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人口問題・少子化・家族の経済学

1523名無しさん:2016/11/20(日) 19:45:09
>>1522

2006年、父のドナルドが出演していたリアリティー番組「アプレンティス」に登場し始めた後、イヴァンカは自身のブランドを作っていくための大がかりな挑戦を始めた。2009年「The Trump Card: Playing to Win in Work and Life」の出版の頃だ。

イヴァンカが27歳の時に書かれたこの本には、2016年の彼女と見比べると、発展途上のイヴァンカが表現されている。デザインのカバーは安っぽく、イヴァンカの写真は光沢感が出過ぎている。帯に書かれたVogueのアナ・ウィンターの推薦コメント 「The Trump Cardは、心に訴える力があり、地に足が付いていて、スマートで、ユーモアのセンスがある」。これも無理し過ぎだ。

トランプ・オーガニゼーションに無くてはならない存在になりながらも、彼女はまだ結婚していなかったし、3児の母にもなっていなかった。この本は、対象読者の20代くらいの、努力家の女性たちを非常に意識して書かれている。

しかし、イヴァンカ・ブランドを定義するようになったイデオロギーは、洗練されていないとはいえ、すでにすっかり導入済みだ。そこには、彼女の著書のタイトルが力強く思い起こさせるように、能力主義の基本概念がある。

イヴァンカは「私たちの誰もが、勝ち目のあるカードを切られており、それを上手に、スマートにプレーするのは私たち次第なのだというシグナルを送る」ことを意図している。 私たちは 誰もがトランプ・カード(切り札)を持って生まれてくる。人種、性別、能力、教育レベルにかかわらず。そして、正しくそのカードをプレーしなければならない、というのだ。

イヴァンカ自身は特権を持って生まれてきたことを認める一方で、実際にその特権が彼女に作用したとは思っていない。

「私は、肩書、血統、そして責任にもかかわらず、職場の他の若い女性とまるで同じなのです」
彼女が成功し、トランプ・オーガニゼーションの中で「相応な」地位を得たのは、彼女の勤勉と献身のおかげだということになる。イヴァンカは陸上競技における段階式スタートの例えさえ使ってみせた。「あるランナーが大きくリードしているように 見えるかもしれませんが、結局は誰もが同じレースを走るのです!」と。

これはアメリカン・ドリームである。そして差別是正措置のようなプログラムを認めない考え方を示している。それは、アメリカ経済がどう機能するべきかに関するトランプ氏の構想の中心だ。ドナルド・トランプは、単に他の誰よりも懸命に働いたから成功した、という考え方だ。

つまり、医療費の支払いを心配する必要もなく、食べることにも困らず、最高の私立校に学費を全額納めることができるという、自分たちに生まれながらにして与えられた特権と、自分たちの人種によってもたらされた特権の両方を、無視している。

しかし、自分たちに与えられた有利なスタートを認めることは、実際にトランプカードが不正に切られたことを意味する。そして本に書かれる形でもたらされる彼らのアドバイスが、すべての人々にはあてはまらないかもしれない、ということを示すのと同じになる。

自分自身に与えられた特権を系統的に否定することで、イヴァンカは自分のように秀でていない人は、誰しもただ努力が足りていないのだと示唆している。システムが壊れているのではなく、ただそれを操ることができていない女性たちもいる。つまり、トランプ自身が言うように、彼女たちはただの負け犬なのだ。


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