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重工業・造船・航空機スレッド

65やおよろず:2007/07/10(火) 14:56:49
「ボーイング787」登場 コスト削減へ“離陸”
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200707100006a.nwc

 燃費効率が良く、環境に優しい次世代中型旅客機として、世界の航空業界が注目する米ボーイングの「ボーイング787」(通称ドリームライナー)の1号機が8日、米ワシントン州シアトル近郊、エバレットの同社工場で雄姿を現した。ボーイングは空前の受注を獲得しており、コスト削減が最重要課題となっている世界の航空会社は、787に“救世主”と期待を寄せる。

 ≪ANA「正解」≫

 「787導入が発着枠拡大に間に合った。2004年の787の50機発注の決断は正しかった」

 全日本空輸(ANA)の山元峯生社長は、決断をこう自己評価した。

 ANAが04年春に開発中の787機を大量発注した当時、同社は6期連続の無配と苦しい環境にあった。それでも大橋洋治前社長(現会長)は「787」を将来の戦略機と位置づけたのは、09年以降の成田・羽田空港の発着枠拡大を見据えてのことだった。

 成田空港の発着枠は、滑走路延伸により10年3月に現在に比べ10%増の年間22万回に拡大する。一方、羽田空港も4本目の滑走路完成で10年10月には発着枠が1・4倍の40・7万回になる。

 これまで日本の航空会社は、発着枠が限られていたため、需要を満たすために大量輸送できる大型機を飛ばしていた。発着枠が拡大し、中型機を需要に合わせて運航できるようになれば、利用客のニーズに合わせたダイヤを提供できる。

 同時に、燃費が良く、整備の手間も低減できる787なら、コスト削減につながるとANAは判断、50機の発注に踏み切った。

 ≪JALまず35機≫

 抱える課題は世界の航空会社も同じ。01年9月の米同時多発テロ以降、航空会社の旅客機に対するニーズはそれまでのスピードから燃費、採算性重視へと変化し、相次ぎ787を発注した。

 ボーイングの歴代の機種の受注開始から3年間の実績と比較すると、「767」が105機(1978〜80年)、「777」は82機(90〜92年)。これに対し「787」は04年から06年までに448機(現時点では677機)。航空会社の787への期待を数字が表している。

 日本航空(JAL)も、国際線仕様の「787−8」22機、国内線仕様の「787−3」13機を発注、13年度までに計35機を導入する。同社は大型機比率を58%から39%に下げ、半数以上を中小型機にする計画で、787は小型機「737−800」と並ぶ戦略機材となる。

 「大型機を1便飛ばすよりも中型機を2便飛ばしたほうが、需要が変化したときに対応しやすい」(西松遥社長)としており、787を長距離路線に就航させる。需要が大きい路線には中型機を1日に複数便飛ばし、変化があれば減便する、といった対応で、需要の変動リスクを回避できるとみている。

 また、現在は就航していないが、今後需要が拡大する可能性が高いBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などへの新規路線開拓に787を活用することを早くも視野に入れる。

 ≪訓練も大幅削減≫

 ANAの山元社長は、国際線ではまず、08年の北京五輪期間中のチャーター便に利用したい考えで、定期便では「現在1日1便のニューヨーク路線に2便目として」とニューヨーク路線を候補に挙げる。

 787は、従来の777と操縦法が似ており、777の操縦資格を持つパイロットなら移行訓練を大幅に削減でき、航空会社にとって大きなメリットがある。従来の規定では、移行訓練に2カ月ほどを要するが、5日程度に短縮できるという。訓練費用を削減でき、人員の効率的な配置も可能になる。実現に向け、JAL、ANAと国土交通省は議論を進めている。

 訓練期間の短縮が実現すれば、ANAの7871号機は導入から1カ月以内の来年6月にも客を乗せて飛び立つ。(シアトル 門倉千賀子)


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