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重工業・造船・航空機スレッド
208
:
荷主研究者
:2010/05/15(土) 16:39:16
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100513303.htm
2010年5月13日03時51分 北國新聞
今夏から本格生産再開 コマツ金沢工場の大型プレス
コマツ金沢工場(金沢市)は今年夏から、主力の自動車向け大型プレス機械の本格生産を再開する。リーマン・ショック後、受注ゼロの状態が続いていたが、今年に入って16カ月ぶりに受注した中国向けのほか、新たにインドなどの新興国で受注確保のめどが立った。今年度はライン停止による稼働調整は行わない方針だ。
山野一郎工場長が北國新聞社の取材に対し、今年度の生産見通しを明らかにした。山野工場長は「中国や東南アジア、インドを中心に引き合いが出ている。今年度の生産は当初計画より、2割ぐらいは伸びそうだ」と述べ、今夏から生産が上向くとした。
コマツの大型プレスは今年1月、16カ月ぶりに中国向けで自動車の車体を造る2ラインを約40億円で受注。これに加え、インド向けや別の中国向けでも受注がほぼ固まっているという。金沢工場での組み立ては今夏から順次始まる。
金沢工場はコマツの工場として唯一、プレスなどの産業機械と、建設機械の両方を手掛けている。山野工場長は、もう一つの生産品目である鉱山用の超大型建機の生産にも動きが出てきたとし、「(回復は)プレスと似たような状況だ」と語った。
中国やインドの資源需要に対応し、東南アジアなどの資源を持つ国から鉱山用建機の引き合いが増加している。2月に金沢工場としては初めて、400トンクラスの超大型油圧ショベル「PC4000」をインドネシアに納入。同工場は今年度、技術スタッフを3人増員し、品質向上につなげる。
さらに、これまでは建機の一部の部品をドイツから輸入していたが、今後はコスト削減のため、国内で調達できるようにする方針。同工場は「周辺の協力企業に発注し、造ってもらう」としており、協力企業にも明るい材料となりそうだ。
金沢工場は昨年度、リーマン・ショックで大型プレスの受注ゼロが続き、これまでの受注残で対応していた。特に前半は月に数日、ラインを停止し、社内教育に充てていた。
山野工場長は今年度はライン停止日を設けない方針を示し、「繁忙感とまでは行かないが、ようやく動きだしたという感触が強くなっている。改善活動を継続しながら品質と信頼性を一段と高めていく」と述べた。
金沢工場は3月に閉鎖した小松工場の生産機能を集約し、大型プレスの一大拠点となった。小松工場の社員約410人が金沢工場に移り、4月から約500人体制で業務を始めている。
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