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小沢一郎の政権構想

127名無しさん:2009/09/09(水) 21:05:20
>>124

 こうして小沢は、友人たちの中の謝罪派とは一定の距離を置いている。アウトサイダーの目には、彼は明らかに「政治家」で、それもおそらくは、安定した国際秩序の枠内で国益を追求するビスマルク流の権謀術数的な政治家と映るだろう。小沢は、ブッシュ大統領が標榜した「新世界秩序」を肯定的にとらえ、日本が世界の安定のために、外交的、軍事的によりいっそうの役割を果たせるように、それを制約している憲法九条の伝統的解釈を放棄させたいと望んでいる。

 しかし、新聞が新たな小沢を額面どおりに受け入れるのをためらっているため、彼の頑なな性格のうち不寛容な部分が浮き彫りにされてしまっている。小沢は、自分の発言を「誤って伝えた」ジャーナリストたちを出入り禁止にし、自分に敵対的な勢力の主張を論破する気がないことをみせつけたが、これは、より開放的な政治的新ブランドへの自らのコミットメントをアピールしようという政治家にしては、決して賢明とはいえない態度だ。しかし、公正にいうならば、一部の新聞が一斉に反小沢キャンペーンを張っていたことを銘記すべきだろう。

 小沢はあるとき記者たちに、一九三〇年代に新聞が、天皇制や軍部支配を拒否する者たちに非国民の烙印を押したことを指摘し、彼らに間髪入れずに反撃したことがある。「今の君たちも、それと同じことをやっている」と小沢はいった。「メディア側は自分たちの正義の枠組みにかなわぬ意見を述べる者を、私を含めすべて、権威主義者、ナショナリスト、あるいは右翼と呼ぶ」と。彼に対するこうした懸念が存在する以上、現実主義者の小沢自身、自分が有能な首相になれる可能性があまりないことを理解しており、だからこそ彼は、これまでどおり裏舞台の参謀役に徹している。


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