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人口問題・少子化・家族の経済学

966とはずがたり:2015/01/26(月) 17:34:35
>>963-966
広々とした給食室
 アレルギー対応も完備している。…
 保育室の中は、食事用のスペースが区切られていて、小さな椅子とテーブルがセットされている。子どもたちは自分の席に座り、おやつを食べはじめた。子ども3人に1人以上の数の保育士がついている。…

保育士の人数は十分
「…ここでずっと保育して欲しいという声もいただきます」(前出・副園長)
 しかし、それはできない決まりだ。この施設では待機児童だけを預かっている。つまり、全員が認可保育所への入所を希望したにもかかわらず入れなかった児童である。そのため、希望している先に空きが出来た場合には、必ずそちらに入所しなければならない。

「保育士の数は、待機児童の人数に合わせて柔軟に増減します…」(同前)

 人材的には公立保育所の保育士がいる。こうした公的なバックアップがあるからこそ、この施設は成立しているといえる。

 年度替わりを待たずに入れるという緊急性にも対応している。通常の認可保育所は、主に年度替わりに子供の入所を受け付けるが、現実には、親は育児休暇を年度替わりから取得するわけではなく、年度途中に職場復帰を強いられる場合が多い。だが、年度途中で子どもを預けられる保育園がなく、待機児童は年度末に向かってどんどん増えていくのである。

公的なものだから命を預かれる

「待機児童はやはり秋から増えてきます。秋以降に生まれた子どもの場合、育休明けの預け先が確保できず、泣く泣く年度替わりの3月末まで育児休暇を延ばした友人も。延ばせない人は仕事を辞めざるを得なくなる…」(元保育園園児の保護者)

 こうした問題は当然、静岡市でも起きていた。大都市の中では待機児童は少ない方だったが、就学前人口は減っており、認可保育所を増やす政策は難しかった。そこで考案されたのが「待機児童園」だったのだ。

 2011年に当選した静岡市・田辺信宏市長はマニフェストに「保育所の待機児童を『ゼロ』にします」と掲げていたが、今年10月には清水区に、2014年度までには葵区にも待機児童園を新設する予定だ。

 こうした自治体の自助努力は親たちには心強いばかり。「待機児童がゼロになるかもしれない」と報道されている横浜市でも、事態が大きく動いたのは林文子市長が当選してからである。東京都町田市でも、石阪丈一市長の「待機児童解消」の公約に基づき、2009年から「20年限定認可保育所」という期間限定の認可保育所を新設。1000人以上の定員を増やした。

 こうした待機児童を解決に導こうとする自治体の姿勢は、首長の旗振りひとつで大きく変わるといえる。

 前出の村山氏が話す。
「保育は“公的なもの”でなければ、子どもたちの命を安心して預かれませんし、守ることはできません」

 安倍政権が子育て問題に積極的であることは素晴らしい(←?)。だが、2年後に控えた新制度導入には大きな不安が残る。子育て行政を商業主義に乗せてはならない。子育てこそ国づくりの根幹である。慎重な舵取りを求めたい。


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