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重工業・造船・航空機スレッド
30
:
荷主研究者
:2006/10/26(木) 22:38:20
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20060902001.htm
2006年9月2日 北國新聞
建機の輸出地域拡大 コマツ粟津工場、今月から東南アジアに 金沢―釜山経由で出荷
コマツ粟津工場(小松市)は、金沢港から韓国・釜山港経由で行っている建設機械の輸出対象地域を拡大させる。現在は北米向けに限られている出荷先について、今月から東南アジア、年内に南米、来年からは欧州を加える。同工場の建機輸出のうち、金沢港の利用割合は三割程度に向上することになるが、さらなる利用拡大に向けては航路拡充が課題になりそうだ。
コマツ粟津工場は六月末から、金沢港発、韓国・釜山港経由のコンテナ船を利用し、北米向けの建機輸出を開始。同工場は釜山港での積み替え作業で、品質に問題が生じないことなどが確認できたため、出荷地域の拡大を決めた。
建機の輸出は、自走式で荷積みする「RORO船」を使用するのが一般的。金沢港で就航するRORO船は北米行きの月一便しかないため、粟津工場はRORO船が多く就航している名古屋、神戸港を輸出拠点としてきた経緯がある。金沢―釜山便で、建機を分解せずに積み込める特殊なコンテナ「スーパーラック」を利用することで金沢港からのコンテナ船輸出が可能になり、輸出地域の拡大で陸送コストがさらに削減できる。
輸出地域が北米、東南アジア、南米、欧州に広がると、金沢港からの建機輸出台数は、年間二千台を超える見通しだ。
ただ、今後の利用拡大には課題もある。
例えば、建機を北米に輸出する場合、現在の金沢―釜山便では釜山港内で埠頭間を陸送する手間があるほか、「週三便では使い勝手が良くない」(関係者)と、増便や新航路が必要との指摘もある。さらに、特殊コンテナの大きさや、金沢港のガントリークレーンの引き上げ能力に限界があるため、取り扱うことができない建機もある。
高橋良定工場長は「建機はとりわけ海外で需要が伸びており、その分、金沢港の重要性も増してくる」と話す。航路拡充が進めば、金沢港の隣接地でプレス機だけではなく、建機の生産拠点開設にも追い風となりそうだ。
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