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筑波・TSUKUBA・菟玖波

106とはずがたり:2008/02/18(月) 01:33:46

つくばエクスプレス 新都市物語
【10】つくば駅 新住民なじみづらく
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000340712120001
2007年12月12日

 10月7日午後1時。飯島恵子さん(48)が「お昼食べる? もっと寝てからにする?」と耳元で尋ねると、義母たつみさん(80)は「うーん」と返事をして、眠りについた。しばらくして、静かに息を引き取った。

 恵子さんは両親とともに都内からつくば市に転居してきた男性と90年に結婚。2年ほど前、同市高野台の自宅で義母の在宅医療が始まった。掛かりつけ医の訪問医療への転向を機に、本人が望んだ。やがて義母は寝たきりになった。共働きの恵子さん夫婦は病院を探したが、近くはどこも満杯。在宅を続けざるをえなかった。

 いまでこそ、「好きなものも食べさせてあげられてよかった」と振り返る恵子さんだが、急変の不安を抱え続けての介護だった。
    ◇
 増え続ける医療費を抑えるため、厚生労働省は在宅医療を進めている。

 つくば市内には、医師が24時間態勢で往診する「在宅療養支援診療所」が県内最多の28カ所ある。その一つ、ホームオン・クリニックつくばの医師、平野国美さん(43)は、「今後は本人や家族の希望によらず、在宅でみとらざるを得なくなってくる」と話す。

 平野さんがみている在宅患者の多くは農村部で暮らす「旧住民」だ。家屋は広めで、価値観も在宅医療になじみやすい。だが、やがて「新住民」の在宅患者が増えれば、さまざまな問題が起きてくるとみている。

 新住民は「病院のベッドで死ぬものという意識が強く、家でのみとりに抵抗感をもつ」傾向がある。核家族も多く、介護の手も不足しがちだ。

 スペースの問題も大きい。新住民が多く暮らすマンションは、旧住民の住む家屋より部屋数が少ない。部屋が狭くて介護ベッドが置けず、訪問医療や看護の障害になるケースが珍しくないという。

 つくば市吾妻4丁目のアパートに妻と娘家族と暮らす山口和俊さん(61)は3年半前、脊髄梗塞(せき・ずい・こう・そく)で倒れ、医師の往診を受ける。アパート前には階段があり、外出時は車いすごと抱え出してもらわねばならない。

 山口さん夫妻は、「往診を受けられる市内に、段差がなく、外出しやすい在宅患者向けのアパートを作ってほしい」と切望する。
     ◇
 別の問題を指摘する医師もいる。同市倉掛で開業し、84年ごろから在宅医療に携わる医師、室生勝さん(71)は、新住民の独居老人を「生活が把握しにくく、見守っているのは民生委員1人だけというケースもある」と指摘。「地域で協力していく必要がある」と提言する。

 医師を在宅医療に派遣している筑波メディカルセンターの中田義隆センター長(72)によれば、「患者が元気な時に周囲の人々とどんな関係を築いていたかが、在宅医療では最も大切」だという。
(川上裕央)


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