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重工業・造船・航空機スレッド

755とはずがたり:2016/09/30(金) 13:23:05
>>754-755
 ■研究開発費減で技術革新進まず

 ただ、現代ロテムの経営難は、一概に政府支援の不足だけが問題なのではない。朝鮮日報グループの経済専門メディア「朝鮮Biz」は、連載企画「現代ロテム墜落」を5回にわたって報じた。そこには「1%にも満たない研究開発費」「品質低下」「役員の高額年俸」など、競争力低下の原因となる同社の負の遺産が克明に描かれている。

 特に、競争力の源泉となる製品開発において問題となるのが、研究開発投資の減少だ。朝鮮Bizによると、現代ロテムの売上高に占める研究開発費は10年に2%だったが、その後は14年を除いて毎年1%程度の低水準にとどまる。15年(1〜9月期累計)はわずか0.7%にまで落ち込み、「技術革新を怠り、品質低下を招いた」と批判の声もあがっている。

 実際、現代ロテムが受注した仁川空港の磁気浮上式列車は、当初の開業予定から3年半遅れの現在も、まだ営業運転ができていない。技術的な問題が解決できなかったためだ。また、米コートハウスニュースによると、15年3月に米カリフォルニア州で発生した脱線事故をめぐり、米鉄道会社メトロリンクは現代ロテムが納入した列車の構造上の欠陥で、脱線する恐れがあると指摘した。

 このほか14年2月には、ウクライナ鉄道庁が技術的な欠陥を理由に、現代ロテム社製の高速鉄道車両の運行を全面中止した。ほぼ独占状態にある韓国国内市場で、技術革新が進まない弊害が、車両の品質に表れているとの批判も、あながち的外れではない。

 ■高い給与水準に国民も反発

 研究開発投資が減少する一方で、役員や従業員の給与は高い水準にある。14年の取締役の平均給与は7億3000万ウォン(約7500万円)に上る。現代ロテムが金融監督院に提出した四半期報告書によると、キム・スンタク最高経営責任者(CEO)の報酬は15年1〜9月だけで約5億3600万ウォン(約5500万円)に上っており、業績が悪化している中でいぜん高い水準だ。

 同様に鉄道部門の平均給与も毎年4〜6%ずつ上昇し、平均年収も1億ウォン(約1000万円)に迫る水準にある。こうした実情が報じられると、韓国のインターネット掲示板では「あらゆる悪条件が集約された会社。破綻すべきだ」「税金の投入はうんざり」「政府支援の前に、まず自助努力するのが先だ」と厳しい声が相次いだ。

 日中の鉄道車両大手との国際競争はますます激化する。大胆な構造改革がなければ、現代ロテムの再生はおぼつかない。(内田博文)


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