62)は、4人の孫を持つおばあちゃん候補だ。「命を大切にする政治」を掲げ、待機児童の解消など子育て支援の充実を訴えるほか、連立政権から離脱するきっかけにもなった普天間飛行場移設問題では「県外、国外移設」を強く主張している。

 団地やスーパーマーケットで車を止めては、辻立ちを繰り返す。主なターゲットは、同世代の主婦層だ。5日には、前国土交通副大臣の辻元清美を伴って名古屋市中区の商店街を練り歩き、辻元目当てに駆け寄る買い物客らに「青山もよろしくね」と手を差し出し、小さな子の手を取って話しかけるなど、知名度アップに余念がない。

 選挙戦終盤には、与党批判の矛先を消費税10%増税の問題に集中。党県連幹事長の右田和彦は「非正規労働者など生活に困っている人たちの共感を得ている。特に消費税の話題は反響が大きい」と、支持拡大に手応えを感じている。



 諸派新人の中根裕美(36)は保育士の経験から、託児所を設置した企業に対する減税措置、女性が子育て後もキャリアを維持できる仕組みの構築などを掲げ、街頭活動や個人演説会を精力的にこなす。6日には、幸福実現党党首の石川悦男も応援に駆け付け、名古屋市で開いた個人演説会で団結を誓った。

(文中敬称略)

(この連載は三戸慶太、磯野大悟、上村香代が担当しました)



(2010年7月9日 読売新聞)

7399チバQ:2010/07/10(土) 01:08:16
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100708_3.htm
(岐阜)激戦ルポ(下)
知名度アップに必死 自民 渡辺、「違い」強調し手応え 共産 鈴木

 「民主政権の10か月間はひどすぎるが、『民主に落胆したので、しぶしぶ自民』では意味がない。自民も改革が必要だ」

 7日昼。自民新人の渡辺猛之が池田町役場前で声を張り上げると、集まった支持者らから拍手が起こった。

 野党として初めて国政選挙に臨む党県連が、初の公募で候補者に選んだ。若さと県議15年の実績を誇るが、加茂郡選出だけに岐阜市など都市部での知名度は不足している。

 このため県連は、県内35の党支部を拠点に自民県議30人らが地方組織を動員したり、推薦をもらった約200の業界団体の一部を選挙事務所に集めて支援を呼びかけたりする組織選挙を仕掛ける。

 だが、県連幹事長で選対委員長も務める猫田孝は「民主と両にらみの業界団体もあり、団体票の行方は不透明。最後の最後まで、新たな票の掘り起こしが必要だ」と危機感を募らせる。

 今月に入り、陣営は街頭演説の回数を増やし、党総裁の谷垣禎一ら党幹部を招いて名鉄岐阜駅前で演説するなど、知名度アップと無党派層への支持拡大に必死だ。渡辺も「有権者の反応はよくなってきたが、最後まで手を抜けない」と厳しい表情を崩していない。



 共産新人の鈴木正典は7日、岐阜市内の幹線道路沿いで街頭演説に臨んだ。ワゴン車の屋根に登り、首相の菅直人が言及した消費税増税について「国民の暮らしが苦しくなるのは明らかだ。こんなことは許されない」とマイクを握りしめて訴えた。七夕にちなみ、車の傍らには党を支持する若い女性2人が、ゆかた姿で通行人に手を振っていた。

 昨年の衆院選に続く国政への挑戦になる。昨秋の出馬表明以来、機会あるごとに民主、自民との違いを強調してきた。特に参院選公示直前に首相が消費税増税に触れて以来、党の存在感は増すばかりと鈴木はいう。「終盤になり、手を振ってくれる人が多くなっている。消費税増税に共産党が一貫して反対しているからだと思う」と手応えを感じている様子だ。

 党県委員会委員長の松岡清も「首相自ら、自民党と変わらない消費税率を述べ、民主と自民が大差ないことを露呈した。増税発言は共産への追い風になった」と話し、批判票の取り込みを目指す。

 鈴木は今後、大票田の岐阜市、大垣市を中心に最後の追い込みに入る。8日には、党書記局長の市田忠義も岐阜入りして、てこ入れする予定だ。

(敬称略)



(2010年7月8日 読売新聞)

7400チバQ:2010/07/10(土) 01:10:14
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100706ddm005010054000c.html
さまよう組織票:’10参院選/上 「民・みん連携」警戒
 ◇弱体化、かすむ改革法案−−郵政団体
 ◇「公務員たたき」一直線−−自治労
 「比例代表は長谷川憲正先生の名前をお書きいただきたい」

 参院選公示直後の6月25日、川崎市のJR川崎駅西口。民主党の小沢一郎前幹事長の側近、樋高剛衆院議員はマイクを握ると、国民新党現職の長谷川氏への支持を呼びかけた。小沢氏に近い民主党神奈川県連代表の笠浩史衆院議員も「県連として長谷川先生を応援する」と宣言。司会の野口昇・横浜西部郵便局長会長が「選挙区は民主党をお願いします」とエールを返した。

 かつて、自公連立政権時代に、自民党が「比例は公明」と連呼した姿と重なる。

 05年の郵政解散で自民党を離党した議員らで作る国民新党は、郵政改革法案の早期成立を最優先課題に掲げる。全国郵便局長会(全特、約2万人)と政治団体、郵政政策研究会(郵政研、約5万人)が有力支持団体だ。

 ただ、自民党時代に参院比例の指定席を維持してきた郵政組織も、07年には候補擁立さえできない事態となるなど、組織力の低下は否めない。郵政研の三枝和洋専務理事は「周りから評価される数字を積み上げることで、選挙後に影響力を発揮できる。選挙は力を見せつける場だ」と強調するが、国民新党は今回、比例で1議席に届くか微妙だ。

 そんななか、民主党の枝野幸男幹事長が6月27日、みんなの党について「行政改革などかなりの部分、一致している。政策的判断としては一緒にやっていただけると思う」と発言、参院選後の連携の可能性を示唆した。

 郵政改革法案を「官の肥大化」と批判するみんなの党は、国民新党とは水と油の関係。国民新党の下地幹郎幹事長は翌28日、「みんなの党が郵政改革法案に賛成でないのは確かだ」と不快感をあらわにした。みんなの党の渡辺喜美代表も「まず官公労と手を切ってから顔を洗って出直せ。みんなの党の票引っぱがし作戦。悪質な選挙妨害だ」と批判した。

 しかし、民主党と国民新党の連立与党で過半数が確保できなければ、連立の組み替えが現実味を帯び、先の通常国会で廃案になった郵政改革法案の参院選後の成立は不透明さを増す。毎日新聞の中盤情勢調査では、みんなの党が選挙区、比例で計10議席をうかがう勢いで、郵政組織の危機感は募る。

 民主党は参院選直前まで、小沢氏が国民新党との選挙協力を一手に引き受けてきた。5月10日には国民新党の亀井静香代表と会談し両党の合併を提案。この時は亀井氏が断ったが、緊密な関係は維持してきた。「郵政民営化の見直しで合意したのは小沢さん。彼は筋を通す」(郵政研幹部)と信頼の厚かった小沢氏が幹事長職から去り、郵政関係者からは「民主党は郵政が分かっていない人が多い」と不安の声が上がる。

 「民・みん」の連携を警戒するのは、民主党の支持母体となっている自治労など官公労も同じだ。「国家公務員を10万人削減」「公務員給与2割カット、ボーナス3割カット」「地方公務員も民間並みの給与水準、リストラを実施できる制度に」−−。みんなの党が掲げる政策には、受け入れ困難な内容がずらりと並ぶ。ある自治労幹部は「公務員たたきのみんなの党とだけは組みたくない」と打ち明ける。

 民主党は、参院選比例代表に11人の労組組織内候補を擁立した。民主党にとって、労組は集票マシンであることに変わりはないが、自民党を支持してきた業界団体にも民主党寄りの動きが顕在化するなか、労組も多くの業界団体の一つへと、政治力を低下させていく可能性は否めない。

    ◇

 選挙後もにらみながら、存在意義をかけた対応に追われる組織票の動きを探った。【葛西大博、吉永康朗】

7401チバQ:2010/07/10(土) 01:12:09
新宗連は今回、参院比例で過去最多の3人の民主党候補を支援している。04年も支援した白真勲(はくしんくん)、藤末健三両氏に続く3人目が、喜納氏だった。
神社本庁は比例で、自民現職の山谷えり子氏を支援する。
日蓮宗が佐藤ゆかり氏、天台宗が片山さつき氏(いずれも自民、元衆院議員)を支援している。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100707ddm005010087000c.html
さまよう組織票:’10参院選/中 宗教団体、選挙後にらみ支援活発
 ◇議席「一つでも多く」
 6月12日夜、大阪市西区の立正佼成会の道場。同会など新宗教教団でつくる新日本宗教団体連合会(新宗連、70団体)が開いた平和イベントに、民主党の比例代表選出参院議員で音楽家の喜納昌吉氏が、初めて出席した。喜納氏は約900人の参加者を前に、核兵器廃絶に向けた思いなどを約20分間語った後、沖縄の弦楽器「サンシン」を手に自らのヒット曲「花」を歌った。

 新宗連は今回、参院比例で過去最多の3人の民主党候補を支援している。04年も支援した白真勲(はくしんくん)、藤末健三両氏に続く3人目が、喜納氏だった。

 政治と宗教を巡っては、創価学会を支持母体とする公明党が99年、自自公政権で連立与党入り。立正佼成会は01年から野党の民主候補を支援するなど、宗教団体の間にも緊張関係がある。

 新宗連以外にも、神社本庁は比例で、自民現職の山谷えり子氏を支援する。伝統仏教系では、浄土真宗本願寺派が候補擁立を見送ったものの、日蓮宗が佐藤ゆかり氏、天台宗が片山さつき氏(いずれも自民、元衆院議員)を支援している。

 一方、昨年の政権交代で公明党が野党に転落し、創価学会も正念場だ。連立与党時代に続けていた自民、公明両党の選挙協力が公式には解消され、実力が問われる。創価学会は「自民党との連立解消で、戻ってきた支持者も多い」(幹部)と、比例改選8議席の確保に意欲を示すが、毎日新聞の情勢調査などでは、微妙な状況。参院選後に存在感を発揮するためにも、支持拡大に懸命だ。

 宗教団体が活発な活動を見せる背景には、与党になった民主党の真意を測りかねている側面もある。民主党の「宗教と民主主義研究会」は5月、会合を開き、宗教法人課税について財務省や総務省からヒアリングを行った。研究会の池田元久会長は「宗教は大事だが、政治とは明確に分離しないといけない。公平な税制は大きな目標だ」と発言。現状について研究を進める考えを示した。

 宗教法人に対する課税の現状は、駐車場経営など約30種類の収益事業が課税対象となっている一方、お布施などは非課税。収益事業も一般企業の法人税率30%に対し、22%と軽減されている。民主党政権が見直しに動くようなことがあれば、宗教界にとって大きな影響が出ることは必至だ。創価学会と緊張関係にある宗教団体のなかにさえ、自公連立政権が優遇税制維持などに「一定の役割を果たしてきた」(新宗連関係者)と評価する声がある。

 参院選後に政権の枠組みがどうなるか分からないことも、各宗教団体が頭を悩ませる要因となっている。現段階で公明党は「民主党とは連立も閣外協力もしない」(山口那津男代表)としているが、今年2月には民主党の小沢一郎幹事長(当時)が創価学会の秋谷栄之助前会長と東京都内で会談するなどしており、「民公連立」の観測は消えない。

 「参院選後は民主や自民が割れて政界再編も考えられる。とりあえず一人でも多く通しておきたい」。新宗連幹部が漏らした本音は、各宗教団体に共通している。【大場伸也】

7402チバQ:2010/07/10(土) 01:13:44
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100708ddm005010093000c.html
さまよう組織票:’10参院選/下 与党にすり寄る旧「自民系」
 ◇「民主だけでは不安」分裂も
 「12年度は大事な年、みなさんの代表が与党に必要だ」

 参院選公示後間もない6月27日、京都市を遊説に訪れた比例の民主新人、安藤高夫氏陣営は、選挙カーが病院に近づくたびに、声を上げた。

 医療界にとって12年度は診療報酬と介護報酬が同時に改定される節目の年。安藤氏は日本医師会(日医)の政治団体、日本医師連盟(日医連)の推薦を受けており、与党支援のメリットを強調する。

 日医連は従来、自民党の有力支持団体として知られてきた。今回の比例でも、自民現職の西島英利氏の推薦を早々と決めていたが、親民主へのトップ交代を機に今年5月、西島氏の推薦を支援に格下げ、代わって安藤氏の推薦を決めた。

 ただ、日医と日医連全体が一枚岩で民主党に流れたわけではない。6月29日、静岡市で開かれた西島氏の集会には、西島氏と同じ福岡県医師会出身の横倉義武・日医副会長の姿があった。西島氏は、菅直人政権が6月18日に公表した新成長戦略に、保険診療と自由診療を併用する「混合診療」の拡充が含まれた点を攻撃。「阻止するために国会という土俵に上がらせてほしい」と力を込めた。

 混合診療について、医療界には「自由診療の費用が負担できる人と、できない人とで格差が生じる」と慎重な意見が強い。ある県の医師会長は「民主党だけに任せるのは不安だ」と明かす。日医連は今回、比例でみんな新人の清水鴻一郎氏も支援する。全国の地方医師会の政治団体のうち、特定候補を単独推薦しているのは3分の1にすぎない。

 一方、日本歯科医師会(日歯)とその政治団体、日本歯科医師連盟(日歯連)は、いち早く、政権交代に反応した。昨年10月7日、日歯の大久保満男会長と日歯連の堤直文会長は、民主党本部で小沢一郎幹事長(当時)と会談。さらに2人は同14日、国会に民主党の輿石東参院議員会長を訪ねた。

 大久保会長らは、大詰めを迎えていた10年度診療報酬改定への要望や、参院選への対応を伝えたという。直後の同23日、日歯連は理事会で、比例で自民からの組織内候補擁立を撤回した。

 09年12月に決まった診療報酬の伸び率は医科の1・74%に対し、歯科は2・09%。近年、両者の伸び率は同率となるのが通例で、日歯と日歯連は、素早い「小沢詣で」が奏功した格好となった。日歯連は今年2月19日の評議員会で、民主新人の歯科医の支援を決めた。

 ただ、診療報酬という果実を得た日歯連にも「地方は自民党が与党の地域も多く、関係を絶つのは難しい」(幹部)との声は根強い。

 旧来自民党を支持してきた各組織は、政権交代後初の国政選挙への対応に悩む。日本看護協会の政治団体、日本看護連盟は昨年11月9日、引退する比例選出自民現職の後継として同協会元役員の擁立を決めた。ところが、日本看護協会は同26日、連盟の決定を「支持できない」と発表。両者の方針が異なる異例の事態となった。協会側は新しい与党に恭順の意を示した形だが、民主党内には「これまで自民党をやってきた団体は信用できない」と不信感をあらわにする議員もいる。

 農協の政治団体、全国農業者農政運動組織連盟は07年に比例で、JA全中の生え抜き候補を自民党から擁立、自民党内で2位となる約44万9000票を稼ぎ出し、当選を果たした。しかし、今回は一転、自主投票に。元JA青年組織幹部の自民新人が推薦を要請していたが、「組織を割りたくない」(川井田幸一会長)と見送った。

 野中広務・元自民党幹事長が会長を務める全国土地改良事業団体連合会の政治団体、全国土地改良政治連盟の比例候補は、自民からの公認後、立候補を辞退した。【鈴木直】

7403チバQ:2010/07/10(土) 01:14:56
業務連絡;とはさん
>>7400-7402の図の保存お願いします

7404チバQ:2010/07/10(土) 01:31:51
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/10/News/chugoku/Sc201007090002.html
中国地方ゆかりの比例候補がラストスパート '10/7/9

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 ▽顔ぶれ多彩、個人名売り込みに力

 参院選比例代表に立った中国地方ゆかりの候補者が、11日の投開票日に向けラストスパートに入っている。党を替わった現職、元閣僚、前市長など顔ぶれは多彩。個人名での得票数で当選が決まるだけに、「名前の連呼」に力を入れる候補も目立つ。

 民主党では、鳥取選挙区の現職(46)が比例での3選を目指す。政権交代後に自民党を離れ民主党に入党。公示後は鳥取県内で演説会や企業回りをし、小沢一郎前幹事長から紹介されたJR九州労組の支援で九州各県も行脚する。8日は浮動票を狙い東京・JR新橋駅前で街頭演説。「フルネームで書いて」と名前を連呼した。

 自公政権で総務相を務め、たちあがれ日本から立った元職(74)も自民党時代に3回当選した岡山選挙区を重視。公示後、東京で2日間、石原慎太郎都知事らと街頭に立つなどしたが、8日からは岡山県内に張り付く。個人名での投票を呼び掛ける方針だ。

 前岡山市長で元自民党衆院議員の新党改革新人(54)は公示後、岡山県外に出たのは3日だけ。「反民主」を意識し、選挙区については、自民党候補への投票を呼び掛ける場面もある。

 自民党の中国地方ゆかりの候補者は、弁護士の新人(50)。公示日は元通産相の義父の地元山口県田布施町で第一声を上げ、県内を巡回。その後は全国各地を回るが、党支持者が県内での浸透を図る。

 集票の拠点をブロック別に決めているのが公明、共産両党。公明党現職(37)は活動地域である中国四国の9県を巡回。9日は広島県、最終日は地元の岡山県に入る。共産党現職(46)は中国、四国、九州地方が活動エリアだ。中国地方は県庁所在地を中心に選挙カーを走らせ、個人名より党のアピールを優先する。

 社民党は、広島県連合役員の新人(47)が立候補し、党の得票の底上げを図っている。(荒木紀貴、岡田浩平)

【写真説明】サラリーマンが行き交う東京都内の駅前で支持を呼び掛ける比例代表の候補者(右手前)

7405チバQ:2010/07/10(土) 01:35:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100709/CK2010070902000057.html
【東京】
投票率 気をもむ陣営 当日の天気予報は『曇り一時雨』
2010年7月9日


 政権交代後、初めての国政選挙になる参院選の投票率はどれぐらいになるのだろうか。一般的に投票率が低ければ組織選挙を戦う陣営が有利になり、高ければ、民意の「風」を受けやすくなる。民主党が参院の第一党に躍進した二〇〇七年の前回選の投票率は57・87%だ。有権者一千万人の東京で1%は十万人に相当し、勝敗の行方を左右する。さて、上がるのか、下がるのか−。

 「強烈な争点がなく、街の盛り上がりがない。やや下回るか、せいぜい前回並みでは」とは、ある与党陣営の幹部。野党陣営も「政治とカネや普天間の問題で関心が高まっていたが、首相の消費税発言で焦点がぼけてしまった。50%前半ぐらいか」「サッカーや相撲の賭博問題などで、選挙以外のニュースもたくさんあった」とする見方が多い。

 別の野党陣営からは「消費税問題は年金問題のときのようには関心を集めていない。60%ぐらいまで上がれば、浮動票の増加も期待できて有利になるが…」と願望も。

 ただ、「終盤になってビラの受け取りなど有権者の反応はよくなっている」「消費税問題への関心が高まっている。60%近くまでいくのではないか」とする陣営もある。

 四日までの期日前投票の中間状況は、前回比5%減。都選管は「期日前投票を利用する人は年々増えてきていたので心配なデータ。これから盛り上がって最終的に前回以上になってほしい」と話す。

 都選管が気をもむ、もう一つのデータが天気予報だ。気象庁によると、都内の投票当日の予報は「曇り一時雨」。担当者は「午前中に降っても午後はやんでくれれば、投票に向かいやすくなるのでありがたい」と話している。

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010070901000676.html
投開票日、広い範囲で雨か てるてる坊主の陣営も
 有権者も候補者も気になる11日の参院選投開票日の天気。日本列島は沖縄を除いて梅雨明けしておらず、各地で局地的大雨など大気の不安定な状態が続いているが、気象庁が9日発表した予報によると、投開票日も広い範囲で雨が降りそうだ。

 同庁によると、11日は日本の南岸にある梅雨前線が北上、西日本は朝から雨が降り、大雨の可能性もあるという。東日本は午後から雨、北日本は曇り時々晴れとみている。沖縄は晴れの予想。

 投票率は政治状況によるが、一般的に悪天候だと下がると言われ、各陣営も天気に気をもむ。

 首都圏のある選挙区。みんなの党の陣営は「投票率は上がってほしい。てるてる坊主を作ろうかな」。同じく高投票率を望む民主現職の陣営は「ゲリラ豪雨になると、投票どころではない」と心配する。

 自民現職の陣営からは「高齢者の支持者が多いので、曇りを期待したい」との声も聞かれた。

2010/07/09 18:24 【共同通信】

7406チバQ:2010/07/10(土) 01:43:15
http://gendai.net/articles/view/syakai/125094
民主も自民も大流行 女性候補はみんなピンク色
【政治・経済】
2010年7月9日 掲載
●選挙に有利!?
 選挙運動に揃いのTシャツやウエアはつきものだが、今回の選挙戦、見回してみると、やたらハデだ。人気はピンク系。中でもショッキングピンクが目立つ。
 三原じゅん子(自民)、片山さつき(自民)、青森選挙区の波多野里奈(民主)、宮城の伊藤弘実(民主)、東京の小倉麻子(たちあがれ)……。
「ハデな色が増えているのは、ここ3、4年です。小泉さんのころから、政治家が色にこだわるようになりました」(カラーセラピー研究所の木下代理子所長)
 このイメージカラー作戦は、有権者にうまくアピールできているのか。
「ピンクには、敵意をもたれず、平和なイメージがあります。選挙のような短期決戦では、色を使って人物像を演出することが有効なのです」(木下氏)
 一方、ピンクが氾濫(はんらん)し、逆効果というのは、カラーコンサルタントで株式会社ハーツ代表の高坂美紀氏だ。
「ピンクや赤は、記憶に残りやすく、初めての選挙を戦う候補にはインパクトを残せる色です。しかし、最近、色彩効果を意識しすぎてクドい印象ですね。ただ“目立とう合戦”になっているのではないでしょうか。キャラクターを生かした色使いの人はほとんどいません」
 では、どんな色が勝てる色なのか?
「赤は、アメリカの大統領も勝負カラーとして使っているように、リーダーシップと情熱を表します。ピンクも、男性には効果的で、女性に好感を抱かれる色です。しかし、女性の場合は同性から反感を持たれるかも知れません」(木下氏)
 ピンクブームの候補者、何人当選できるのか。

7407チバQ:2010/07/10(土) 01:45:29
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100709dde012010076000c.html
特集ワイド:’10攻防の夏 参院選 主婦たちの争点
 終盤を迎えヒートアップする参院選(11日投開票)。候補者の絶叫の先で、「消費者代表」とも言うべき主婦たちは何を感じ、心にどう響いているのか。バーゲンセールでにぎわう東京・新宿、中高年が集う巣鴨地蔵通り商店街で声を聞き、選挙の行方を探った。

 ◇新宿
 ベビーカーを押す埼玉県戸田市の主婦、伊藤眞子さん(35)。「自分の老後も気になるが、この子(5カ月)が将来、就職したり年金をもらったりできるのか、不安。やると決めたことを守り通せる人物かどうかを見極めたい」

 育児休業中の文京区の女性(35)。「年末には仕事に戻りたいけど、保育園に入れるか微妙。育児環境を充実させるためにも、経済を立て直して税収を増やすのが先決」

 杉並区の主婦、半沢彰江さん(37)は、中学生2人の母親。「塾や特別講習など教育関係の出費は年間100万円近い。夫の収入にも増減があるので厳しい。消費税を子育て支援に充ててほしい」

 10カ月の長男をあやす新宿区のピアノ講師(38)。「夫婦とも両親が地方にいて、育児を手伝ってもらえない。高齢者だけでなく若い親にも目を向ける政党があったら」

 稲城市の主婦、鈴木翠さん(27)。「政治はクリーンさが大切。鳩山(由紀夫)首相から菅(直人)首相へと代わり、小沢(一郎前幹事長)さんの影響力を排除する決断をしたのだから、もう一度だけ、民主党を信じてみたい」

 新宿区の主婦(62)。「政治家は甘いことばかり言う。子ども手当など甘やかしそのもの。若い世代の将来は心配だが、勤勉に働く人が報われる社会であるべきだ」

 小学生の息子と買い物に来た中野区の主婦、坂本英子さん(49)。「与党の事業仕分けは、ある一面だけを取り上げて無駄と切り捨てている。実際に仕分け対象になり困っている人もいる。自民党の方が安定感がありそう」

 日傘をさした日野市の女性(62)。「できもしない政策に惑わされたくない。自民党の石破茂さんや小泉進次郎さんらに『やり直すぞ』という気迫を感じます」

 夫婦共に公務員の千葉市の女性(38)。「生活苦からか窓口でのトラブルも増えている。雇用と社会保障の充実こそが大事で、そのためには消費税増税も仕方がない」

 「政治家の言葉が響いてこないのは、『しょせん人のカネ』と思っているからでは」と憤るのは新宿区の粘土工芸講師、高嶋道子さん(55)。「もっと己に厳しく、商売人の感覚でやってほしい」

 渋谷区の主婦(59)。「同居中の28歳の娘が結婚したがるような育児政策がほしい。民主党のラブコールを拒否したみんなの党に好感」

 同、派遣社員の古跡ゆりさん(55)。「子ども3人を育てたが、本当にお金がかかるのは大学で、子ども手当の財源は雇用拡大などに回すべきだ。信頼感がにじみ出ている候補者を見極めたいと思う」

 山梨県笛吹市から出張中という看護師、秋山小枝子さん(50)。「同居の義母を介護しているが、デイサービスなどがあるから私も仕事が続けられる。医療・福祉など形に残らないサービスを大事にする政治であってほしい」

 年金生活中の新宿区の主婦(65)。「普天間問題が突然消えて、消費税。年金暮らしの苦しさが分かっていない。菅さんは信用できない」

 渋谷区在住の主婦、永尾千恵子さん(44)。「将来、自分や夫の親に介護が必要になったとき、環境が整備されているのだろうか。支持率や報道に流されず、政策の実現可能性や人柄で判断したい」

7408チバQ:2010/07/10(土) 01:46:01
 ■消費の街で記者は……

 人の行動を「労働」と「消費」に二分すれば、大型百貨店が建ち並ぶ新宿は「消費の街」の筆頭だろう。それでも参院選の争点とされる消費税については「増税やむなし」との声が大半だった。では、真の争点とは。蒸し風呂のような路上で考え続けたが、答えは見つからない。【平野幸治】

 ◇巣鴨
 埼玉県川口市の林元子さん(65)。「老人介護施設の充実に期待する。私営施設は高額で、庶民は入れない。お年寄りが介護疲れで夫婦で殺人を犯すひどい社会。焼き鳥店経営の夫(73)は消費増税なら引退と話している」

 定年後も勤めに出る夫(64)と来た千葉県松戸市の団体職員(58)は「老後の医療と介護が心配。政党は選挙の時だけ約束するが不安は増す」。

 さいたま市の斎藤礼子さん(66)は、路上に空き缶を置いて土下座している男性に小銭を渡し「格差社会を築くために懸命に働いてきたんじゃない。消費税の前に収入が1億円の人から取って」。

 北区の青木洋子さん(75)は「消費税は上がるし(たばこを吸いつつ)楽しみのコレも10月に値上げ。老人をいじめない政治を」。隣で友人(73)が「消費税は70歳以上は非課税にして」。

 世田谷区の元中学教諭(68)は「菅さんが消費税に触れたのは首相として責任ある態度。反対だけの党は信用できない。ただ年金、福祉か借金返済か。使途不明のままでは賛成できない」。

 自転車で買い物途中の市川洋美さん(42)。「事業仕分けはもっと進めて癒着と無駄遣いのうみを出し切って」

 千葉市の公務員(46)。「今の民主党は昔の自民党政権みたいにどろどろした感じだが、もう一度だけ信じる」

 1歳の娘を抱いた地元の元派遣社員(27)は「保育所と雇用を増やして。昨年は子ども手当に期待したが、少額をもらうより自分で働いてまた手取り月14万〜15万円の収入は得たいと思う」。

 夫(35)とスイカ4分の1カット380円を買った地元のパート(33)は「ちゃんと年金が保障されるなら消費増税は仕方ない。でも無駄な空港とかを造って作った借金を返すためなら絶対反対。その借金で得をしたのは誰なの。民主党政権を見守りたい」。

 セールのデパートからの帰宅途中の野村康子さん(30)は「本気で景気回復に取り組む意思が民主党には感じられない。野党も批判ばかり。リーマン・ショック後の不況で夫(38)の年収が70万円減った。結婚2年目。そろそろ子どもをとも思うが、迷う」。

 茨城県つくばみらい市で夫(46)と花卉(かき)農家を営む佐藤雅子さん(44)。「消費増税で燃料や肥料の仕入れ値は上がり、逆に花は消費者が最初に買い控えるだろう」

 地元の42歳パート。「菅さんの『強い経済』はいつくるか。マラソンのゴールのような明るい像を示して。小泉改革以来、痛みばかり」

 福島県いわき市からバスツアーで来た石河礼子さん(76)。「政治とカネの問題より仕事を。娘(55)夫婦と暮らす孫(31)が去年、リストラされた。若い人が無職で、将来の年金制度はどうなるのか」

 長野県諏訪市からバスツアーで来た73歳。「息子(54)が腎臓病で通院中。早朝に並ばないと行列になる。10年後は医師不足で大変なことになると言っている。投票は自民党。昔からの付き合いがあるから」

 地元で夫(66)と飲食店を経営(62)。「外国人への参政権付与は絶対に反対です。日本国籍を取る覚悟のない人に政治は任せられない」

 ■高齢者が集う街で記者は……

 延命「とげぬき地蔵」で名高い巣鴨。「自己負担が減るから」と後期高齢75歳の誕生日まで待って白内障の手術を受けたという76歳の話を聞くうち、自らの老後にも不安が募ってきた。政治は「成長戦略」などと大層に構える前に、国民を不幸にしない確かな未来図を示してほしい。【根本太一】

7409チバQ:2010/07/10(土) 01:48:03
>言っている意味は分かるがキャッチフレーズにはできない。
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001007090005
2010参院選・「夢がない」論戦低調
2010年07月09日

●菅首相提唱の「最小不幸社会」


 目指すは、幸福の最大化か、不幸の最小化か――。菅直人首相が示した「最小不幸社会」という国家像が、選挙戦でほとんど見向きされていない。政治の役割をめぐる根本の議論にもつながる内容だが、消極的な語感があだとなり、民主陣営ですら敬遠している。


 「首相は『最小不幸社会』をうたっている。この国に生まれて良かったと思える時代を作るため、民主党を中心とする政権にお力添えを」
 愛知選挙区(改選数3)に同党が擁立している女性候補の応援で2日に名古屋市を訪れた野田佳彦財務相は、街頭演説で、そう支持を訴えた。
 ただ、応援を受けた候補だけでなく、同選挙区での選挙戦で「最小不幸社会」の言葉が登場することはまずない。その理念を宣伝したり、あるいは批判したり、という動きも見えず、野田財務相の言及は「例外」に近い。
 「最小不幸社会」は以前からの菅氏の持論だ。党代表を務めていた2003年当時のマニフェストでも「私は、政治の目標は『最小不幸社会』の実現と考えています」と言及。6月の首相就任会見では「政治の役割は、貧困や戦争など国民や世界の人が不幸になる要素をいかに少なくしていくかだ」と説明し、菅首相のスローガンとして知られるようになった。
 だが、多くの国民と同様、各陣営も耳なじみのなかった言葉だ。民主候補の陣営幹部は「最小とか不幸とか、選挙にそぐわない。夢を与えることを言わないと、選挙には使えない」と候補者の演説には採り入れない。同党の塚本久県議団長は「言っている意味は分かるがキャッチフレーズにはできない。ブータンの『国民総幸福量』(GNH)みたいな言葉にしないと」と話す。
 一方、野党側も「批判の対象にもならない」(社民党の右田和彦県連合幹事長)と、論戦に加わっていない。
 「発想が乏しいし、ピンと来ない言葉だ。何より積極性に欠ける」(自民党の長坂康正県連幹事長)
 「最大幸福を目指すのが政治。不幸を前提とした発想は政治家として失格だ」(公明党の鬼頭英一県本部幹事長)
 みんなの党の候補は消費増税批判に傾注する。朝日新聞の取材に対し「ネガティブな言葉は使うべきではない。未来へ向かって成長する姿を見せるのが政治だ」と語った。

7410チバQ:2010/07/10(土) 01:52:14
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100709ddlk28010287000c.html
参院選2010:ひょうご 表舞台から消えた拉致 有本さん夫妻、複雑な思い /兵庫
 ◇03年衆院選時大きな争点に 「被害者、今も同じ状況」
 参院選(11日投開票)も最終盤に入り、兵庫選挙区(改選数2)の候補者7人の演説にもいっそう熱がこもる。消費税増税などが争点になるなか、拉致被害者、有本恵子さん(行方不明時23歳)の救出活動を続ける父明弘さん(82)と母嘉代子さん(84)=神戸市長田区=は、拉致問題の解決を前面に押し出す候補者がいないことに複雑な思いを抱く。今月、有本さん拉致から丸27年を迎えた。【聞き手・川上晃弘】

 ◆各候補者の第一声を調べたところ、拉致解決を中心に訴えた人はゼロだった。

 明弘さん 拉致は票にならない、ということでしょう。蓮池薫さんらが帰国した02年10月から間もなく8年です。私たち自身が一番よく分かっていますが、拉致は当時ほど有権者の関心を引く話題ではないんです。

 嘉代子さん 仕方がないとは思いますが、今回の選挙は、あまりに生活に身近な事柄だけが争点になってる気がしてなりません。子ども手当や消費税の是非を議論することは大切です。しかし、本来、選挙というのは国家のあるべき姿を考えるもの。拉致は国民の主権が奪われた問題ですし、もう少し議論があってもいいと思っています。

 ◆拉致被害者が帰国した後に行われた03年の衆院選・兵庫7区では、拉致が大きな争点になった。

 嘉代子さん 私たち夫婦も応援演説に行きました。西宮で選挙カーに乗り、何百人もの支援者を前に話をしましたが、異様な盛り上がりでした。今回は演説を頼まれることもありません。拉致被害者の置かれた状況は当時と今でまったく変わってませんが、有権者の関心の度合いは大きな差があります。

 ◆参院選の結果次第で拉致問題が動くことは。

 明弘さん 拉致解決には、米国と北朝鮮の緊張を緩和させ、6カ国協議を再開することが大前提。一つの選挙結果だけで進展することはないと思っています。ただ、そうした機運が盛り上がった時、北朝鮮と対等に渡り合える安定政権であってほしいとは思っています

 ◆候補者に期待することは。

 嘉代子さん 支持したい政党はありますが、今の候補者で投票したい人はいないです。自宅近くにも選挙カーが回ってきますが、「国民のため」という言葉を聞くとつらくなります。私たちの娘は果たしてその中に入っているのでしょうか。拉致問題は最近メディアでもすっかり取り上げられなくなりましたが、今も苦しんでいる家族がいることは忘れないでほしいと思ってます。

〔神戸版〕

7411チバQ:2010/07/10(土) 01:55:15
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/topics/news/20100709-OHO1T00125.htm
尾立候補の助っ人に“特命係長”高橋克典が来た!


応援演説の高橋克典(左)に、女性ファンが殺到し握手攻め 俳優の高橋克典(45)が8日、大阪選挙区(改選数3)で戦う友人の尾立源幸氏(46)=民主・大阪=からの応援要請という“特命”に応え、大阪市内の街頭演説3か所と豊中市の演説会に駆けつけた。

 “西の事業仕分け人”の助っ人として“特命係長”が選挙カー上に登場すると「キャー」「カッコイイ〜」と若い女性たちはすぐに悩殺された。日本宝くじ協会など仕分けの実績を訴えた尾立氏に続き、マイクを握った高橋は熱い口調で聴衆をくぎ付けにした。

 「みんな、怒った方がいい。アルバイトしてても税金はとられる。宝くじ買って300円だけ当たって残りはどこいったっつったら、知らないおやじのいい生活に使われてた。平たく言えばそういうこと」と、仕分けの意義をアピール。さらに日本の危機を訴え「1票は力。託したその人がダメだったら、しばきゃいいんですよ」と“らしさ全開”で清き1票を促した。

 高橋の所属事務所社長が尾立氏の小、中学校の後輩。その縁で趣味のバイクを通じて友人となった。「若い方にてきめんでした」と、尾立氏は“特命”成功といわんばかりの笑み。前回参院選でも島田紳助(54)の熱烈な応援を受けて当選。今回も自慢のタレント人脈でスパートをかけた。

7412チバQ:2010/07/10(土) 01:55:54
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001007090005
組織力に差 「戦術」対照的/民主の2氏
2010年07月09日


 参院選福島選挙区に民主党は初めて2人の候補を擁立した。現職の増子輝彦氏(62)が組織の強力な支援を受けているのに対し、それが望めない新顔の岡部光規氏(41)は無党派層への支持をどう広げるかに躍起。戦い方は対照的だ。(井上亮)


 「私にとって一番かけがえのない同志が戦っています。彼に力を与えてください」


 先月27日、増子氏の個人演説会場を訪れた鳩山由紀夫前首相はこう呼びかけた。自民党時代から政治行動をともにしてきた話を披露し、親密ぶりをアピールした。


 ほかにも直嶋正行経済産業相ら多くの国会議員が応援に訪れ、県議12人が実動部隊として支持拡大に走る。選挙カーでの遊説はきめ細かく、ほぼ毎日開く個人演説会には、県選出国会議員や地元首長、連合福島幹部らが顔を並べる。300人中100人が連合の関係者だったことも。


 陣営にとっての心配の種は気の緩み。「増子は大丈夫と安心するのが一番危ない」と引き締めに懸命だ。


 一方の岡部氏は後援会組織が十分でなく、推薦団体もないため支持固めに苦労している。党県連は2人擁立に際して地域ごとに支援者を割り振らず、両陣営を競わせた。無理にてこ入れし、選挙後にしこりができるのを恐れたためだ。その結果、岡部氏支援に回った県議は5人で増子氏の半分以下。ある県議は「勝ち馬に乗りたいというのが自然な感情」と解説する。


 7日に来県し、街頭演説した党政調会長の玄葉光一郎県連代表は「非常に厳しい選挙だ」と認めた上で、「まだ2人当選をあきらめていない」と岡部氏への支持を求めた。県連幹部は「可能性がある限りやるだけ」と話す。


 岡部氏は多くの時間を遊説に費やし、無党派層への浸透を狙う。田園地帯や住宅街をこまめに走り、出てきた人に駆け寄って握手、という地道な戦法だが、陣営には追い上げている実感も。「『医者の若い人』からもうひと越えして名前を覚えてもらえるかが勝負の分かれ目だ」


 福島選挙区には、2人のほか、共産党新顔の岩渕友氏(33)、みんなの党新顔の菅本和雅氏(42)、自民党現職の岩城光英氏(60)が立候補している。

7413チバQ:2010/07/10(土) 01:57:51
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/10_sanin/news/2010/07/09/20100709101030.html
「農村票」獲得に懸命 戸別所得補償めぐり論戦
 11日投票の参院選岡山選挙区(改選数1)で、各候補は農村部での票の上積みを狙って農業政策のアピールに懸命だ。“牙城”としてきた地盤を維持したい自民に対し、民主、共産も積極姿勢を見せて切り崩しを図る。戸別所得補償制度の導入など政権交代による農政転換も論戦に拍車を掛けている。

 販売価格と生産費の差額を補てんする戸別所得補償制度は、民主政権の看板政策。本年度はコメ農家が対象のモデル事業として、作付面積10アール当たり1万5千円を支給する。

 2007年の前回参院選で、農村部を重視した小沢一郎代表(当時)が打ち出した。この選挙を機に民主は、自民が強固な地盤を誇っていた農村部でも一定の支持を広げ、「都市型」といわれた支持構造から脱皮。政権交代につなげた。

 岡山県は総農家戸数が全国10位(05年農林業センサス)と農業県の一面も持つだけに、各候補の農政に関する訴えにも力がこもる。

 戸別所得補償について民主は、コメ以外への拡大などさらに充実を図る考え。同党現職の江田五月氏は岡山市南部の田園地帯を遊説した際には、「皆さんの意見を聞きながら立派な制度に仕上げていく」と述べた。

 共産新人の垣内雄一氏は制度に一定の評価を示しながら、「生産費が低く設定されており、実態に合っていない」と内容の不十分さを指摘。「農産物の輸入自由化をやめ、食料自給率を50%にする」と訴える。

 これに対し、自民は「ばらまきは農家の経営体質を弱める」と批判、農産物価格と所得の安定制度を示している。同党新人の山田美香氏は県北部の個人演説会で「農家の収入を安定させ、自立を促す」と話した。

 こうした主張に農業関係者からは冷ややかな声も聞かれる。

 美咲町の棚田110アールでコメを栽培する町内の農業男性(64)は「所得補償はありがたいが、将来的に続くか分からない」。岡山市の農業男性(80)は「消費税ばかり注目され、農政に真剣に取り組む姿勢が伝わってこない」と不満を示す。

(2010年7月9日掲載

7414チバQ:2010/07/10(土) 02:01:40
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100709-OHT1T00032.htm
小沢ガールズ目立たず…地味にほぼ地元張り付き


さわやかな笑みで奮闘する福田衣里子衆院議員


地元に張り付く田中美絵子衆院議員


自転車遊説する三宅雪子氏。小沢ガールズのなかでも一番人気だ 昨年の衆院選で、民主党の小沢一郎前幹事長(68)のもと初当選した「小沢ガールズ」が目立たない。美女軍団として話題をさらったが、今回の参院選では多くのガールズが地元選挙区に張り付く毎日だ。

 当初は「民主党女性キャラバン隊」として、党全体で全国応援を展開する予定だった。が、6月に小沢氏が幹事長を辞任し、新執行部となり、「知名度のあるガールズが大集結する場面は実現していないんです」(ガールズ事務所関係者)。7日に山梨で集結し、輿石東参院議員会長(74)を応援する計画も不発に終わった。

 衆院選長崎2区で、自民党・久間章生元防衛相(69)を破って初当選した民主党・福田衣里子衆院議員(29)は、地元の長崎選挙区から出馬する現職・犬塚直史氏(55)の応援のために連日奔走。総合選対の森光一事務局長は「福田さんが(演説会場に)入ったら聴衆の数も反応も違う」と選挙戦略上の大黒柱となっている。「婚活? “選活”ばっかり」と苦笑いしつつ、必死の毎日だ。

 美人議員として人気の田中美絵子衆院議員(34)は、2年連続の“打倒・森元首相”を掲げる。公示日から地元・石川で、民主党の西原啓氏の応援に専念。ライバル・自民党は森喜朗氏のめいの夫・岡田直樹氏を擁立しており「自民王国を打ち破らなければ、政権交代した意味がない」と声を張り上げた。

 そんななか、国会での“転倒事件”で話題になった三宅雪子氏(45)には全国から“出演依頼”が殺到している。公示日から、地元群馬を含め1都5県で応援。オファーを断ることもあるが「できるだけ足を運んでサポートしたい」。

 地元の応援も欠かせない。自民党の中曽根弘文氏(64)と、民主党の富岡由紀夫氏(46)の一騎打ち。6日は富岡氏とともにJR高崎駅周辺を約1時間、自転車で街宣。5月に衆院内閣委で転倒し、右足を負傷して以来、初となる“チャリ遊説”に「もう転ばないで応援します」と意気込んだ。

7415チバQ:2010/07/10(土) 02:02:12
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100709-OHT1T00046.htm
中畑清候補、ラスト猛追へ首都圏3連戦


目黒駅前で街宣を行い、横断歩道の途中でも握手を求める中畑清氏 元プロ野球巨人の中畑清氏(56)=たちあがれ日本・比例=が8日、11日の投開票日へむけ最後の“首都圏3連戦”に突入した。

 当初はこの日まで地元・福島で遊説する予定だったが急きょ、7日夜に帰京。ここまでの選挙戦に危機感を感じての作戦変更だった。「劣勢だからね。地元には悪かったけど、やっぱり多くの人と触れ合うことが大事」と、残り3日を首都圏での活動に充てることを決めた。

 この日は埼玉、都内など7か所での遊説に加え、夕方には石原慎太郎・東京都知事らとともに党決起大会に参加。品川駅前では約3000人に囲まれるなど相変わらずの人気に「あらためてスーパースターなんだぁと思った」と自ら語り、会場を沸かせた。

7416チバQ:2010/07/10(土) 02:03:02
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/09/03.html
谷亮子氏 選挙戦最終日に「富士山登山」

“参院のドン”輿石東氏の応援に入った谷亮子氏
Photo By スポニチ
 参院選比例代表に民主党から出馬した女子柔道五輪金メダリストの谷亮子氏(34)が、選挙戦最終日となるあす10日に富士山に登ることになった。

 谷氏は富士登山の経験がなく、「日本の象徴である富士山に国民の皆様はいろいろな思いを持って登っている。実際に自分も登ってみることでその気持ちを理解でき、国政に携わる時に役立つと思う」と説明。5合目から登り始めて頂上に達し下山する丸一日の強行軍で臨む。

 選対関係者によると、8日午前に本人が「富士山に登りたい」と切り出したという。谷氏は「全国を回ってたくさんの方に応援をいただき、国政に真剣に臨む気持ちを行動で示したいという思いが強くなった」と話した。候補者は選挙戦最終日はたいてい、人が集まる繁華街などを中心に回る。谷氏は登山者と握手して支持を呼び掛けながら頂上を目指す予定だが、選対関係者も「前代未聞」と驚いている。

 8日は山梨選挙区に出馬した同党の輿石東参院議員会長(74)の応援に入り「熱い情熱を持った輿石先生と国政で一生懸命頑張らせていただきたい」と訴えた。

[ 2010年07月09日 ]

7417チバQ:2010/07/10(土) 02:06:06
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100708/elc1007082242009-n1.htm
【参院選2010】宗教団体の暑い夏 「復調」掲げる創価学会 自民支持は「夫婦別姓」などに危機感 (1/2ページ)
2010.7.8 22:42
 参院選投開票日を11日に控え、与野党と友好関係にある宗教団体もヒートアップしている。終盤戦は組織力がモノを言うだけに与野党とも宗教団体は頼みの綱となる。宗教団体はなぜ、どんな理由で政治活動に熱を入れるのか−。

 終盤戦になり、公明党の支持母体である創価学会にとって今年は創立80周年の節目の年だけに「公明党の復調」を合言葉に組織をフル回転させる。

 かつてないほど力が入るのは、池田大作名誉会長が1月の幹部会で「私は今年の年末、戸田(城聖・第2代会長)先生に勝利の報告をすると決めた」とハッパをかけたことが大きい。それでも先の衆院選で自民党とともに下野したショックは大きく、選挙区候補は苦戦を続けてきた。

 そんな中、菅直人首相の消費税増税発言は渡りに船だった。「消費税を5%アップすれば年間30万円以上の増税だ。今の民衆からは鼻血も出ない。もう一回お遍路で頭を冷やせ!」。創価学会の各地集会で幹部らが増税を徹底批判、これが終盤の組織フル回転につながっている。

 自民党候補を支持する神道系の宗教団体などもいつになく熱が入る。民主党政権となり、永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案、人権侵害救済機関設置法案(旧人権擁護法案)、選択的夫婦別姓導入のための民法改正案−の成立が現実を帯び、「日本の伝統・文化が破壊される」との危機感が強まっているからだ。

 神社本庁の政治組織「神道政治連盟」は山谷えり子氏(59)をフル回転で支援。宗教団体でないが、戦没者遺族らの日本遺族会も水落敏栄氏(67)を熱心に応援する。野党転落で業界団体が離れた自民党にとっては宗教団体の組織票は数少ない頼みの綱だが、霊友会などはたちあがれ日本に一部が流れる公算が大きい。

 一方、反創価学会の宗教団体は今回参院選も民主党支持に回った。かつて自民党を支援してきた立正(りつしよう)佼成会(こうせいかい)は白真勲氏(51)、藤末健三氏(46)を推薦。崇教(すうきよう)真光(まひかり)は大阪選挙区で民主党公認の岡部まり氏(50)を支援する。このほか浄土真宗本願寺派と曹洞宗の住職2人が民主党の比例代表候補となっている。

 幸福の科学は幸福実現党の候補24人(うち比例5人)を全面支援する。先の衆院選では288選挙区と比例代表の全11ブロックに候補者を擁立したが全員落選した。国内信者数約1100万人(公称)に対し比例票は約46万票にとどまっており、信者の支持固めが課題となる。

7418チバQ:2010/07/10(土) 02:09:29
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100706ddlk45010575000c.html
候補と歩く:’10参院選・みやざき/上 松下新平氏 /宮崎
 ◇挙党一致 反転攻勢仕掛ける−−松下新平氏(43)=自現
 真っ黒に日焼けした顔に大粒の汗が光っていた。

 「口蹄疫(こうていえき)が、まん延したのは政府の初動の遅れのせい。この選挙は政府の対応が正しいのか、正しくないのかを示す選挙だ。宮崎の怒り、叫びをぶつける」

 投票日まで残り1週間を迎えた4日。自民現職、松下新平氏(43)は、地元・宮崎市高岡町のJA駐車場前で声高に政府の対応を批判した。

 脇を固めた江藤拓、古川禎久両衆院議員も訴える。「安易な増税論議はいけない」「民主の農業政策は破たんする」と。

 「私たちは自民党を変える高い志がある。新しい政治を宮崎から発信したい」

 3人は若さを前面に、息の合った選挙戦を展開している。

 過去、分裂選挙を繰り返してきた自民県連。今回6年ぶりに復党した松下氏で候補を一本化し、挙党一致態勢を組んだ。野党の立場で政府を徹底的に批判する反転攻勢を仕掛ける。

 松下氏は口蹄疫への政府対応を激しい口調でとがめた後、「我々がスピード感をもって立ち向かう」と拳を突き上げた。

 松下陣営は、市町村長、県議、市議らの協力を得て自民組織をフル活用している。党幹部の応援は口蹄疫に配慮して辞退。陣営幹部は「地道に粘り強く戦う」。長年の地元支持者は「自民に復党したことに最初は違和感があったが、口蹄疫に取り組む姿勢や思い入れに期待したい」と演説に聴き入った。

 国政で連立を解消した公明党も、比例代表候補と松下氏の後援会が協定を結んだことで支援に回った。党県本部幹部は「連立を組んだ自民との付き合いは大事に続けたい」と語る。

 一方で不安要素もある。自民を支援してきたJAの政治団体・県農民連盟が口蹄疫の対応を理由に今回は自主投票を決めた。世論調査では優勢が伝えられるが、「どこまで票が伸びるかは見えない」と慎重だ。

   ◇   ◇

 11日の投開票が目前に迫った。各陣営は口蹄疫禍の中、自粛と手探りの選挙戦を展開してきた。現場から各候補の訴えを報告する。【小原擁】

7419チバQ:2010/07/10(土) 02:10:11
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100707ddlk45010403000c.html
候補と歩く:’10参院選・みやざき/中 馬場洋光氏 /宮崎
 ◇消費税増税 政治難民の受け皿に−−馬場洋光氏(41)=共新
 「この選挙は消費税の大増税を許すかが問われている」

 宮崎市の花ケ島県営団地に共産新人、馬場洋光氏(41)の声が響く。

 「民主も自民も口をそろえて消費税を10%に上げるという。増税反対を主張しているのは私ただ一人です。暮らしを守る一票を私に託してください」

 小雨降る昼下がりの団地。反応は芳しくない。ようやくベランダから手を振る男性の姿が見えた。91歳、生活保護を受けているという。演説を終え、駆け寄った馬場氏に「消費税を上げられたらわしゃ食べていけん。頑張ってください」と細い、しわしわの手をベランダ越しに差し出した。その手を握り返しながら「困ったことがあったら何でも言ってくださいね」と言葉をかけた。

 01年の参院選が国政初挑戦だった。約2万3000票。続く04年は約3万3000票。07年は6人が立候補し、約2万5000票。一進一退の状態が続く。しかし、馬場氏の見方は違う。

 「政治を変えられるのは共産党しかない。みんながそう思い始めているのではないか。口蹄疫で苦しむ県民に増税の冷や水を浴びせるのは血も涙もない」と。

 県内を遊説して、そんな手応えをひしひし感じる。基地問題、後期高齢者医療制度、政治と金の問題……。

 「民主のどこが自民と違うのか。政治を変えられるのは大企業と米国にモノを言える共産党だけ」と訴え、自民にも民主にも失望した「政治難民」の受け皿を目指す。

 津島忠勝・選対本部長も「国政挑戦は5回目で、これまでにない手応えを感じている」と話す。特に「消費税増税が大争点として浮上してきた」ことがその一番の要因とみている。

 選挙事務所には子育て中の母親や高齢者、商店主から増税に反対という電話があるという。中には「うちがつぶれるか消費税をつぶすかどちらかだ」と必死で訴える商店主の悲痛な叫びも届いている。【川上珠実】

7420チバQ:2010/07/10(土) 02:10:51
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100708ddlk45010561000c.html
候補と歩く:’10参院選・みやざき/下 渡辺創氏 /宮崎
 ◇口蹄疫対策 政権与党の責任訴え−−渡辺創氏(32)=民新
 玄関の消毒槽に靴底を浸して足を踏み入れたのは、長年自民党を支えた県内最大の政治団体・県農民連盟の事務局だった。

 「農業は命を支える大事な産業だという意識を醸成したい。消費地と生産地の意識ギャップが課題だ」

 1日午後1時半、宮崎市のJA宮崎中央会。民主新人の渡辺創氏(32)は、仕事の手を休めて集まった職員に語りかけた。さらに「6年間、何をやってきたのか自分の専門分野も言えない参院議員はいらない」とも。批判した相手は明らかだ。

 口蹄疫(こうていえき)では政府の初動の遅れが指摘されるが、渡辺氏は「政権与党としての責任を果たしたい」と続け、経済連なども訪問。職員から拍手で激励を受けた。「口蹄疫への民主の対応は遅い。心情的には自民でも、農家を補償してくれるのは政権与党だ」。職員の一人は声を潜めた。

 渡辺氏は昨年末の出馬表明後、1000回を超える街頭演説に立った。政治部記者の経験から「政治の素人ではない」と売り込むが、まん延防止のため活動自粛を余儀なくされ知名度不足は否めない。陣営は発生地での選挙ポスター掲示を見送ったが、自主的に張る支持者もいる。

 農家への補償などで配慮に欠けた赤松広隆農相(当時)の発言も逆風となった。だが、口蹄疫で政府を批判する自民議員を、県農民連盟委員長の羽田正治・JA宮崎中央会長は厳しくいさめたという。影響力は約15万票と言われるが、先月29日、「自主投票」を決めた。

 渡辺氏を支援する連合宮崎は6年前の参院選では、無所属の松下氏を推薦した。「松下氏優勢」との世論調査などの報道に危機感を募らせ6日夜、宮崎市のホテルで加盟労組の集会を開催。横山節夫会長は「松下候補は自民を批判し、連合の支援で相手を破った。約束をほごにした裏切り者は許さない」と言い切った。一方、連立を離脱した社民だが、反自民の姿勢は崩さず影響は限定的とみられる。

 さまざまな思いが交錯するなか11日、有権者の審判は下る。【石田宗久】

7421チバQ:2010/07/10(土) 02:12:35
>>7249
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100708ddlk17010461000c.html
2010参院選:春の転勤から3カ月たたず “選挙区難民”一票投じて /石川
 ◇「現住所で投票できない!」不在者投票、手続き煩雑?−−衆院選から900人増
 参院選の投票日まであと3日に迫る中、今回は“選挙区難民”が目立ち、投票率への影響を心配する声があがっている。この春に転勤した有権者が転入届を出してから3カ月たたないうちに6月24日の公示日を迎え、公職選挙法に基づき現住地の選挙区で投票できないためだ。不在者投票の手続きは煩雑で、新天地での選挙戦も他人事。各選管は懸命に投票を呼びかける。【松井豊】

 総務省によると、「3カ月ルール」は選挙目的の住民票異動を防ぐ目的で制定された。今回は3月23日が期限だが、春の異動に際して転入届を出すのは大半が同日以降だ。

 金沢市選管によると、3カ月経過せずに市の名簿に登録されたままの転出組は約3100人。昨年8月18日公示の前回衆院選の際は約2200人で、約900人の“選挙区難民”が増えた計算だ。

 投票するには原則的に、期日前か投票日に旧住所地の選挙区へ出向く▽新住所地で不在者投票する−−の2通りある。

 不在者投票の場合、各選管のホームページ(HP)などに掲載された「不在者投票宣誓書(請求書)」に必要事項を記入。旧住所地の選管に送ると、投票用紙が返送され、新住所地で投票できる。

 だが、「手続きが煩雑」というのは、4月に金沢市から熊本県に転勤した女性会社員(26)。「HPをチェックしたけど、一見して面倒。新しい仕事に慣れるまで毎日が忙しいし」と、投票するかどうか迷っているという。

 不在者投票は前日まで可能だが、金沢市選管は、郵送の都合上「なるべく早く余裕をもって済ませてほしい」と話している。

7422とはずがたり:2010/07/10(土) 02:13:19
>>7403
了解っす♪
俺,他に保存依頼見逃してないっすよねぇ。

7423チバQ:2010/07/10(土) 02:13:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010070800524
民主同士「仁義なき戦い」=分裂、すみ分け−小沢氏主導2人区、新人苦戦・参院選
 定数2の選挙区で、現職に加え新人も擁立した民主党。議席独占を目指す小沢一郎氏の戦略だったが、「政治とカネ」の問題で小沢氏は幹事長を辞任。共倒れの危険もある中、現職と新人が「仁義なき戦い」を繰り広げている。

 ◇ポスター張りも断られ

 小沢氏主導で擁立された新人候補は、知名度が高く若いなど無党派層を意識。「つじ立ち」と呼ばれる街頭宣伝を繰り返し浸透を図る。昨夏の政権交代の原動力になったが、「風」は急変。地元県連の協力を得られず、苦戦する候補も多い。
 静岡では現職(53)に加え、小沢氏主導で新人女性(31)を擁立したことに県連が猛反発、分裂選挙となった。現職の出陣式には地元選出議員や連合静岡の会長らが顔をそろえたが、新人の出陣式に集まったのは候補者の親族を含め約30人。陣営関係者は「県議にポスター張りだけでも手伝ってと頼んだが断られた」とこぼす。一方、現職陣営も他党候補を警戒しつつ「他党より小沢さんの動きが気になる」と小沢氏の影から逃れられない様子だ。

 ◇本音は現職優先

 県教組出身の現職(54)に加え、元厚生労働省職員の女性新人(32)を立てた兵庫県。県連の戦略は「現職は組織が支援し、新人は都市部の無党派層獲得」というすみ分け。組織票の一部が新人に回ることもありそうだが、労組などの本音は「現職が最優先」。幹部は「新人の浮動票狙いは初めから分かっている話。どちらに力を入れるかと言えば、組織の代表である現職に決まっている」と本音を隠さない。
 「小沢系」新人が苦戦する中、逆転現象が起きているのは北海道だ。3期18年務めた連合支援候補を引き継いだ元札幌市議(53)のほか、地元テレビで活躍する女性リポーター(48)が出馬。元市議側は「組織力で勝てる」と踏んだが、北海道教職員組合の不正献金事件で風向きが急変。各種調査で女性リポーターと自民候補を追う展開となっている。
 女性リポーターの選対関係者からは「連合からの圧力を感じる」との声も漏れる。陣営幹部は「予定していた原口一博総務相の応援も急きょ中止になり、地方議員も急に協力を断ってくるようになった」と厳しい表情。別の関係者も「元市議のためにも自民党票を食おうと頑張っているのに」とため息をついた。(2010/07/08-17:04

7424チバQ:2010/07/10(土) 02:16:00
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100707ddlk26010469000c.html
2010参院選きょうと:終盤ルポ・候補者が行く/上 /京都
 参院選は11日の投開票に向け、終盤戦に入った。京都選挙区(改選数2)に立候補している6人の訴えも一層熱を帯びている。有権者が街に多く繰り出す休日、各候補者の動きをウオッチした。届け出順に紹介する。

 ◇党幹部、次々と応援に−−成宮真理子候補(40)=共新
 この日は朝の街頭演説がないため、久しぶりに小学2年の長女と一緒の時間を過ごした。「選挙が終わったらいっぱい遊ぼうね」と約束し、3日午前10時半に家を出た。

 雨の中、市田忠義・党書記局長らと京都市内の3カ所で街頭演説。イメージカラーの黄色のポロシャツを着て、傘を差して耳を傾ける聴衆に訴えかける。

 東山区の2カ所の商店街では、支持者らと政策を訴えながら練り歩き、有権者と握手を交わす。買い物客を見つける度に走り寄るので、陣営スタッフが差す傘もなかなか追いつかない。「消費税、絶対上げさせたらあきません」と呼びかけると、商店主から「ほんま、頑張ってな」と激励を受けた。

 夜は京都市内の3カ所の演説会に参加。穀田恵二・党国対委員長も応援に駆けつけた。選挙戦もいよいよ終盤。「疲れも出てきた?」と質問すると、「全然。めちゃめちゃ元気です」と力を込めた。【田辺佑介】

 ◇比例候補と二人三脚−−二之湯智候補(65)=自現
 3日は午前7時に起床し、同8時から京都市左京区の大原地区で支持を訴えた。午前11時に比例代表の三原じゅん子候補と合流。北区の北大路バスターミナル付近など2カ所で演説した。移動中も自らマイクで話し、昼食は車の中でサンドイッチで済ませた。前日の夜まで府北部にいたが、「全く疲れていない」と話した。

 午後3時からは、三原候補や府議らと錦市場などを練り歩き。午前中はスーツ姿だったが、午後から上着を脱いだ。「涼しげに見えるから脱げ、と事務所から言われてるけど、印象変わった?」と問いかけ、はにかんだ。握手攻めにあう三原候補の人気に感心しつつ、自らも商店主らと握手を交わし、繁華街2カ所で街頭演説した。

 夜は京都市と向日市の4カ所で演説会。伏見区の会場では「元気なところを見せないと」と走って会場入り。支援者が作った金銀の「必勝俵」を受け取り笑顔を見せた。【小川信】

7425チバQ:2010/07/10(土) 02:16:46
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100708ddlk26010435000c.html
2010参院選きょうと:終盤ルポ・候補者が行く/中 /京都
 (届け出順)

 ◇1日50回、声をからし−−河上満栄候補(39)=民新
 1日50回と決めた街頭演説。菓子パンで簡単な朝食を済ませ、3日は朝から京都市伏見区の竹田駅付近の交差点で街頭演説を始めた。イメージカラーの水色のカットソーと白色ズボン、選挙運動で歩き回ったために黒ずみ、白色とは言えなくなったスニーカーという定番の格好。「国民の生活が第一の政治を確立します」。運動でかれた声を張り上げた。

 この日午前11時から、比例代表の谷亮子候補が駆けつけ合流した。激しい雨が降る中、京都駅八条口付近と四条河原町交差点で、2人が肩を並べて選挙カーの上から支持を求めた。「ヤワラちゃーん」。買い物客らが足を止め、同交差点付近の歩道はごった返した。「2人を国政に送り出してください」。両候補は笑顔で有権者らに手を振った。

 「谷さんはすごいパワー。一緒に政治を考えていきたい」。働く女性への支援を有権者に力強く訴えた。【古屋敷尚子】

 ◇のぼり立て自転車で−−中川卓也候補(50)=み新
 4日午前、京都市下京区の京都産業会館前で選挙カーを降りた。四条河原町付近のアーケードを軽いジョギングをしながら買い物客らと握手し、タクシーやバスに向かって手を振る。

 正午ごろ、三条河原町で街頭演説。「(公示日前日の立候補表明で)出遅れたハンディは十分承知しているが、皆さんの改革への意欲を引き出したい」と支持を訴えた。

 午後は、のぼりを付けた自転車に乗りペダルをこいだ。五条通や川端通を抜け、上京区の出町枡形商店街まで約5キロを走破。「のぼりが風であおられて重かった」と汗をぬぐった。

 ジムに週3回通い、エアロバイクのペダルを1時間こぐほどの運動好き。選挙カーを降りた、この日の選挙運動は「リフレッシュにもなった」と笑う。

 「有権者との距離が近づいてきた」と手応えを感じ、「既存の政治に不満を持つ浮動票が、どれぐらい動くのか」と期待する。【成田有佳】

7426チバQ:2010/07/10(土) 02:17:30
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100709ddlk26010501000c.html
2010参院選きょうと:終盤ルポ・候補者が行く/下 /京都
 (届け出順)

 ◇有権者の声を励みに−−福山哲郎候補(48)=民現
 3日は朝から、京都市西京区の交差点でマイクを握った。街頭宣伝カーから手を振り、買い物客でごった返す右京区のスーパー前で声をからした。時折たたきつける雨で、スーツに合わせたイメージカラーの青色スニーカーも泥だらけだ。

 午後2時ごろ、二条駅西口ロータリーで車を降り、利用客らに握手を求めた。日ごろはきっちりセットされている髪形も乱れていたが、「若く見え、さらに男前!」と女性に好評。サッカーのワールドカップ日本代表と同じ青色ユニホームを着た中年男性から「“福山ブルー”です。頑張って」と声をかけられた。

 午後6時過ぎ、同駅近くで夜市が開かれている京都三条会商店街を浴衣姿の女性ボランティア4人と練り歩き、若者には「投票行ってね」、妊婦には「楽しみですね」と笑顔を見せた。「2回着替えましたよ。(好感触も)支援者のお陰」と報道陣に声をかけ、次の会場へ駆けていった。【入江直樹】

 ◇息子に弁当作り街へ−−北川智子候補(47)=諸新
 今にも雨が降り出しそうな空の下、京都市北区の北野白梅町駅前で4日、買い物などに急ぐ有権者の背中に語りかけるように言葉をつないだ。「民主党が政権を続ければ、1万円で消費税は1000円。誰も買い物する気がなくなってしまいます」

 子供の通う小学校や高校でPTA役員を務めた経験があり、演説も堂々たるもの。大好きだという赤のポロシャツ、スニーカーに白のパンツ姿が選挙運動期間中の定番スタイル。「情熱の色。目立つでしょ」。スタッフが持つ政策ビラを受け取った有権者には必ず駆け足で近寄り、名前を売り込み政策を訴える。

 毎朝5時半に起き、高校生の息子の弁当を作ってから、自宅を出発。「立候補が決まってから子供たちが洗濯したり、自分のことは自分でやるようになってくれた」と笑う。

 「政治の真ん中にいる人」では見えない政治への注文、可能性を訴え続ける。【林哲平】

7427とはずがたり:2010/07/10(土) 02:19:48
>>7400-7403
size3と5は見にくいなぁ・・(´・ω・`)
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100706dd0phj000005000p_size5.jpg
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100706dd0phj000006000p_size3.jpg
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100707dd0phj000007000p_size5.jpg
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100708dd0phj000010000p_size8.jpg

7428チバQ:2010/07/10(土) 02:26:50
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100702ddlk10010134000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 還暦すぎて自己破産 /群馬
 ◇再チャレンジ後押しを 「最小不幸社会」の道筋に
 糖尿病の合併症で両足の壊疽(えそ)が進み、入院中の05年12月、携帯電話に着信があった。銀行からだった。前橋市内でそば屋を営んでいた吉野邦彦さん(66)は、トイレの個室に駆け込んだ。「吉野さんの取引先が不渡りを出しました」。7500万円もの手形が紙くずとなった。翌06年1月、吉野さんは自己破産を申請した。

 渋川市出身。中学卒業後、20人近い弟子を抱える都内の有名なそば屋に集団就職した。23歳で独立して前橋市に店舗を構え、自身が開発した石臼自家製粉機の製造や、そば粉卸しなどの事業も展開。入院前の売上高は月2500万円にも達した。そば打ちを教えた門下生は全国に約3000人。4階建ての店舗兼自宅で、妻と裕福な生活を送っていたが、還暦を過ぎて落とし穴が待っていた。

 06年春。高崎市内に賃貸アパートを借りた。自己破産であらゆる資産を手放し、所持が認められる100万円で人生を再スタートした。アパートの浴槽は足を抱えなければ入れないほど小さく、シャワーで汗を流した。寝室は夫婦2人分の布団を敷くのがやっと。夜中に天井を見つめると、部屋に押しつぶされそうな感覚に襲われ、息苦しくなった。

 「人生の目標を見失い、何もやる気が起きなかった」。吉野さんが放り出されたのは、はい上がることがなかなか許されない「滑り台社会」。自己破産でローンを組むことができず、事業のやり直しの道筋が立たない。これまでも事業に失敗して消息を絶つ同業者らを見てきた。

 アパートに引っ越してしばらくたったある日、一筋の光明がともった。吉野さんの破産を伝え聞いた門下生から米や干物などの食料が送られてくるようになった。やり直す勇気がわいた。かつての取引先からは、自家製粉機の製造や修理依頼も舞い込むようになった。知人から工場を借り、元従業員らの力を借りながら徐々に事業を立て直した。

 この年、「再チャレンジ社会」の実現を掲げた安倍内閣が発足。小泉内閣で進んだ構造改革路線が修正されようとしたが、翌07年の参院選で自民党は大敗した。再チャレンジという言葉は聞かれなくなったが、菅直人首相は「最小不幸社会」を目指すと表明している。

 吉野さんは昨年12月、屋台形式の飲食店が集まる高崎市田町の「中山道恋文横丁 高崎田町屋台通り」の一角に、そばを用いた創作料理の居酒屋「そば源」をオープンさせた。店舗を構えるのは約4年ぶり。店の広さはたった3坪で、入れる客は最大9人のささやかな店だ。

 「私はなんとかやり直しができているが、立ち直れずに自殺に追い込まれる人はたくさんいるはずだ。再チャレンジを目指す人たちを後押しするような仕組みこそが必要なのでは」

 最高裁によると、09年の個人の自己破産申し立ては12万6265件となっている。【喜屋武真之介】

    □

 11日投開票の参院選は、民主党政権への中間評価に加え、格差社会の解消など多くの政治的課題を問う選挙となる。記者が「1票の現場」を歩いた。(この企画は随時掲載します)

7429チバQ:2010/07/10(土) 02:27:35
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100703ddlk10010113000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 深夜の弁当工場 /群馬
 ◇せめて子供らに希望を 解雇恐れケガ隠す
 深夜の弁当工場。コンビニエンスストアに並ぶおにぎりの製造ラインで、高崎市在住の30代の男性は、ご飯を成型するプレス機に左手の人さし指をはさんだ。昨年11月。つめがはがれ、透明なビニール手袋の中に、みるみる血がたまった。「痛い?」。製造ラインを管理する正社員に声を掛けられ、即座に「大丈夫です」と応えた。けがをした不注意を理由に、首になるのが怖かったからだ。

 勤務時間は午前0時から同6時まで。時給は約1000円。立ちっぱなしで休憩時間はなし。この時間帯に勤務する十数人の多くが、男性のように南米やアジアから来日した非正規雇用労働者だ。日本人は3〜4人。髪をすっぽり覆う白い帽子と大きなマスクを着用するため、顔から目だけがのぞく。会話はなく、工場で聞こえるのは、車のエンジンのようなモーター音だけだ。

 男性はバブル経済が崩壊して間もない90年代半ば、お金を稼ぐために来日した。友人が住む前橋市内のアパートに居候し、繁華街でボーイとして働いた。やがて日本人女性と結婚し、子供2人に恵まれた。日中はレストランで、深夜から明け方まで弁当工場で働くため、睡眠時間は4時間。

 ベルトコンベヤーで運ばれてくる容器に、手分けして弁当のおかずを詰め込んでいると、自分が機械の一部になったように感じる。ご飯やおかずが余っても、従業員は持ち帰ることができない。正社員には「家畜の餌になるから」と説明された。

 「ここでは日本人でも外国人でも、家畜以下。それでも10万円に満たない毎月の手取りのために働いている」

 最近、職場でタイムカードを押そうとした瞬間、「人員調整のため休んでください」と指示されたことがある。不景気でコンビニ弁当の売り上げが減ったからだ。弁当にふたをしてラベルを張る時、「298円」という値段を見て、デフレも実感した。

 一方、弁当の注文が多い日もある。そういう日は、ベルトコンベヤーの速度が上がり、人間もその速度に合わせて手を動かさなければならない。チャプリンの映画「モダンタイムス」の世界が、この弁当工場で展開されている。

 投票権を持っていないが、自分の子供は十数年後、この国の有権者になる。年間3万人を超す自殺者、親殺しなどの家族間殺人、横行するいじめ……。政治は子供たちに、希望が持てる社会を残せるのか疑問に思う。【鈴木敦子】

7430チバQ:2010/07/10(土) 02:28:21
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100706ddlk10010169000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 酸性雨で森林荒廃 /群馬
 ◇環境政策で優劣競え 国境超え解決すべき課題
 降り始めの雨水をコップにためた。口に含んですぐ吐き出した。06年6月の梅雨どき。県内に降り注ぐ雨の酸性度を00年以来測定してきた宮下正次さん(65)=高崎市在住=は、雨水の苦みに顔をしかめた。

 この日、酸性度を示すpHの値は4・0。pH7を下回るほど酸性が強くなる。森林などの土壌ではpHが5・5を下回ると、土壌に含まれるアルミニウムが溶け出し、樹木の成長に悪影響を与える。宮下さんの計測では、酸性度の値は年々強くなり、06年を最後に、雨水をなめるのをやめた。宮下さんはこの雨が、松枯れなどの森林の荒廃をもたらしていると考える。

 宮下さんは林野庁関東森林管理局に長年勤務し、現在は自然保護団体「森林(やま)の会」の代表を務める。同会の一員として赤城山にブナの植林を始めた92年当時は、松林が年中、青々と茂っていたが、4〜5年前から松の木のてっぺんが枯れる「梢(こずえ)枯れ」という現象が見られるようになった。

 今年4月にブナの木を植えるため山に入った時は、やせ細り立ち枯れした木の多さに衝撃を受けた。「酸性雨や酸性霧が、松枯れをもたらしている」。宮下さんにとって、化石燃料の使用などが原因の酸性雨は、国境を超えて解決すべき課題だ。

 赤城山の自然環境保護などにあたる県中部県民局渋川森林事務所によると、松の立ち枯れの原因は「松食い虫の影響」。しかし、宮下さんが00年に行った調査では、土壌のpHは4・8。宮下さんは「酸性度が強く、木に栄養を与える微生物が生息できない環境になっている」と指摘する。

 赤城山の立ち枯れは、水道水として使用している地下水にも影響している。前橋市水道局によると、83年3月までは市内の飲用水を赤城山などからの地下水ですべて賄っていた。しかし、09年に地下水が占める割合は48%に低下。残り52%は利根川から取水している。

 市内の人口増に地下水の供給が追いつかないという事情もあるが、担当者は「地下水自体の水量も減っているかもしれない」と話す。宮下さんによると、松枯れなどで山の保水能力が低下し、地中に水が染み込まなくなった。宮下さんは現在、枯れかけた木の根元に炭をまく活動を続ける。炭に含まれるアルカリ成分やミネラルが雨水によって溶け出し、土壌を豊かにする効果があるという。

 「足元の環境が危機的状況にあることを多くの政治家が認識していない。選挙で環境政策の優劣が競われないのが残念でならない」。宮下さんは嘆く。【角田直哉】

7431チバQ:2010/07/10(土) 02:29:13
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100707ddlk10010109000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 障害者自立支援法 /群馬
 ◇「社会を変えたい」 早期廃止の願い込め投票
 母親が妊娠8カ月で虫垂炎になった。手術が必要になり、胎内にいた赤ちゃんを取り出した。わずか700グラム。1951年4月、未熟児として生まれた阿久澤洋子さん(59)=前橋市=には脳性まひの障害が残った。手を自由に動かすことができず、声をスムーズに出せない。小学校入学をあきらめ、療護施設に入所して初めて「自分は普通の子供と違う」と気付いた。

 18歳になると、この施設を出なければならなくなった。家に戻ったが、自分の世話のために両親に迷惑をかけることが後ろめたかった。自宅から福祉作業訓練所に通いながら、「どうやったら1人暮らしができるんだろう」と情報収集の日々を過ごした。

 27歳の時に、同じ障害を抱える仲間らと共同生活を始めて自立。しかし、92年に次の試練が待ち構えていた。旅行先で手足のしびれを感じ、ホテルのベッドに横たわると、そのまま動けなくなった。病院には「原因不明」と言われた。「寝返りもうてなくなった。この現実を受け入れるのは厳しかった。夜に目をつぶると、まぶたの裏に『死』という字が浮かぶ毎日だった」

 全身が動かなくなる「ギランバレー症候群」と診断されたのは05年。女優の故大原麗子さんらの罹患(りかん)で知られるようになった難病だ。発症から10年以上たっており「私の場合はもう手遅れ」(阿久澤さん)。寝たきり状態が続く。

 次の試練は、政治によってもたらされた。05年10月28日の自公政権下。東京・永田町の国会議事堂周辺は、全国から集まった1万人とも言われる障害者で埋め尽くされた。車椅子の阿久澤さんも、ヘルパーの成田茂さん(51)=前橋市=に連れられ、障害者に福祉サービスの原則1割負担などを求める「障害者自立支援法案」に対する抗議の輪に加わった。法案が通れば、従来の所得に応じた「応能負担」から、受益(利用したサービス)に応じた「応益負担」に変わる。負担増になる障害者も多く、成田さんは「金がなければ死ねということか」。

 法案はこの日の夕刻、衆院厚生労働委員会で可決。国会周辺は泣き崩れる障害者であふれた。

 障害者自立支援法の成立から4年を経て、同法の廃止をマニフェストに掲げた民主党が政権を奪取した。長妻昭厚生労働相は就任後間もなく、同法の「廃止」を明言。成田さんは「ついにこの日が来た」と思った。

 しかし、喜びはつかの間だった。応益負担から応能負担に原則戻す障害者自立支援法改正案は6月、審議未了で廃案に。鳩山内閣を引き継いだ菅内閣が参院選を前に、国会の会期延長に応じなかったためだ。

 政治の「裏切り」を阿久澤さんは冷静に見つめた。「障害者は何度も裏切られてきたので、驚かなかった。長妻厚労相が法廃止を宣言した時も、期待はしていなかった」

 阿久澤さんは、今回の参院選で期日前投票に行った。1票に「社会を変えたい」との思いを込めた。【塩田彩】

7432チバQ:2010/07/10(土) 02:30:17
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100708ddlk10010103000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 雇用環境 /群馬
 ◇政権交代後も好転せず 正社員の職探し46万件に
 「すべてが行き詰まっている。子どもの名前を考える精神的な余裕もない」

 雇い止めを言い渡されたのは3月1日のことだった。藤岡市の自動車部品製造工場。前橋市に住む男性(34)は上司に「ちょっと話がある」と呼び出されてピンときた。契約社員として3年近く勤めてきたが、08年秋のリーマン・ショック以降、多くの同僚が辞めさせられてきた。上司には「分かりました」と答えるしかなかった。

 妻は現在、妊娠8カ月。2年前に結婚した時は「契約社員から正社員へ」という夢を描いていた。この会社には年2回、正社員への登用試験があり、登用実績も高いと聞かされていたからだ。しかし、リーマン・ショック以降、登用試験は廃止された。

 預貯金を取り崩す生活は4カ月目。ハローワークや県の就職支援センターに通い、これまで30社以上で面接を受けた。「試用期間3カ月の時給900円」という求人情報を見て面接を受けると、「本当は800円です」と言われてあぜんとした。「ボーナス支給」と書かれていたが「実際は出ませんよ。嫌なら来なくていい。あなたの代わりはいくらでもいるんですから」。

 男性は95年に工業高校を卒業後、高崎市の乾電池製造工場で正社員として働いた。しかし、残業が多く、仕事がきついのを理由に7年後に自主退職した。「なんとかなるという軽い気持ちだったが、考えが甘かった」。その後、職を転々とし、今は父親になるのを目前にしながら、プライドを傷つけられる日々を過ごす。

 職探しが厳しいのは、新卒者も同じだ。今春、大学の建築学科を卒業した男性(22)は在学中、東京都内の建設会社を中心に8社を受けたが、建設不況下で採用枠は限られ、就職浪人の道を選んだ。「もう1年大学に残って職探しを」と留年も考えたが、「大学にいるようでは自分に甘えが生じる。社会に出て厳しさを実感したい」と実家がある伊勢崎市に戻った。

 しかし、採用してくれる企業は見つからず、「考えが甘かった」と自省する日々だ。参院選の投票日が近づくが「政治に期待すれば何が返ってくるのか、リアル感がない」と棄権するつもりだ。

 群馬労働局によると、県内12カ所のハローワークに寄せられた正社員の職探しに関する相談は09年度、46万2264件に達した。リーマン・ショック前の07年度は30万7574件で、約1・5倍に激増した。

 「自公政権下でも、民主党政権になっても雇用環境は何も変わっていない。もうどの党にも期待できない」。間もなく父親になる男性は話す。一方、「人任せにしたくないので投票には行きたいが、投票先がない」とも。男性の耳には今も、工場の片隅で言われた「解雇宣言」がこだまする。

 「契約更新できなくなった。悪いが、契約は今月いっぱいまでで頼む」【鳥井真平】

7433チバQ:2010/07/10(土) 02:31:06
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100709ddlk10010071000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 聴覚障害者、県内に6000人 /群馬
 ◇政見放送の手話通訳、なぜ認めないのですか
 前橋市の精密部品工場の駐車場に、参院選群馬選挙区の立候補者が現れた。次から次へと従業員に握手して回っている。生まれたときから耳が聞こえない松岡誠夫さん(41)も求めに応じて手を握り返した。候補者の口の動きを見ると「よろしく、よろしく、よろしく」と声をかけているようだった。「握手だけでなく、ろう者の本音を聞いてほしい」と思ったが、松岡さんは口で会話がうまくできず、候補者は立ち去った。公示後の6月末のことだった。

 参院選選挙区の政見放送では制度上、手話通訳が認められていない。字幕もないため、耳の聞こえない人にとっては、口が動いているだけに見える。総務省は、公職選挙法の実施規定で手話通訳が認められていない理由を「地域によって手話通訳士の数が異なり、全国一律に確保できない可能性がある」と説明する。

 しかし、より多くが立候補する衆院選の小選挙区では96年から手話通訳が認められている。昨夏の衆院選の小選挙区には全国で1139人、今回の参院選選挙区は251人が立候補。県聴覚障害者団体連合会の飯島豊会長は「合理的な理由がゼロ。認めるよう言い続けているが、多くの政治家は耳を貸そうとしない」と訴える。

 松岡さんは18歳でろう学校を卒業し、この工場に就職した。入社当時、上司の指示を理解できず、機械の操作は、見よう見まねで覚えた。一番困ったのは、機械の異常音に気づけないこと。黒煙が出るまで機械のスイッチを止めることができず、上司は「目を使え」と繰り返し注意した。

 「何があっても我慢しなさい」。両親に小さいころから教えられた処世術を胸に「健常者に追いつこう」と頑張った。両親からは「選挙には必ず行きなさい。権利を手放したらいけないよ」とも教わってきた。しかし、選挙権を獲得した約20年前、まだ国政選挙で手話通訳は認められておらず、両親に頼まれた候補者に投票した。

 初めて手話付きの政見放送を見たのは約10年前。テレビではなく、聴覚障害者が集まった上映会でのことだった。人生観が変わった。「1票が大事になった。自分で候補者の主張を判断し、票を投じることができるようになった。『大人』になった気がした」

 松岡さんは新聞を読むことができるが、「ろう者の多くは、手話を日常語としているから、文字より手話の方が意味をつかみやすい」と話す。実際に、手話通訳で候補者の主張が、ぐっと分かりやすく伝わってきた。松岡さんは今、上映会の開催に携わるようになっている。同連合会によると、聴覚障害者は県内に約6000人。飯島会長は「手話通訳は聴覚障害者の自立、社会参加のために不可欠だ」と話す。

 一方、手話通訳は参院選選挙区に加え、知事選でも認められていない。聴覚障害者の多くは、「認められない理由」を見いだせないでいる。【奥山はるな】

7434チバQ:2010/07/10(土) 02:32:36
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0001.shtml
ダム政策 「脱ダム」の先に何が 「このままじゃ村が滅びる」
2010年06月28日 14:42  長い間積み残されてきた九州各地の政治課題が、昨年9月の政権交代を機に相次いで動きだした。民意が、閉そく状況に風穴をあけた。それから9カ月。政治が人々にもたらしたのは、期待か、不安か、あるいは失望か。試金石となる参院選が24日公示される。いま、九州が問う。



集会所で5年後の地域の姿を話し合う頭地地区の住民たち=15日午後7時半ごろ、熊本県五木村 川辺川は、標高千メートル級の山懐に抱かれた熊本県五木村を流れている。透んだ水は魚影を見通せるほど美しい。国は1966年、この清流をせき止める「川辺川ダム計画」を発表。水没予定地を抱える村は、以来40年余り揺れ続けてきた。

 15日夜、水没予定地からの移転者が入植した頭(とう)地(じ)地区の集会所で、約20人が地域振興に知恵を絞っていた。「山開きを企画したらどうか」「貸農園を作ろう」。楽しげな議論の中、林業男性(70)がぽつりと漏らした。「5年後にダムの新法はできとるじゃろか」

 政権交代が起きた昨年9月、前原誠司国土交通相は就任10日後に五木村に来た。村民に向かい「ダム中止」に政策転換した謝罪と、地域再建の支援法をつくる話を口にした。男性は期待を膨らませた。だからこそ、その後の進展が見えないことにいらだつ。「蛇の生殺し状態。早くせんとみんな年を取ってしまう」

   ◇   ◇

 ダム計画は、村の過疎に拍車を掛けた。水没予定地からの移転は、離村を促すきっかけともなった。現人口はダム計画前の4分の1(約1350人)に減少。高齢化率は40%を超える。

 「このままじゃ村は滅びる」。村の端にある端(たん)海(かい)野(の)集落の農業松永泰男さん(58)は言う。この夏、35年続けた花き栽培をやめる。33軒あった集落は一軒家となった。手伝いを頼むあてもなくなり、もう仕事を続けられない。村に来訪した前原国交相を松永さんは「救世主」と呼んだ。自民党政権当時に、大臣と村民がひざを突き合わせて話した記憶はない。「政治が変わった」と、そのときは思えた。

 通常国会が閉じ、参院選が事実上始まった後の今月20日、三日月大造国交副大臣が水没予定地を視察した。松永さんにもはや高ぶりはない。「再建策の内容には触れずじまい。選挙向けのパフォーマンスじゃないか」

   ◇   ◇

 五木村から川を下ると、ダムに揺れるもう一つの地域にたどり着く。熊本県が撤去方針を決めた球磨川の県営荒瀬ダム(八代市)。財政難で撤去費に悩む県は、国に財政支援を求めている。
 ダムの横に自宅がある下村勉さん(80)は、放水の水圧に伴う振動や騒音に悩まされてきた。家の壁には4メートルほどの大きな亀裂。「長年の振動でできた」という。

 2008年7月末、下村さんはダム視察に来た民主党幹部に「撤去に力を貸してください」と懇願した。手を取り、固く握った幹部は答えた。「国が支援すればできる。私たちが政権を取ったら必ずやる」

 また夏が来る。下村さんは、連日テレビに映る菅直人首相の姿を見つめて念を押す。「あんたの握手の手応え。私は信用しとるけんな」

    ×      ×

 ●ダム政策

 民主党は「コンクリートから人へ」の理念を掲げ、無駄な公共事業を削減する一環でダム事業の見直しを進める。前原誠司国土交通相は、全国136のダム事業のうち89事業を再検証する方針を発表。国交省の有識者会議は「ダムによらない治水」の新基準を今夏をめどにまとめる。民主党は、マニフェスト(政権公約)に川辺川ダム(熊本県)と八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の中止を明記し、政権交代を果たした。


=2010/06/23付 西日本新聞朝刊=

7435チバQ:2010/07/10(土) 02:33:24
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0002.shtml
諫早湾干拓事業 門が開く日は来るか
2010年06月28日 14:43
干拓営農地でタマネギを収穫する荒木さん=17日、長崎県諫早市 見渡す限りの畝(うね)の列を目にして、思わず息をのんだ。遠くに鳥のさえずりが聞こえる。この地はほんの10年ほど前まで塩水に漬かっていた。かつて「有明海の子宮」と呼ばれ、多様な生命をはぐくんだ長崎県諫早市の干潟に今、ヤフードーム(福岡市)96個分の農地が広がる。

 「漁業者は『宝の海を返せ』と言うが、私らにとったら宝の畑だ」。収穫したてのタマネギを手に、営農者の荒木隆太郎さん(62)が言った。

 干拓農地に入植して3年目。約34ヘクタールでジャガイモなど露地野菜を栽培している。失敗も経験したが、経営はようやく軌道に乗り始めた。最近、融資も受けた。「開門? 冗談じゃない。誰が国のトップになろうとそんなことはさせんよ」

   □   □

 佐賀市中心部から車で約20分。佐賀県有明海漁業協同組合南川副支所の掲示板に、民主、自民両党の参院選公認候補予定者のポスターが並んで張られていた。地元のノリ養殖業、川崎賢朗さん(49)が解説する。「組合が今回初めて自主投票を決めたんよ。これまで民主候補は支所の敷居さえまたげんやったのに」

 深刻な漁業不振など「有明海異変」が指摘されて久しい。多くの漁業者が、国営諫早湾干拓事業に伴う潮受け堤防排水門の閉め切りによる影響と考え、早急な開門調査を求め続けてきた。

 昨年9月の政権交代で、「政府」の実体が自民党から民主党に代わり、開門の期待は一気に高まった。ところが参院選前に鳩山由紀夫首相が退陣。「開門問題は争点になる」と言い切った赤松広隆農相も閣外に去った。後継農相の山田正彦衆院議員(長崎3区)は、判断を選挙後に先送り。「民主党を信じたい
気持ちは変わらんが…」。川崎さんの表情はさえない。

   □   □

 有明海特産の二枚貝タイラギの水揚げ地・佐賀県太良町大浦地区は昨冬、13年ぶりの豊漁に沸き立った。「久々に港に活気が戻った」と漁師平方宣清さん(57)。とはいえ、タイラギ漁だけで家計を支えたころの収穫量には及ばない。「開門さえすれば、元の生活に戻れる。民主党に頑張ってもらわんと」の思いは強い。

 一方、開門に反対する長崎県は全戸配布の広報誌「県民だより」の今月号で、6ページにわたり常時開門の問題点などを特集した。参院選長崎選挙区は前知事が自民公認で立候補の予定。平方さんは「事実上の県の援護射撃ではないか」といぶかり、諫早干拓地の営農者水頭貞次さん(60)は逆に「ええことや」と喜ぶ。

 長く与党だった自民党県連と野党の民主党県連がともに賛成し、民主党本部は反対−。諫早干拓事業をめぐる長崎の政治構図はいびつだ。政権交代を経てもそこに変化は見えず、有権者のやきもきは続く。

    ×      ×

 ●諫早湾干拓事業

 農地造成のため、1950年代に構想が浮上。長崎県の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、約670ヘクタールの干拓農地を整備した国営事業。89年着工、97年4月に堤防排水門閉め切り。完工は2007年11月で総事業費2533億円。佐賀地裁は08年6月、佐賀県などの漁業者が開門を求めた訴訟の判決で5年間の常時開門を国に命じた。国は控訴し係争中。政府与党の検討委員会は、今年4月「開門調査が適当」とする報告書を農相に出した。


=2010/06/24付 西日本新聞朝刊=

7436チバQ:2010/07/10(土) 02:34:29
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0003.shtml
郵政改革 熱狂冷め目線厳しく
2010年06月28日 13:01
「昔は毎日のように来てくれた配達員さんが来なくなった」と話す島田スミ子さん=18日、熊本県相良村 つづら折りの国道445号沿いにある山あいの小さな郵便局が、1881(明治14)年の創業だというから驚く。熊本県相良村の四浦郵便局は、長く静かに人々の暮らしを支えてきた。

 「『民営化のせいで郵便局がなくなるかも』って心配してたけど、かえってサービスが良くなったみたい」。孫の学資保険の手続きに局を訪れた農林業北川美千代さん(67)の言葉に、居合わせた女性客も局にもらったキッチンペーパーを抱えてうなずいた。

 2005年夏、小泉純一郎首相(当時)は政治生命をかけて衆院解散を断行。日本列島を熱狂の渦に巻き込み、郵政民営化法を成立させた。「民営化」「効率化」は、中学校や農協支所も消えた人口900人弱の四浦地区にも波及。四浦局は06年に集配業務が他局に移管され、7人いた局員が4人になった。今後も局が存続する保証はない。

 局の壁に、局員が願いと決意を託したポスターが張られていた。

 「これからもずっとこの場所に在り続けられますように 創業の灯は、消しません」

   □   □

 深い峡谷にかかる橋を渡り、四浦地区の奥部にある椎葉集落を訪ねた。山の斜面に張り付く家屋に25人が暮らす。半数は65歳を超え、15軒のうち2軒は主を失っている。

 18年前に夫を亡くし独り暮らしの島田スミ子さん(80)。車を運転できないため、野菜やみそなどを積んで来る移動販売車が生活の支えだ。以前は郵便配達員に頼めていた貯金口座の出入金が、民営化後は制度上できなくなった。家から約1・5キロも離れたバス停を利用するのは難しく、やむなく郵便局まで近くの住人の車に乗せてもらう。

 島田さんは、構造改革を唱える小泉政権に期待した1人だった。「日本が変わるかもしれん、て思ったからね。でも結局、誰も山奥のことを気にかけてくれんということだけが分かった」

   □   □

 05年は民営化を訴えた小泉自民が、09年は民営化見直しを公約した民主党が衆院選で圧勝した。郵政改革をめぐり、振り子のように揺れる民意。参院選の前には、通常国会で郵政改革法案の成立が見送られたことから、担当大臣が辞めた。

 椎葉集落のある女性は最近、知人の郵便局員から「参院選比例は国民新党に投票を」と頼まれた。女性は車で銀行を利用し、ふだんはほとんど郵便局に縁がない。「『民営化見直しが必要だ』と言われてもねぇ。私は福祉政策を重視して投票する」と、郵政改革に送る目線は冷ややかだ。

 小泉政権以降の郵政改革とは何だろうか。単なる政争の具に終わるのだとしたら、しわ寄せを受けた離島や山間部の人たちはたまらない。

    ×      ×

 ●郵政改革

 小泉政権は、郵便貯金と簡易保険に集まる資金を民間に流そうと「郵便」「郵便貯金」「簡易保険」3事業を運営していた旧日本郵政公社を5社体制に分社・民営化した。これに伴い、地方の生活利便性低下が指摘された。昨年9月に民主党中心の政権が発足し、見直しに着手。3社体制に再編し、政府が日本郵政の株式を持ち続けるなど、民営化路線を大きく修正した郵政改革法案を今年の通常国会に提出したが、審議未了で廃案となった。


=2010/06/26付 西日本新聞朝刊=

7437チバQ:2010/07/10(土) 02:35:22
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0004.shtml
新幹線長崎ルート 宙に浮く未着工区間
2010年06月28日 13:02
「俵坂トンネル」の工事現場では作業用トンネルができ、本線の工事も進む=15日、佐賀県嬉野市 佐賀県嬉野市の温泉街から北東へ約1キロ。山肌の茶畑を背にした田んぼの一角に、紅白のくいが見えた。くいは、九州新幹線・西九州(長崎)ルートの「嬉野駅」建設予定地を示す。市と長崎県東彼杵町を結び、ルート上最長となる「俵坂(たわらざか)トンネル」(約5・5キロ)の建設も進む。総額2600億円の巨大工事のつち音が聞こえ始め、地元の期待が膨らんでいる。

 「観光業にとって交通網の整備は一番大切」。嬉野温泉観光協会の山口保会長(68)は、開業を心待ちにする一人だ。温泉街の宿泊客は、景気低迷や競争激化のあおりを受け、ピークだった1990年ごろに比べ3割以上減。民主党は公共工事に厳しい目を向けるが、山口会長は「着工区間は粛々と進めるはず」と信じ、市内初の駅開業に観光振興の希望を託す。

   □   □

 「新幹線で創(つく)ろう、私たちのまちと未来」。長崎県諫早市の中心市街地や商工会議所ビルに、西九州ルートの早期開業を訴える看板、垂れ幕が掲げられている。JR諫早駅は、着工区間と未着工区間の中継地点。駅前で40年続く理髪店を経営する西善次さん(59)は「新幹線は駅前再開発の千載一遇のチャンス」と鼻息が荒い。

 一日約1万2千人が利用する同駅周辺は、バスターミナルや総合病院、税務署も集中し、日常的に渋滞。道路拡幅やターミナル移設などの再開発は20年来の懸案だ。

 かつて50店以上が軒を連ねた駅前商店街は、郊外型商業施設に客を奪われたことや後継者難による閉店が相次ぎ、今は30店余り。店舗跡地は駐車場になり、くしの歯が欠けたようだ。だからこそ、再開発の起爆剤となる新幹線開業(2018年度予定)に西さんの期待は大きい。

   □   □

 ただ、必ずしも「視界良好」とは言えない。政府は費用対効果などの観点から、全国の整備新幹線の未着工区間のうち、本年度中にも着工予定だった「諫早−長崎間」(約21キロ)を含む3区間の今後を「白紙」とした。今年1月から再検討を進めている。「武雄温泉−長崎間」の全線を新幹線規格で整備するよう求める長崎県や諫早市などの沿線自治体は「不確定要素が多く、住民に具体的な説明ができない」(諫早市)と弱り顔だ。

 諫早駅近くにある老舗メガネ店の店主野口弘司さん(49)は、今月中旬に市が開いた説明会で、全線が新幹線規格で整備された場合に、自分の店が線路建設用地にかかりそうだと知った。「そがんことを言われても、まだピンと来んよ」

 待ちわびる人も、将来設計が定まらず不安がる人もいる新幹線。西さん、野口さんは口をそろえる。「いずれにしろ、政府ははっきりした方針を早く示してほしい」 

    ×      ×

 ●新幹線長崎ルート

 1973年に福岡−長崎間の整備計画が決定。2008年に武雄温泉−諫早間(46キロ)が認可され、着工した。事業費約2600億円で、長崎、佐賀両県と沿線の市が3分の1の約870億円を負担する。新幹線線路と在来線を相互直通運転できる「フリーゲージトレイン」(FGT、軌間可変電車)の導入を検討。政府は本年度中に実用化の可否を最終判断する。導入された場合、博多−長崎間は1時間19分で、現行の最速の特急に比べて26分短縮される。


=2010/06/27付 西日本新聞朝刊=

7438チバQ:2010/07/10(土) 02:36:09
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0005.shtml
普天間移設問題 徳之島見えぬ「今後」
2010年06月28日 13:04
海兵隊の訓練移転に反対する看板。峰岡勝さんが手作りし、徳之島内に設置した数は200枚を超す=鹿児島県天城町 セミの声が降り注ぎ、真夏を思わせる日差しが肌を刺す。参院選公示の前日、徳之島空港(鹿児島県天城町)に降り立った。人口約2万6千の小さな島。市街地を目指す車窓に、透き通る海とヤシの街路樹が流れる。

 いきなり、穏やかな島の空気に不似合いな看板が目に飛び込んできた。

 《基地はいらない》

 《島を売るな》

 徳之島は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の海兵隊ヘリ部隊の一部訓練
移転先として、日米共同声明で明記された。沖縄での米兵の犯罪や軍用機の事故、騒音を知る島民は猛反発した。島のあちこちに、こうした看板を設置している。

 元教員で、天城町で農業を営む峰岡勝さん(64)は「政府は島を監視していて、油断するとすぐに移転話を進めてくる。反対し続けないと」と言う。4月に町民有志で市民団体「天城町同友会」をつくり、署名活動や学習会を開く。「基地が島を潤すというのは妄想だ。島の将来を駄目にするわけにはいかん」

   □   □

 島の主産業はサトウキビ栽培。島民1人当たりの平均年間所得は約170万円で、国民所得を130万円も下回る。

 「米軍普天間基地誘致推進協議会」会長の谷岡一さん(58)は、浮上した米軍の移転話にすぐ賛成した。理由を問うと「喜んで受け入れるわけではない。街を見てみろ」と言葉が返ってきた。

 徳之島町中心部の商店街は、半数近い約20店舗が閉じている。谷岡さんの期待は、政府による沖縄並みの振興策だ。「島は仕事がなく人口も減っている。反対派に問いたい。『じゃあどうすれば良いのか』と」

 傍聴した徳之島町議会で、議員が相次いで町財政に不安を訴えた。政権交代後の本年度、奄美群島の振興予算が3割削られたからだ。「今後も島への補助は減り、非常に厳しい財政運営になる」。答弁した高岡秀規町長の表情もさえなかった。

   □   □

 徳之島は、かつて保守系政治家同士の政争によって二分された過去がある。地方選挙も過熱し、勝者を支援した業者が公共工事にありつき、敗者は冷や飯を食わされたという。普天間移設は、島を再び二分するのか。大久幸助天城町長は「島は政府にかき回された。それなのにその後、島に来て説明もない」と憤る。

 鳩山政権は、普天間移設をめぐる稚拙な政治手法がたたり崩壊した。後継の菅政権は、表だって徳之島移転に触れない。

 公示日。徳之島には候補者はおろか選挙カーの姿もなかった。鹿児島選挙区の自民、共産、民主の3候補者は徳之島移転に反対の立場。首相退陣が空騒ぎだったように、日米安保の在り方、沖縄の負担軽減を問う移転問題は、争点にならないでいる。

    ×      ×

 ●普天間移設問題
 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を移設させる問題。1995年の米兵による沖縄少女暴行事件を契機に、日米両政府は96年に普天間飛行場の返還で合意した。2006年には、移設先を辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部とすることで日米合意。鳩山由紀夫首相(当時)はこの計画の見直しを掲げながら、今年5月28日にほぼ現行案通りの辺野古移設と、ヘリ部隊の鹿児島県徳之島への訓練移転を明記した日米共同声明を発表した。菅直人首相は同声明を踏襲する方針。


=2010/06/28付 西日本新聞朝刊=

7439チバQ:2010/07/10(土) 02:36:54
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100629/20100629_0001.shtml
水俣病政治解決 「命を守る」のは誰か
2010年06月29日 12:02
福岡市であった水俣病被害者救済法の説明会。九州北部に住む未認定患者が会場を埋めた=23日、福岡市博多区
5月1日に鳩山由紀夫首相(当時)が祈りの言葉をささげた「水俣病慰霊の碑」=熊本県水俣市 不知火海から強い潮風が吹く熊本県水俣市のエコパーク水俣親水緑地。水俣湾を汚染したメチル水銀を封じたこの埋め立て地に、水俣病犠牲者の慰霊碑は立つ。

 5月1日、水俣病慰霊式に参列した鳩山由紀夫首相(当時)は、慰霊碑を前に「国として責任をもって償いを全うする」と誓った。「トップが来るなどこれまでなかった」。中村武雄さん(74)=同県芦北町=は会場の後方で、初めて式に出た現職首相が献花する背中を見つめた。

 水俣病被害者芦北の会の副会長として早期救済を求めてきた中村さん。会員300人の多くは1995年の政治決着で救済対象と認められず、活動を始めた。みんな年を取り、平均70歳になる。この5年で10人が亡くなった。「もう待てん」といら立ちを募らせる中で実現した首相来訪。「今度こそ解決してくれる」と胸を高鳴らせた。

   □   □

 政権与党の自民、公明両党と野党だった民主党の合意で昨年7月に成立した水俣病被害者救済法と、直後の政権交代で実現した国家賠償訴訟の和解協議−。民主党が鍵となり、水俣病問題の「第二の政治解決」は一気に動きだした。

 水面下の「潜在患者」にも新たな光が当たる。参院選公示を翌日に控えた23日の昼。福岡市のビルの一室で、救済法の説明会が開かれた。事前に多数の出席者が予測できた熊本、鹿児島両県の会場と違い、「水俣圏外」は未知数。ふたを開けてみると、熊本会場と変わらない200人以上でごった返した。

 「こんなにいるなんて」。芦北町出身で福岡市に住む主婦(55)は会場の混雑に目を見開いた。手足のしびれに悩まされ、相談先も探せなかった自分と同じ境遇の被害者がたくさんいた。東京、名古屋でもそれぞれ350人、大阪では「想像以上」(環境省)の千人が集まった。

   □   □

 親水緑地から車で約30分。廃業したホテルの大広間に、母(83)と胎児性患者の息子(56)が2人で暮らす。軽度の知的障害や神経まひのある息子を世話してきた母は、高齢で寝たきりになっても「子どもが気掛かりで」と医師が勧める入院にも踏み出せないでいる。

 家政婦の費用は月に約20万円。親子を支援する水俣病被害者互助会の事務局、谷洋一さん(61)は重い負担に「いつまで続けられるのか」と漏らす。4月に閣議決定した国の救済策は、胎児性患者支援の具体性を欠く。谷さんは「政治解決は金銭問題に終始し、本質的な解決になっていない」と指摘する。

 「命を守る」政治を訴え、水俣病は終わっていないと語った鳩山首相は参院選を前に退陣した。有権者は、政治が真の問題解決に道筋をつける日を待ち望んでいる。

    ×      ×

 ●水俣病政治解決

 国の責任を認め、水俣病被害の救済範囲を従来よりも広げた2004年の最高裁判決などを踏まえ、昨年7月に水俣病被害者救済法が成立。政権交代後、水俣病不知火患者会との訴訟の和解内容をほぼ踏襲し、未認定患者に一時金210万円などを支給する救済案がまとまった。ただし国の患者認定基準の見直しが進んでいないことや、加害企業・チッソの分社化容認、生年や居住地による救済の「線引き」などに批判が出ている。

=2010/06/29付 西日本新聞朝刊=

7440チバQ:2010/07/10(土) 02:37:44
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100630/20100630_0001.shtml
農家の所得補償 転作努力に冷や水も
2010年06月30日 12:53
所得補償制度に不安を抱えながら、大豆の播種の準備を進める塚原さん=佐賀市久保田町 6月下旬、梅雨を迎えた佐賀市久保田町。灰色の雲が水面に映り込んだ水田に緑の苗が映える。収穫後の麦わらが残る減反田は、まもなく大豆の種がまかれる予定だ。

 例年と変わらぬ光景の裏側で、異変は起きていた。町内の農家19戸でつくる久富西営農組合の塚原信明組合長(72)がため息をつく。「組合員に気力がなく、今年は割り当て分の大豆しか作らない」。民主党農政の目玉である戸別所得補償が、農民たちのやりがいを失わせたという。

 佐賀市を含む佐賀平野は、一大穀倉地帯として知られる。佐賀県は食料増産時代の1965、66年に2年連続で米の反収(10アール当たりの収量)日本一を誇った。ただ栄光は、その後の国の減反政策によって暗転した。

 県は生き残りをかけて米と麦の二毛作、大豆への転作を奨励。生産性向上にも努め、2008、09年に大豆の反収は日本一に輝いた。戸別所得補償は、佐賀の栄光を再び脅かす。

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 制度導入によって、久保田町の米作農家が受け取る大豆栽培の転作助成金は、約5万5千円(10アール当たり)から全国一律の3万5千円に減る。これが転作に二の足を踏ませた。町の大豆作付けは、昨年比3割減の283ヘクタールに落ち込んだ。農家たちの積み上げてきた「努力の結晶」(地元JA職員)が崩れていく。塚原さんは言う。「政府は自給率向上を掲げながら、やっていることが逆だ」

 大分県杵築市の広瀬台営農組合は、約10ヘクタールの減反田で飼料用米を作ってきた。良質な堆肥(たいひ)で水田の地力を上げるため、わらは畜産農家の堆肥と交換、もみは養鶏農家に売る工夫を重ね、採算度外視で続けてきた。

 飼料用米は所得補償で8万円(同)の助成金が出る。組合長の阿部銀蔵さん(78)は冗談めかして「米を作るよりよほど良い」と言い、本当は米価や麦価保障こそ政府にやってほしいと願う。

   □   □

 減反で生産調整し、農家の集約化、大規模化を図った自民党政権下の農政は、米価を守れず農業従事者を減らした。民主党は小規模農家の所得補償で対抗するものの、農政の根幹ともいえる米価には手が付いていない。大きく振れる農政に、多くの農家が行き惑う。

 福岡県稲作経営者協議会の副会長井上信幸さん(64)=筑紫野市=は最近、ある農家が「息子に継がせたいが、将来を考えるとサラリーマンの方が良かかも」と漏らすのを聞いた。無理もないと考える。「私たちは頑張りがいがある環境と、一貫した農政の下で農業をやりたい」

 日本農業の立て直し策か、選挙目当てのバラまき策か。賛否の声が入り交じる戸別所得補償の今後を、食糧基地・九州が注視する。

    ×      ×

 ●農家の所得補償

 食料自給率の向上、農家の経営安定を目的とする制度。(1)減反政策に沿う水田農家に10アール当たり1万5000円を定額交付する。米価が下がった場合に、販売価格が生産費を下回った分を国が農家に補てんする(2)減反田で麦や大豆、飼料用米などを生産する農家に助成金を交付し、生産拡大を促す−の2本柱。2010年度の水田農家のモデル事業は6月末に申請が締め切られ、12月から支払いが始まる。11年度からは畑作農家を加え実施。


=2010/06/30付 西日本新聞朝刊=

7441チバQ:2010/07/10(土) 02:38:33
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100701/20100701_0001.shtml
子ども手当 少子化止められるか 
2010年07月01日 12:24
都市部と地方の区別なく少子高齢化は進む。有効な子育て支援策が何か、模索は続く=29日、福岡市中央区 「ひーざ! こーし!」。福岡市中央区の市立中央児童会館で、音楽に合わせて歌い、踊る子どもたちの声が響いた。城南区の主婦(30)も次女(4)と体を動かす。

 母子は、月1回の割合で会館を訪れる。次女も長女(5)と共に幼稚園に通わせたいが、会社員の夫の収入で月約3万円の保育料を2人分払うのは無理。毎月の家計は赤字のこともあり、ボーナスで帳尻を合わせている。月額1万3千円の子ども手当は正直、助かる。「でも制度自体がいつ終わるか分からないのに、あてにはできません」

 福岡県小郡市の会社員山口耕平さん(26)は、昨年双子が生まれ、4児の親となった。勤める会社の制度で、第3、4子の出産祝い金計400万円を受け「国も企業も子育てを支援してくれている」と感じる。ただ十分かといえば、答えはノーだ。「『子ども手当があるから安心』なんて、誰も思わないでしょ」

   □   □

 福岡市早良区の西新保育園の園庭で、ボール遊びに興じる子どもたちの数を見た浦谷冨士子園長は「やっぱり多いわ」と実感した。4月、市内の認可保育所の待機児童は年度初めとして過去最多の489人を数えた。定員いっぱいを受け入れた同園も、いまだに空きの問い合わせを受ける。

 「コンクリートから人へ」をうたう民主党は、子育て世帯の支援策として子ども手当を創設した。施設整備など「現物給付」の割合が高かった自民政権時代とは、支援の力点が異なる。浦谷園長は「裕福な世帯に、子ども手当が本当に必要でしょうか。できれば保育所整備にその分の財源を回してほしい」と話す。

   □   □

 「年金は選挙の話題になっとりますか?」

 福岡市中央区平和三丁目の小高い丘に建物6棟が並ぶ市営住宅で、参院選のポスターを見ながら花岡八千代さん(73)が顔見知りの男性に話し掛けていた。全108戸の団地は、3割程度が高齢者の1人暮らしという。都市も少子高齢化が進む。「めったに子どもを見かけん。笑い声が聞こゆっと、こっちも元気になっとにね」

 国内の女性1人が生涯に産む子どもの推定人数(合計特殊出生率)は2008、09年とも1・37。人口増の目安とされる「2・08」を大きく下回る。厚生労働省は45年後の人口を約8993万人、高齢者(65歳以上)の割合を現在の倍の約41%と推計している。

 少子化の進展に歯止めをかけようとする政府の姿勢に、恐らく異論は少ない。花岡さんが疑問を抱くのはその方法だ。「子ども手当で子どもは増えるのかね?」

 子育て支援策は将来の国のかたち、ありように深くかかわる。だからこそ、有権者は真剣なまなざしを向けている。 (鶴加寿子)

 =おわり

    ×      ×

 ●子ども手当

 2009年衆院選で民主党公約の目玉の一つとされた。中学卒業までの子ども1人につき、10年度は月額1万3000円、11年度以降は2万6000円を支給する内容。子育ての経済的負担を軽減し、安心して子育てできる環境をつくり、子どもの成育を社会全体で応援するのが目的。満額支給で年間約5兆円以上かかると見込まれ、当初から財源の確保が課題とされた。6月に支給が始まったものの、長妻昭厚生労働相は11年度以降について事実上の満額支給断念を宣言した。


=2010/07/01付 西日本新聞朝刊=

7442チバQ:2010/07/10(土) 02:41:13
>>5999-6001
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741006210002
【宰相の郷から】


保守の牙城・田布施の今【上】
2010年06月21日


13日夜に行われた松村文彦後援会の発足式。投影機やビデオ映像などを使って政策が紹介された=田布施町

◆対立の構図 変化の芽


  「あんたの後ろには誰がいるんじゃ」


  4月上旬。今秋の田布施町長選に向け活動を始めた松村文彦(31)は、高齢の女性に真剣なまなざしで問いかけられた。立候補の決意を告げた時のことだ。県社会教育施設職員を依願退職したばかり。有力者の後ろ盾はなく、「後ろ」にいるのは同級生や環境活動の仲間くらい。「町に残る風土の根深さをまざまざと感じた」と松村。「町政に新風を」。町が背負ってきた政治の歴史と向き合う覚悟を新たにしたという。


◆意識多様化 薄れる団結


  岸信介、佐藤栄作という兄弟宰相を輩出し、かつて岸、佐藤の両派に分かれ選挙のたびに争った田布施。派閥対立は国政選挙に限ったことではない。熾烈(しれつ)を極めたとされるのが町長選だ。


  その激しさを物語るエピソードは数知れない。投票日が近づくと、夜間は集落に通じる道路脇にたき火が並び、支援者の列ができた。「票をひっくり返そう」と潜り込んでくる相手方の支援者を監視する見張りだと、町民はうわさした。1998年には、当時の町長が現職首長では県内で初めて贈収賄事件で逮捕された。背景には両派の敵対があったと、とりざたされた。


  ところが、2006年10月の前回町長選では、柳井市などとの合併の枠組みを巡って新たな対立が浮上。合併に慎重だった元共産町議の候補の支援に、「水と油」のはずの保守系町議らが回った。平生との2町合併を訴えてのことだったという。町議出身の元県議、小中進(62)は「利害関係で岸派、佐藤派がごちゃまぜになってしまった」。


    ■


  今月6日夜。町内の集会施設に、ある自治会の役員ら20人ほどが集まった。松村から要請された推薦の是非について議論するためだった。


  「推薦があれば支援しやすくなる」。松村が推薦を要請したのは、そうした町民の不安を耳にしたからだ。田布施ではかつて、選挙のたびに集落の有力者や長老が住民をまとめてきたとされる。政治経験も知名度もない候補の支援には大義名分がいる――。そんな雰囲気への配慮だった。


  だが、自治会側が出したのは「要請自体を白紙撤回してもらう」という結論。「自治会が選挙にかかわるべきなのか、と疑問の声も出た。住民らの意識が多様化してきており意見がまとまらなかった」と自治会長(66)。かつての選挙戦で底堅い力を見せてきた集落にも、以前とは違う空気が生まれ始めている。


    ■


  4月下旬。松村は、吹田緌(83)の自宅を訪ねた。地元の首長を振り出しに、岸の後継となり、自治大臣まで上り詰めた吹田。「地元の政治家の大先輩。知恵を貸して頂きたい」。そんな思いで、留守だった吹田あてに、あいさつのメモを残した。だが、まだ面会の機会を得てはいない。


  町長選に30歳前後の若者が立候補すれば、数十年ぶりのことになる。くしくも合併後の55年、27歳で初代町長となった吹田に次ぐ若さだ。


  「田舎の若造に事務所を貸してくれる人もおらず、ポスターだって張らせてもらえなかった」。吹田は町長選に挑んだ当時の苦労を振り返る。「ただ、戦後復興期の雰囲気が残り、新しい街づくりに期待する住民らの強い思いがあった。当選は時代の要請でもあった」


  だが、今回の町長選では、当時の自分と同じような若者ではなく、現職の長信正治(63)を支援するという。田布施とともに政治人生を歩んだ吹田は言う。「今の町民は安定を求めているのではないか。『今回だけは』と、手のひらを返すようなことをするだろうか」
=敬称略


    ◇


  岸、佐藤両派の争いとともに独特の政治風土が培われ、保守の牙城(がじょう)とされた田布施町。両派の争いが息を潜めた後、そんな町にも、新たな政治の芽生えが出つつある。参院選を間近に控え、田布施の「今」を探った。
(小暮純治が担当します)

7443名無しさん:2010/07/10(土) 02:41:18
自民の数字をミンスに貼っていたww
衝撃の訂正版、ここにも貼っとくかw
詳しくは予想すれを見てね♪

最終議席予想

オレ
民 47
自 48
み 12
公 9
共 3
国 1
社 1
改 0
た 0
幸 0

参考資料
民 63
自 34
み 9
公 8
共 4
国 1
社 1
改 0
た 1
幸 0

7444チバQ:2010/07/10(土) 02:41:52
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741006220001
【宰相の郷から】


保守の牙城・田布施の今【下】
2010年06月22日


近づく参院選に向け、町内でも街頭演説に立つ立候補予定者の姿が見られ始めた=12日、田布施町

◆選択「自分の意思で」


 仰ぐ石城(いわき)のれい峰や 流れも清き田布施川 そそぐ彼方(かなた)に別府の浜 えにしも深く結ばれし 我等(われら)三千六百戸……


  1956年に作られた田布施の旧町歌には、豊かな自然に囲まれた町民たちの固い結びつきがたたえられている。町を貫く田布施川など水の恵みを中心に、米農家たちは関係を深めてきた。年数回、集落の世帯が集まり、側溝の掃除や川ざらいなどに精を出す。「道普請」と呼ばれるそんな慣習が各地に残り、地縁関係の根強さを物語る。


◆新住民増え 弱まる地縁


  そんな町にも最近、地縁に縛られない「新住民」の姿が目立つようになった。


  平生町との境に近い田布施町南東部の地区には、田畑や森の挟間に真新しいアパートや新築住宅が立ち並ぶ。県内の農村部で人口減に歯止めがかからない中、同町は横ばい状態にとどまる。地価の安さや、周南や光など工場地へ通勤しやすい地の利を生かしてベッドタウンとして発展。若い世代の移住やUターン、Iターンなどが新住民増加の背景にある。


  町で民主党支部幹部を務める男性(64)も、新住民の一人。千葉県の会社を定年退職した2005年、高校まで過ごした故郷、田布施に戻り、父から譲り受けた田で農業を営み始めた。父は生前、町内では大規模な農家だった。佐藤派の支援者で、選挙では集落の農家らを取りまとめていたという。だが、男性は「選択肢のある二大政党制を根付かせたい」と、民主党衆院議員、平岡秀夫(56)の選挙にかかわるようになった。


  「衆議院議員の平岡秀夫です」。町近隣を通る候補者らの連呼の言葉に「民主」はなかった――。男性は活動当初の状況をそう振り返る。


  その時点で2回連続当選していた平岡だったが、05年9月の郵政選挙では小選挙区で自民新顔に僅差(きんさ)で敗北。「党の底辺組織の脆弱(ぜいじゃく)さを痛感した」。教訓をもとに06年3月、柳井広域支部が民主党で県内初の地域支部として発足。その1年と数カ月後には、田布施を含む熊毛郡が独立して支部化された。


  「4223対3989」。民主政権が誕生した昨夏の衆院選。政権交代の風か、支部活動の成果か、住民の変質なのか、田布施でも初めて比例区の得票で民主が自民を上回った。


  「確かに町は変わりつつある」。ある喫茶店主の男性(61)はそう確信している。依頼があれば分け隔て無く並べるという店内のテーブルには、公明や自民の参院選候補者らの名刺やリーフレット、共産の機関紙・しんぶん赤旗などが積まれていた。「以前なら信じられなかったこと。でも、今は受け入れてもらえる町民たちがいる。それが現実なんです」


  1968年ごろ、結婚を機に岩国市から妻の実家のある田布施へ移り住んだ。佐藤派だった義父に理由も分からず付き添い、運転手役として集落を回った。「義務感でやっていた。息苦しさもあった」。上関町の原発問題を知ったことが転機となり、いまは自民の支援活動からは距離を置く。「政治が地域に理不尽な争いや苦痛を背負わせたと感じ、自分の意思で政治を選択しようと思った」という。


    ◇


  「奇兵隊内閣」を自称する菅直人新内閣が発足し、最初の審判となる参院選が幕を開けようとしている。旧田布施町歌にうたわれた石城山の山頂付近には第二奇兵隊の本陣跡が残り、岸信介、佐藤栄作の詩などが刻まれた石碑も並ぶ。かつての「政治の町」を見守るかのように。強固だった保守基盤の揺らぎとほころび――。わずかだが確実に変化しつつある宰相の郷は、静かにまた、選挙戦を迎える。
=敬称略
(小暮純治が担当しました)

7445名無しさん:2010/07/10(土) 02:42:15
チバQ破れかぶれなのはわかるが
コピペ攻撃自重www

7446:名無しさん:2010/07/10(土) 10:43:32
管はもう降板だな。選挙の直前に「消費税10%上げます」=
「公務員を守ります」だろ。

 東京都のこの夏ボーナス平均80万円でーす。
 国民よ、ひたすら働け!納税の為に。俺たちの給与を守る
 ためにも。払わなければなんでも自治体が警察と組んで
 財産強制差し押さえってのを分かっているな。

7447チバQ:2010/07/10(土) 11:23:48
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100710/CK2010071002000122.html
《参院選2010》 県内の首長、対応に苦慮 長年の関係維持か乗り換えか
2010年7月10日

大方“中立” 『摩擦避けたい』
 参院選静岡選挙区の候補者から、政治家の一人として候補者の応援を求められることもある県内の首長たち。昨年の政権交代で与野党の立場が逆転し、長年築いた関係を維持するか、それとも乗り換えるか、対応に苦慮している。予算要望などでは与党・民主党に頼らざるを得ないが、自民党が多数を占める地方議会との関係なども考えれば、「うまく摩擦を避けたい」のが大方の本音のようだ。

 大票田の静岡市。小嶋善吉市長は現役の自民党員だが、「必勝」のため書きは要請のあった自民党新人と民主党現職の双方に送った。取材には「首長として一党一派にくみしない」と話した。

 元民主党衆院議員の鈴木康友・浜松市長は4月、民主党現職の集会に出席し「友人の一人」として支援を呼び掛けた。5月下旬の定例会見では「特定政党や特定候補を応援することはありません」と“中立”を表明。公示後も静観の立場を貫く。

 元自民党衆院議員の栗原裕康・沼津市長も「市長という立場上、広く市民の意見を聞くことが大事。中立的なスタンスを取らなくてはならない」と強調した。

 自民党県議出身の牧之原市の西原茂樹市長は公示後、市内で民主党現職の応援に駆け付け、マイクを握った。定例会見では「自民党からも要請があれば行く」と事情を説明する半面、「政権与党とは上手に付き合わなければならない」とも述べた。

 一方で、集会への出席や応援演説を“自粛”する首長も多くいる。

 県中部のある首長は「首長は悲しいよ。自民党の応援をしていたのに、政権交代した途端に民主にも配慮しなきゃいけない」と立場の難しさを嘆いた。

7448チバQ:2010/07/10(土) 12:07:19
>>7405
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100710-OYO1T00412.htm?from=main2
<参院選>投票率にヤキモキ…識者は下落予想、天気予報は雨

 11日に投開票日が迫る参院選。当落に影響する投票率を巡っては、選挙区事情や、各陣営の組織力などによっても、見方や期待が大きく異なる。「年金」が争点となり、有権者の関心が高かったとされる2007年の前回参院選では、投票率は全国平均58・64%(選挙区)だったが、さて今回は――。

 「うちは知名度が高いので、投票率が上がれば上がるほど有利になる」

 10人が立つ大激戦区・大阪選挙区(改選定数3)で、「タレント候補」の民主党新人陣営は、前回の同選挙区の投票率(55・81%)より上がることを期待する。

 一方、固い組織を持つ同選挙区の公明党新人陣営は「60%を超えると浮動票が増える。前回並みなら、組織をフルに生かせるのだが……」と複雑な心境だ。

 候補者選びのゴタゴタから保守分裂選挙となった徳島選挙区(改選定数1)でも見方は分かれる。自民党徳島県連の選考に漏れ、新党改革から出る現職陣営は「自民党県連のやり方に怒りを覚える保守層が多いはず。投票率は前回(58・47%)を上回る」。対して、自民党新人陣営は「『どちらの候補も応援しづらい』と冷めた地域もあり、前回より1、2%下がる」とみる。

 前回の投票率が全国トップの71・81%だった島根選挙区(改選定数1)でも、「政治とカネの問題で生じた政治不信や、市町村合併による投票所の減少で前回より下がる」と推測する陣営関係者が多い。

 識者はどう見るか。有権者の投票行動などを研究する静岡大の佐藤哲也准教授(情報社会学)は「サッカーのW杯が注目を集めており、選挙への関心は低調。07年参院選のような大物政治家が絡んだ注目の選挙区も少なく、投票率は下がるだろう」と分析した。

 当日の天候も投票率を決める大きな要素となる。晴れでは行楽に出かけ、雨だと外出を控える人が増えるため、「曇り」が一番との見方も。気象庁によると、11日は梅雨前線が北上し、西日本から東日本にかけて雨が見込まれるという。

(2010年7月10日 読売新聞)

7449チバQ:2010/07/10(土) 12:09:19
>>7382
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201007100055.html
京都市選管委員長の自宅外壁に民主党ポスター、撤去2010年7月10日

 京都市選挙管理委員会の山口幸秀委員長(74)=京都市山科区=の自宅外壁に、参院選で民主党への投票を呼びかけるポスターが張られていたことがわかった。市選管は、選管委員の選挙運動を禁じた公職選挙法には抵触しないとしているが、「選挙の公平を訴える選管委員長の立場では好ましくない」と指摘。山口氏は「軽率だった」として、ポスターを撤去した。

 市選管事務局などによると、ポスターは「比例区は民主党」などと書かれ、公示日の6月24日に張られた。今月5日、市民から選管に「政治活動用のポスターが張られている。いいのか」と指摘があり、発覚したという。

 山口氏は取材に対し、「私が留守の間に、妻が民主党の運動員から頼まれた。反省している。これを機に公平な選挙に努めたい」と話した。

 山口氏は民主党の元京都市議。2007年まで7期務め、副議長などを歴任。今年6月、選管委員長に就任した。

7450チバQ:2010/07/10(土) 12:11:47
http://mainichi.jp/select/today/news/20100710k0000e010020000c.html
参院選:海外メディアの反応は 「そもそも選挙多すぎる」
2010年7月10日 10時41分

 投票日まであと1日と迫った参院選。政権交代が焦点とはならない選挙が海外メディアの特派員たちにはどう映っているのだろうか。英国紙と韓国紙の記者に聞いた。

 「今回の参院選は、外国特派員にとって面白いと言えない」。03年から英紙「インディペンデント」などの特派員として日本で取材するアイルランド人記者、デイビッド・マックニールさん(45)は指摘する。参院選は情勢と結果についての記事だけだ。

 「そもそも選挙が多すぎる。小泉(純一郎)さん以降、短期間で5人も首相が誕生し、政治家の力が弱いのか」と疑問を抱く。焦点となる消費税も「もっと税率の高い英国やアイルランドでは関心を呼ばないだろう」。

 マックニールさんはむしろ、沖縄県など関係地域を除くと選挙戦であまり話題にならない米軍普天間飛行場移設問題に注目。「大きな問題なのにわざと避けている」という意味の、「Elephant in the room(ゾウが部屋にいる)」という慣用句で表現する。「選挙後、ゾウが動けば政治家は目を向けざるを得ない。その時、どう対応するか注目したい」と話した。

 韓国紙「朝鮮日報」東京特派員の辛貞録(シン・ジョンロク)さん(46)も昨夏の衆院選は「数え切れないほど原稿を書いた」が今回は公示、投票日直前の予想、選挙結果の記事だけという。

 韓国であまり関心を持たれない一因について「1院制の韓国国民には、政権の行方にはあまり直接影響せず半数ずつ改選される参院はイメージがわきにくい」と説明。2大政党についても「消費税で同じようなことを言っているし、外交でも大きな違いは感じない」とする。

 一方で「個人的には選挙の結果には興味がある」といい「民主がどこまで議席を取れるか」に注目している。【曽田拓】


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