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筑波・TSUKUBA・菟玖波

428杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2009/03/29(日) 18:54:02
チェンジなき16年(2)悩む医師不足
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000570903260002
2009年03月25日

 ふだん冷静な橋本昌知事が、県民相手に珍しく気色ばんだ。
 「何とか救いたいと思って、精いっぱい色々なことをやっている」
 高萩市で昨年11月に開かれた知事と県民との対話集会。日立製作所日立総合病院でお産ができなくなる危機に直面する人たちを前に、橋本知事は「制度が変わって、医師がなかなか地方に来なくなってしまった」と一般論を話した。年配の女性がマイクを握り、「さっぱり納得がいかない」と不安がった。知事が急に早口でまくし立てたのは、その直後だ。
 橋本知事は、医療福祉を重要政策の一つに掲げている。だが、県民には伝わっていない。実際、人口10万人あたりの医師数は06年末に155・1人と全国46位。竹内藤男・前知事時代から変わらない低水準だ。
    ◇
 「7歳の女の子。容体は? 外傷か。わかった」
 23日の県立中央病院。救急センター長の片田正一医師(54)は、首に掛けた救急用のPHSで救急隊から連絡を受けた。PHSを3台持ち歩いている。
 勤務は早朝から夜遅くまで。休日も朝夕は出勤する。救急連絡を受けて受け入れの可否を判断し、専門医の配置などを1人で調整する。医師が足りず、自身が急患5、6人を治療する日も少なくない。
 片田医師が07年に東京大医学部付属病院から赴任した当時、県立中央病院は「救急よりも、がん医療が中心だった」。だが、同時期に赴任した永井秀雄院長(60)が「救急患者は基本的に断らない」との方針を掲げ、一変した。
 周辺市からの搬送も増え、同病院への救急搬送患者数は、06年度の2493人から今年度は4千人近くに達しそうだ。患者は歓迎するが、片田医師は「医師の顔を見れば、疲れているのが分かる」と嘆く。
   ◇
 05年秋、橋本知事は東大の先輩に助けを求めた。福島県にある民間病院の最高顧問、古田直樹氏(68)だ。在学中に合気道をやっていた橋本知事は、ボート部だった古田氏と懐かしい昔話を交えながら、頼み込んだ。
 「来てもらえると、一番ありがたい」。翌年に新設する「病院局」のトップのポストを用意した。
 中央、友部、こどもの県立3病院は、県から多額の繰入金を受けているのに、救急医療などは不十分で評判は芳しくなかった。医師不足解消も合わせ、古田氏に立て直しを受諾してもらった。県立中央病院に永井院長を招いたのも古田氏だ。
 古田氏は合理化を進め、職員の賃下げなどで県からの繰り入れを3年間で、48億円から41億円に圧縮した。人脈も生かし、県立中央病院の医師数は1年前より7人増える見通しだ。ただ、救急担当医は1人しか補えず、片田医師と合わせ2人。急患の増大に対応するには、まだ足りない。
 県は4月から筑波大、来年4月から東京医科大の1年生計8人の学費を肩代わりし、将来、県内の医療機関で働く医師の確保に乗り出す。だが、卒業するまで6年かかり、即効性は期待できない。
 「もっと前から医療現場には人材が少なかったのに、なぜ無為無策だったのか」。古田氏も着手の遅れには手厳しい。


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