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重工業・造船・航空機スレッド

274とはずがたり:2011/04/06(水) 14:03:55

日立、“作るDNA”で再起 驚異の9割復旧「電力インフラ守る」
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110405/bsc1104052238017-n1.htm
2011.4.6 05:00

 日立製作所が、“おひざ元”の茨城県日立市の工場で、東日本大震災からの復旧を急ピッチで進めている。3月30日には蒸気・ガスタービンや発電機などを作る日立事業所が操業を再開。今月4日現在、生産能力は震災前の9割程度まで回復しており、今後は需要増が見込まれる火力発電設備向け機器の増産も検討している。被災から立ち上がる「モノづくり」の現場を歩いた。

 翌日から自主出勤

 カーン、カーン、カーン…。東京ドーム13個分(約60万2000平方メートル)の広大な敷地にある工場内に、ハンマーの音が響き渡る。火力発電向けの蒸気タービンや航空機エンジン向けのガスタービンを作る日立事業所の海岸工場だ。従業員らはタービンの羽根を一枚一枚組み上げ、表面をヤスリで丹念に磨き上げていく。

 ゴーッ。頭上から降り注ぐ重低音は、天井に備え付けられた可動式クレーンだ。「久々にこの音を聞いた。やっぱり安心するね」。誰彼となく、そんなつぶやきが漏れる。

 日立事業所は1910(明治43)年、日立製作所創業者の小平浪平が、日立鉱山向けの電気機器の製造を始めた「原点」ともいえる拠点。現在では電力関連機器の工場が約140も集積する。

 そこが今回、震度6強の烈震に見舞われ、一部の工場では壁や屋根が破損。電気、ガス、水道などのライフラインも寸断され、約3週間の操業停止を余儀なくされた。ただ、保守点検のために顧客から預かったタービンや発電機が「ほぼ無傷」(同社)だったことが救いだ。

 工場では被災翌日の土曜日から従業員らが自主的に出勤。生産設備や製品の点検、修理に汗を流したという。同事業所の藤谷康男所長は「彼ら自身も被災者だったのに。あの情熱には感動した」と目を細める。

 現在は昼夜交代でフル稼働させ、地震前に受注した製品を製造。生産能力も震災前の9割程度まで戻った。今月3日には、地盤が液状化して使用不能になっていた日立港の日立グループ専用バース(岸壁)が復旧。製品の出荷体制も整った。「先行きは楽観できないが、もう悲観はしていない」(藤谷所長)。

 「注文あれば最短で作る」

 今後は電力の供給不足が深刻な東京電力、東北電力から火力発電用ガスタービンの引き合いが強まることが予想される。同工場は昨年度に約20基のタービンを製造したが、ラインをフル稼働させれば40基の製造が可能だ。藤谷所長は「日本の電力インフラを守るため、注文があれば最短で作る」と力を込める。

 日立は1日、停止していた昇降機の拠点、水戸事業所(ひたちなか市)も操業再開し、すべての主要生産拠点が復旧した。被災から1カ月足らずで立ち上がった企業城下町には、日本のモノづくりの“底力”が確かに息づいていた。(渡部一実)


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