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筑波・TSUKUBA・菟玖波

382とはずがたり:2008/12/16(火) 18:15:26
【茨城新聞アーカイブ】

▼21 鹿島石油鹿島製油所 「LPG改質装置」を設置(2001年11月2日付)

 鹿島東部コンビナートの中核、鹿島石油鹿島製油所(瀬野幸一所長)は操業以来、発電に必要な燃料や石油化学製品の原料をコンビナートに供給してきた。ジャパンエナジーのグループ企業となった現在は東の供給拠点として重要度が増している。「設備過剰」とされ全国的に縮小傾向にある製油所だが、「鹿島地区では設備縮小はない」と瀬野所長。設備増強が相次ぎ、三菱化学との「コンビナート・ルネサンス」も進められている。

 ■処理能力1日18万バレル

 「通常、製油所には二つあるものだが、ここは一つ。そのため工程はシンプルで効率的」。瀬野所長は鹿島製油所の「常圧蒸留装置」についてこう説明する。原油の精製は「常圧蒸留装置」で行われるが、鹿島製油所の処理能力は一日当たり十八万バレル。「単基では国内最大」(瀬野所長)の設備という。

 「常圧蒸留装置」で蒸留された基材は二次精製装置にかけられ石油ガス(LPガス)、ガソリン(ナフサ)、灯油(ジェット燃料)、軽油、重油(アスファルト)など、それぞれの用途に適した石油製品になる。このうち重油はパイプラインを通じて東京電力と二つの共同発電に、ナフサやブタン・プロパンといった石油化学製品の原料は三菱化学に供給される。このほか、テフロン繊維やペットボトルの原料「パラキシレン」など一部石油化学製品も手掛けている。

 ■フル稼働へ

 昭和シェルと提携した親会社のジャパンエナジーは今年六月、知多製油所(愛知県)の「常圧蒸留装置」を休止した。このため、グループの東の供給拠点と位置づけられた鹿島製油所は、西の水島製油所(岡山県)とともに稼働率が上がっている。今年はそれまでの77―78%から90%近くまで上がり、来年度はフル稼働になるという。

 設備削減が全国的な流れとなる中で、鹿島製油所は逆に設備の増強が相次いでいる。一九九六―九九年までに重油からそれ以外の「白もの」へ変換する二次精製装置を50%増強したり、「パラキシレン」の生産設備を年産十二万トンから十五万トン体制に切り替えたりした。物流部門では九八年、陸上出荷設備の能力をそれまでの三倍、年間二百四十万キロリットルに増強、出荷エリアとなる北関東以北に安定供給している。

 ■コンビナート・ルネサンス

 鹿島製油所は昨年から三菱化学とともに副生成物の高度利用を図る「コンビナート・ルネサンス」を進めている。通産省資源エネルギー庁によるコンビナート改善計画で、水島地域(岡山県)に継ぐ二例目。現在、両社がこれまで利用しないままできたさまざまな副生成物を相互に融通し、利用し合うようにするための施設を整備している。

 このため鹿島製油所は今年五月、三菱化学側で利用価値のない副生成物をガソリンにする「LPG改質装置」を建設、実証研究を重ねている。同計画にかかる投資額は三年間で約二十九億円といい、両社で出たメリットは統括して折半することになっている。

 ◆概要メモ◆
・所在地 神栖町東和田
・一九七〇年
・二百七十三㌶
・ガソリン、ナフサ、重油、ジェット燃料など


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