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筑波・TSUKUBA・菟玖波

429杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2009/03/29(日) 18:54:46
チェンジなき16年(3)真空化する商店街
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000570903260003
2009年03月26日

 土曜の昼下がり。10日ほど前までの「ひな祭り」に10万人が訪れたとは思えないほど、桜川市真壁町の商店街はひっそりと静まり返っていた。
 ある鮮魚店のショーケースに、魚は1匹も並んでいなかった。男性店主は「毎日、こんな感じ。驚くことはないよ。祭りの時が異常なんだ」と教えてくれた。
 筑波鉄道の廃線で真壁駅がなくなった87年ごろから、真壁町は「陸の孤島」と呼ばれるようになった。もっとも、商店会連合会の増田広会長(73)によると「陸の孤島だからこそ、地元の人は地元で買い物をしてきた」。
 それが今では、人も金も流出する「真空商店街」になりつつある。
 商店街から車で約20分のところに昨年4月、北関東自動車道の桜川筑西インターチェンジ(IC)ができた。12月には栃木県と直結し、真壁から車を20分も飛ばせば、宇都宮市の巨大ショッピングモールに行けるようになった。増田会長は「高速道路の開通で、生き返る町と捨てられる町がある。私のところは捨てられた方かな」と話す。
 そんな商店主らの気持ちを知ってか知らずか、橋本昌知事は2月28日の自民党県連大会のあいさつで、16年の県政運営の成果として北関東道を挙げた。「大洗や水戸で、栃木や群馬ナンバーの車を随分と多く見られるようになってきています」
 この場に限らず、知事はよく高速道路整備に触れる。「自慢の実績」なのだ。
     ◇
 水戸市中心部も空洞化に歯止めがきかない。商店主4人は昨年夏、「明日の水戸を創(つく)る会」を立ち上げた。商店街に近い旧県庁跡地への水戸市役所の移転や、国道50号への駐車帯設置などを考案し、署名を集めている。
 経済産業省の商業統計調査によると、JR水戸駅から大工町までの約3・3平方キロにある店舗数は94年に1036店だったが、04年には772店まで減少。200店以上がシャッターを下ろした計算だ。「商店街は瀕死(ひん・し)に近い状態」と同会事務局長の竹脇元治さん(61)は説明する。
 ただ、行政の支援なしでは、活性化は無理だという。「経営者も高齢化し、商店街だけで活性化するには力が足りない」と竹脇さん。大型事業の成果を強調する橋本知事に頼らなければならない実情が、商店街の苦悩の深さを物語る。
     ◇
 県は07年度から「がんばる商店街支援事業」と銘打ち、新たな支援策を開始した。それ以前の政策は、県が提示した街路灯やアーケード整備などに従った商店街だけに補助していたが、「それでは独自性が出ない」との声に応え、商店街の人たちからアイデアを募る方式に切り替えた。
 その一つのコンペ事業には、07、08年度とも各37件の公募があった。当初「10件程度」と見ていた県の予想を大きく上回った。がんばる事業には、「柔軟性がある」(水戸商工会議所)との評価が定着しつつあった。
 しかし、厳しい財政事情から事業の予算は減った。初年度の07年度は約4千万円、08年度が3140万円、09年度は2733万円。知事会見や公の場で、橋本知事が商店街の活性化策を率先して語る機会は、ますますなくなっている。


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