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重工業・造船・航空機スレッド

662荷主研究者:2015/12/29(火) 22:46:10
>>661-662 続き

【インタビュー/三菱重工業社長・宮永俊一氏】「変化は宿命」 戦う風土に
宮永俊一社長

―ここまでの中計の進展、課題は。

「蒸気タービントラブルや客船など一部問題はあったが、それ以外は非常に順調。中国経済が減速する中で受注は好調だ。MRJなど資金需要が増えており、戦略性のない資産の処分など構造改革を急ぐ。競争力を増すための事業分社の歪(ひずみ)が組織重複などで表れている。成長する航空機事業への職種転換などを進めるため、職能を広げる教育を手厚くする。外形的にはうまくいっているが、人材のケアを強めないと完成形には近づかない」

「現中計で最も伝えたいのは変化し続けるマインドだ。常に自分を乗り越え、挑戦する企業体になれるかどうかだ。自分自身を含めて反省すべき所はある。若い人に迎合するのではなく、あなたたちの意見を言えと。豊かな時代になり、温和な風土で育ってきた。今後は良い意味でのコンフリクト(衝突)がないと勝ち残れない」

―客船事業で累計約1600億円もの巨額損失を計上しました。

「社長就任直後、瞬間的に変だと思い、すぐに精査した。これだけ優秀で多くの技術者を抱えていても、経営史上想像を絶するような難しい船だと理解するのにものすごい時間を要した。客船の後続受注はエンジニアリング主体で続けたいが、まずは1、2番船をしっかり終えてからだ」

―畑違いから抜てきする大胆人事や組織改革が目立ちます。

「変化は宿命。そこに身を置くことは大事なこと。完成形は未来永劫(えいごう)ない。激変かもしれないが、苦しみながらも次につなげるため栄養剤を飲みながらトレーニングを積んでいると考えてほしい。常に『明日はうまくいかないかもしれない』『厳しい競争相手が出るかもしれない』と心配しながら経営している。人の何十倍も働き、厳しくやることができなくなったらさっさと辞める」

―18―20年度の次期中計イメージは。

「安定志向か、一段と攻めるかを16年度に決断し、17年度から1年かけて準備しなければならない。新興国経済の動向が立ち位置に大きく作用する。航空機が伸びるのも新興国の成長が前提。悲観、楽観ゾーンを見極め、そのどちらでもないところに落ち着く」

―仏原子力大手アレバの原子炉製造子会社、アレバNPへの出資を検討しています。

「ごく自然な投資。リスクが大きくなる形にはならない。(共同開発の中型炉)アトメア1を完成させるのが最も大事。廃炉を手がけるパートナーにもなる。仏政府との関係などをきれいに整理し、可能な限り支援する。結果、我々のメリットになる投資にする」

―理想の後継像は。 

「三菱重工のような難しい会社はない。他社との経営統合ということはないだろう。どことやってもすぐにブラックホールにぶつかるんじゃないか(笑)。だからこそ経営はチャレンジングで面白い。リーダー像は柔軟で理解力、判断力に優れ、常に反省する力を持っていること。今の事業体である限り、全製品の7割はすぐに理解できないと箸にも棒にもかからない。大トラブルが発生した時に、理解して謝れるかが大事な要素だ」

(編集委員・鈴木真央)

(2015年12月15日 総合1)


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