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重工業・造船・航空機スレッド
336
:
チバQ
:2012/06/03(日) 14:07:21
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120603/bsc1206030701002-n1.htm
【底流】視界不良の「MRJ」 開発遅れで「低空飛行」続く (1/3ページ)2012.6.3 07:00
国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が試練に直面している。世界トップの低燃費という触れ込みで話題をさらったが、2度にわたる初号機の納入延期が響き、約1年にわたって新規受注を獲得できていないのだ。海外のライバル陣営は、ここぞとばかりに攻勢を強めており、離陸を前に“日の丸ジェット”の視界は曇る一方だ。
逃し続けた成約機会
「納入はいつになるのか」
MRJの開発を担当する三菱重工業グループの三菱航空機(名古屋市港区)には、今年に入り顧客企業から開発状況に対する問い合わせが相次いだ。製造を担う三菱重工の大江工場(名古屋市)の部品検査工程で規定違反が発覚、確認作業や製造工程の見直しで機体開発が遅れるとの懸念が浮上したためだ。
だが、三菱航空機は顧客の問い合わせに具体的な回答を示すことができなかった。開発の遅れにつながりそうな問題点や懸念材料の洗い出しに時間を要したためだったが、その影響は大きく、成約機会をみすみす逃し続ける結果になった。
危機感を抱いた三菱重工は「納入時期の見通しを示さなければ、不信を助長し、受注へのさらなる打撃が避けられなくなる」と判断、やむなく4月25日に納入時期の延期発表に踏み切った。当初は平成26年1〜3月としていたが、27年度の半ばから後半へと1年以上も延期。今年6月に予定していた試験機の初フライトも25年10〜12月に延ばした。
MRJの納入延期は19年10月の受注開始後、主翼材の設計変更を行った21年に続いて2度目となる。部品点数が多く、高い安全性が求められる航空機では遅れは決して珍しいことではない。
だが、実績のあるメーカーと異なり、新規参入メーカーの納入遅れは致命傷になりかねない。実際の機体の飛行を見てから購入を検討するという顧客が多いためだ。営業上の“切り札”となる肝心の実機の披露が遅れ、これに失望した顧客が他社に流れる可能性が一段と高まり、受注への影響は必至だ。
新興勢力にも及ばず
ただでさえ、MRJは受注に苦戦している。23年6月に、香港の航空機リース会社から5機を受注したのを最後に、ほぼ1年間、新たな顧客を獲得できていない。受注の総数は130機にとどまり、採算ラインとされる350〜400機にも遠く及ばない。
ターゲットにしている座席数50〜100席弱の小型ジェット市場での競争も激化している。中大型機より運航効率が格段に高く、今後20年間で世界で5千機の新規需要が見込まれる有望市場だからだ。
現在、小型ジェット市場はブラジルのエンブラエルとカナダのボンバルディアによる寡占状態にある。だが、新興勢力も急速に台頭しており、露スホイの「SSJ」と中国商用飛機(COMAC)の「ARJ21」は、それぞれ国を挙げた振興策で300機以上の受注を獲得している。MRJは新興勢力にも引き離される一方だ。
20%以上高い燃費性能
劣勢にあるMRJが、巻き返しに向けて注力するのが、ライバルを上回る機体性能の売り込みだ。最新のエンジンを搭載するMRJは、軽くて丈夫な炭素繊維複合材も採用しており、ライバル機より20%以上も燃費性能が高い。三菱重工の大宮英明社長は「燃費の優位性は揺るがず、実際に飛行が始まれば受注は引く手あまたになる」と自信をみせる。世界の航空会社が燃料高に悩まされており、運用コストの安さで選ばれるとの強気の見解だ。
ただ、開発が遅れるほど、その優位性を失う恐れも高まる。エンブラエルは最新型エンジンを採用した新型機で燃費向上に取り組み、ボンバルディアは座席数100席以上の大型機種の開発で輸送効率を高め、新規需要の吸い上げを狙う。MRJとの性能差を縮めようとするライバルの足音は、日増しに大きくなっている。
このため、三菱航空機は「27年就航」という公約期限の厳守に向け、機体開発の技術確立や信頼性評価を行う開発人員を今後30〜40人増やす。最終的な組み立てを手がける三菱重工の小牧南工場(愛知県豊山町)の設備増強も進め、早期の量産体制の確立を急ぐ。
国産旅客機としてはプロペラ機の「YS−11」以来、約40年ぶりとなるMRJは、三菱グループだけでなく、敗戦で長く開発を制限されてきた日本の航空産業全体の悲願でもある。韓国や台湾勢の急速な追い上げで、日本のものづくりの競争力は凋落(ちょうらく)が著しい。MRJが復権のシンボルとなれるのか、日本の底力が試されている。(今井裕治)
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