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人口問題・少子化・家族の経済学

2129荷主研究者:2021/02/04(木) 23:15:24
>>2128-2129 続き

■若年女性、10年前に逆転 背景に育児支援

 帯広市の人口が釧路市を逆転した一因とみられるのが、20〜39歳の女性の人口の推移だ。若い女性の減少は少子化に直結するとされるが、住民基本台帳によると、この世代の女性人口は2011年に既に帯広が釧路を上回っていた。

 10年12月末は釧路が2万964人と帯広の2万684人より多かったが、11年3月末に帯広が2万684人と釧路の2万667人を抜いた。昨年12月末では帯広1万7081人、釧路1万4624人と差が拡大。過去10年の減少率は帯広の17%に対し、釧路は30%に上る。

 厚生労働省によると、合計特殊出生率(女性1人が生涯で生む子どもの数)は、17年時点で釧路は1・31。一方、帯広は1・42と全国平均の1・43に近く、過去10年でも上昇を続けている。

 帯広から若年女性が離れず、出生率も上昇傾向を見せる背景には、活発な民間の子育て支援があるとされる。昨春、JR帯広駅に近い商業ビルには子どもの一時預かりにも対応する保育園が開園。親が買い物などに出かけやすい環境の整備が進む。

 両地域で子育て経験がある釧路市の40代女性は「帯広など十勝は民間支援が充実し、地域で子育てをしようという気持ちが強い。札幌への交通アクセスが良い点も定着の決め手になっている」との見方を示す。

■帯広に強い定住志向 北大公共政策大学院の小磯修二客員教授(地域経済)の話

 帯広市の人口減少率の低さは道内でも突出している。要因の一つは産業構造。十勝には安定した農業生産があり、「ここに住みたい」という住民の意識が札幌圏よりも強い。釧路市は水産、石炭、製紙と稼ぐ力はあったが、お金を地元で循環させられず、人の定着につながらなかった。ただ、今は域内連携に力を入れ、国立社会保障・人口問題研究所による将来推計では、釧路は函館より人口減少率が低い。道内では札幌への一極集中が進んでいる。国が関与し、札幌と地方のバランスを取るべきだ。

■釧路は仕事づくりを 北海道総合研究調査会の五十嵐智嘉子理事長の話

 住民基本台帳人口をみると15〜19歳は釧路市のほうが帯広市より多い。進学などでいったん地元を離れるのは仕方ないが、問題はその後、地元に戻ろうと思わせられるかだ。十勝では農業の情報通信技術(ICT)化などで魅力的な雇用が生まれている。新規事業などへの挑戦を帯広市が取りまとめてもいる。釧路市も釧路管内の先頭に立ち、仕事づくりにつなげてほしい。一方で出生率の低下を考えると、全国的にも人口回復は厳しい。対策は取りつつ、人口減の状態のまちづくりを考える必要がある。(五十地隆造、古谷育世)


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