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人口問題・少子化・家族の経済学

1522名無しさん:2016/11/20(日) 19:44:41
>>1521

その後、彼女は、無情なビジネスウーマンになった。なぜならそれも、価値の高い女性になるまた別の手段だったからだ。まず母親を、その後、80年代にトランプ・オーガニゼーションの副社長として採用されたバーバラ・レスを、手本とした。

イヴァンカは父親と同様に、自分のライフスタイルをブランド化した。彼女のものの見方は、表にははっきり出てこないが、シンプルで、父親と同じだ。つまり、世界は純血の白人男性によって牛耳られるべきだという考え方だ。女性がその中で働くなら、適切な服を着て、適切な身体を持ち、適切な振舞いをする必要がある。

トランプ氏の大統領選のキャンペーンでは、そのイデオロギーが明白になった。選挙戦では、イヴァンカが彼のイデオロギーを内面化してきたことが見えてきた。それだけでなく、彼女のライフスタイル、ウェブサイト、アパレルブランド、ハッシュタグの「#WomenWhoWork」を通して、女性の地位向上を装いながら、何百万人もの女性たちに、父のイデオロギーを売り込んできたことも露呈した。

世間体政治 +ヘテロセクシャル優位の考え方+企業フェミニズム=イヴァンカニズム。つまり、最も新しく、最も巧妙な、ポストフェミニズムのブランドだ。

イヴァンカは非常に賢い。しかし、その賢さや判断力は、システムがどのように機能しているか理解しているところからきている。この理解は、父親が有名な建築事業者である環境から、学びとったものだ。イヴァンカは内側からその構造を解きほぐすことができた。 彼女は文字通り、建物の中にいるのだ。そして、自分の置かれた現状を形作るイデオロギーを再生産する道を選んでいる。例えその表現の仕方がキュートで、Instagram向けのトーンを使っているとしても。

彼女が育った世界には、トランプ氏や、彼が理解するところの資本主義や家父長制度だけでなく、ポストフェミニズムやクールな新しい異母姉妹、コモディティ・フェミニズムが織り込まれていた。彼女はこのようなイデオロギーを体現化しているだけでなく、それを凌駕している。

服を購入することはエンパワーメントと同じことだということを、彼女ほど上手く表現できる人は他にはいない。そして同様に、その欠陥のある原理から、彼女ほどお金を作り出せる人は他にはいない。

この状況の本当の悲劇は、イヴァンカほどの手腕を持った人でも、一度その環境に落ち着いてしまうと、その構造の中から抜け出すのがとても難しいということだ。

彼女は、父親や彼の政治観を否定しない。ハイヒールを履いてカメラ写りバッチリのメークをして、隅に立ちすくむようなときでさえも、彼女の笑顔はびくともしない。彼女のブランドがボイコットされたことについて尋ねられたときのように、彼女は、彼女のブランドが「政治に利用されてはいない」とし、これまでも「政治に利用されたことはない」と主張するかもしれない。

しかし、彼女のブランドは常に矛盾に満ちていた。イヴァンカのブランドは、女性が成功をつかむ主な方法は、彼女たちを過小評価して解雇するようなシステムを変えることではなく、そのシステムの要求に、自分自身を合わせていく方法を学ぶことである、ということをほのめかしている。

これは目新しいことではない。この選挙運動は、トランプ氏が明確に支持しているものと、イヴァンカが暗黙のうちにしていることの間にある、つながりを事実上明らかにした。 そして、イヴァンカは、このイデオロギーに基づいて生きる女性たちの価値観を理解することを条件づけられてきた。そのため彼女は、このイデオロギーの犠牲者でありながら、自発的な参加者にもなった。

「私は、これらの成功が次世代のトランプ一族につながっていくことに注力しています」と、彼女は著書「The Trump Card」に書いている。「結局、私たちトランプ家は理解を得るためにプレーしたりはしない。私たちは勝つためにプレーする。私はまるで父のドナルドのような口ぶりになっている。でも、特別なお父さんの娘なら、当然でしょう?」


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