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各種イノベーション・新発明・新技術など
40
:
とはずがたり
:2008/12/10(水) 17:46:04
>>38-40
◆光るたんぱく質発見
◇下村脩氏 08年化学賞
オワンクラゲがなぜ光るのか。素朴な疑問を突き詰めたのが米ウッズホール海洋生物学研究所の下村脩・元上席研究員(80)だ。その起源が「緑色を発する蛍光たんぱく質(GFP)」にあることを発見した。後の生命科学に大きく貢献した。
クラゲをはじめ光る生き物は多数存在する。下村氏は米プリンストン大研究員のとき、家族らと一緒に約5000キロ離れた米西海岸を毎年のように訪れた。採集したオワンクラゲは数十万匹に及ぶ。その中からイクオリンという発光たんぱく質を62年に見つけた。イクオリンは海水のカルシウムと反応して青色に光るが、これを緑色に変える働きを持ったのがGFPだ。下村氏はGFPの発見だけでなく、分離と精製にも成功した。
GFPが注目されたのは、光を当てるだけで発光するためだ。それまでの研究で生物が光るには、発光する物質の他に、光るのを手助けする酵素などが必要で、応用面に限界があった。
90年代に入って、米国の研究者らがGFPの遺伝子の特定と複製に成功した。調べたい遺伝子とGFPを結びつけ、生きた細胞に入れれば、遺伝子が働いている時間や場所を容易に追跡できるようになった。がんの転移やアルツハイマー病による神経細胞の異常の可視化など、医学や生命科学で不可欠な標識技術になっている。
………………………………………………………………………………………………………
◆国別受賞者数(1901〜2008年)◆
(医=医学生理学、物=物理学、化=化学、経=経済学、文=文学、平=平和の各賞)
国名 合計 医 物 化 経 文 平
米国 302 90 80 57 41 10 24
英国 106 28 21 26 8 11 12
ドイツ 80 16 24 28 1 7 4
フランス 54 9 12 8 1 15 9
スウェーデン 30 8 4 4 2 7 5
スイス 27 6 3 6 0 2 10
旧ソ連 19 2 10 1 1 3 2
日本 15 1 6 5 0 2 1
オランダ 15 2 8 3 1 0 1
イタリア 14 3 3 1 0 6 1
デンマーク 13 5 3 1 0 3 1
カナダ 11 2 2 4 1 0 2
オーストリア 11 4 3 1 0 1 2
ベルギー 10 4 0 1 0 1 4
ノルウェー 9 0 0 1 3 3 2
イスラエル 8 0 0 2 2 1 3
南アフリカ 7 1 0 0 0 2 4
スペイン 6 1 0 0 0 5 0
オーストラリア 6 5 0 0 0 1 0
アイルランド 5 0 1 0 0 3 1
アルゼンチン 5 2 0 1 0 0 2
インド 4 0 1 0 1 1 1
ポーランド 4 0 0 0 0 3 1
その他 55 3 3 4 0 18 27
(文部科学省調べ、受賞者の国名は国籍による、08年物理学賞受賞の南部陽一郎氏は米国籍のため米国に計上)
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