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重工業・造船・航空機スレッド

21とはずがたり:2006/06/29(木) 00:21:45
「揺れる」エアバス、生産遅れで株急落 受注数争いに影
2006年06月23日21時39分
http://www.asahi.com/business/update/0623/142.html

 欧州旅客機大手・エアバスが、総2階建て超大型機「A380」の生産の遅れを機に大揺れだ。A380は、今年中の就航に向けて総力を挙げて開発してきた重要製品。上場する親会社EADSの株価は急落し、EADSの経営トップが、保有する自社株をすでに売却していたことまで発覚した。騒動は大株主の仏政府にも飛び火し、「乱気流」は米ボーイングと繰り広げる空の覇権争いにも影響しそうだ。

 エアバスは今月13日、A380の生産日程が6〜7カ月遅れると公表。第1号機は予定どおり06年中に引き渡せるものの、07年は9機と予定の約3分の1しか出荷できないとの内容。08、09年も各40機前後の予定が5〜9機分減り、巨額の違約金発生が避けられない情勢だ。

 親会社EADSは、07年からの4年間で利益が計20億ユーロ(約2900億円)減る見通しを発表。EADSの株価は3割も急落し、いまも下落前より15%ほど低い21ユーロ台に低迷を続ける。

 生産遅延の発表直後に判明したのが、EADSの最高経営責任者(CEO)、ノエル・フォルジャール氏ら一部の経営陣による自社株売却だった。欧州メディアによると時期は3月で、家族分も含まれる。

 フォルジャール氏はエアバスの前社長。A380の生産遅延を事前に知ったうえでのインサイダー取引ではないか、との疑惑が持ち上がり、仏規制当局は株価の動きなどの調査に乗り出している。首脳陣にも批判が向けられ、トップ人事に発展する可能性もある。

 フォルジャール氏はシラク大統領ら仏政界とつながりが深いうえ、仏政府自身がEADSの大株主。仏国会では、「フォルジャール氏を支えるのかどうか」と迫られたドビルパン首相が、野党党首を「ひきょうだ」と批判し、反発した野党議員がいっせいに議場を出る一幕もあった。

 そもそもの生産遅延の原因は、電気系統の作業のやり直し。A380は機体が大きく、座席の配置など機内設計の自由度が高い分、配線が複雑という。昨年夏にも同様の理由で日程を遅らせたうえに「灰色イメージ」も加わって、社内には経営危機との声すら出ているという。

 A380のこれまでの受注は159機。採算ラインとされる300機の受注の半分を超えたところだが、10機を発注している米保険大手AIG傘下のリース会社は、他機種も含めキャンセルを検討する、と伝えられた。

 エアバスは05年までの5年間、受注数でボーイングを上回った。だが、利幅の薄い、通路1列だけの小型機が中心で、航続距離の長い次世代機開発でも「水をあけられている」とされる。ボーイングと競うための看板機A380が、思わぬ苦境を招いている。


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