したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

芸能裏ねたジャーナル

1559神奈川一区民:2014/05/20(火) 18:42:32
>>1558からの続き

 初心者の頃、福本はチャーリー・チャップリンが転ぶ様子を勉強し、自身の演技に役立てた。長年の間に福本はさまざまな斬られ方を発見した。あるシーンでは目を回し、別のシーンでは膝から倒れ込んで静かに死んだ。また別のシーンでは、傷口から血を吹き出しながら金切り声を上げて叫んだりした。

 殺陣の練習では木刀が使われる。撮影時には日本刀のレプリカが使われるが、木刀でもレプリカでも当たれば痛い。

 「痛いのを怖がっていたら斬られ役はできません」と福本。「そんなのは考えずにしっかりと斬られないとうまくいきません」

 福本は適切なリズムで動くことが大事だと話す。殺陣のシーンは1つのテンポに固執せず、素早い一振りや短い「間」などを組み合わせた動きと、最後のとどめとなる強い一撃で構成されるべきだという。

 福本は「言葉で表現するのは難しいけど、ジャッキー・チェンとかブルース・リーみたいなカンフーの動きみたいな感じですかね」と言い、「最初はゆっくりでも急に早くなって、またゆっくりになって、最終的なとどめのシーンがある」と語る。

 だが、時代劇がもてはやされた時代はとうに過ぎ、若い俳優にこうした技を伝える機会が最近はあまりない。

 「太秦ライムライト」の一部が撮影された東映京都撮影所の広報担当者によると、日本で時代劇映画の人気がピークに達したのは1950年代で、70年代と80年代にはテレビの時代劇が台頭した。京都にとって「太秦」は詩的な言葉だ。ここは時代劇映画の中心地でもある。

 京都撮影所の全盛期には同時に10本の時代劇映画が撮影されていたこともあった。福本は1日に何度も斬られ、1本の映画で2回以上斬られることもあった。

 最近の映画やテレビドラマは現代ものに独占されている。京都撮影所で制作されているテレビドラマは現在、2本しかない。そのうちの1本はシリーズものの時代劇だ。

 「うちの奥さんですら、私が出ている時代劇よりも『24』を見てますよ」と、福本は米国のテレビドラマを引き合いに出した。斬られ役ではベテランの福本も仕事のレパートリーを広げなければならず、最近ではテレビ番組のナレーションの仕事を取り始めた。

 映画業界では、福本は映画で5万回斬られたと言われている。だが本人は、その数字はおおげさだろうと話す。

 この50年で最も記憶に残る斬られ役のシーンは何かと尋ねると、福本はどのシーンも大切なものだから選べないと答えた。

 「スクリーンの端で斬られていようと、誰に殺されようと、大きな映画だろうと、あんまりそういうのは考えたこともないですね。常に自分の持てる全てを出し切って演じていました。もしかしたらどこかで見ていてくれているんじゃないかと(期待して)」と話す。「今回の作品に関しては『本当に誰かが見ていてくれたんだなぁ』って思いました」

By JUN HONGO


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板