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重工業・造船・航空機スレッド

128千葉9区:2009/01/25(日) 00:51:09
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123275740328.html
南日本造船事故 固定ボルト折れる
[2009年01月24日 09:31]

 大分市青崎の南日本造船大在工場で二十三日午前、建造中の船に架けたタラップが外れ、二人が死亡、二十四人がけがを負った事故で、船体とタラップを固定するフックに付いたボルト四個のうち、三個が折れた状態で海中から見つかった。船体とタラップを固定する補強用のワイヤを結んでいなかったことも判明した。重量に耐えきれず、タラップが落ちた可能性があり、同日午後に会見した吉田泰社長らは「ずさんな安全管理と言われても仕方がない」と謝罪した。

 南日本造船大在工場によると、タラップは長さ約二十九メートル、幅約一メートル、重さ約三トン。船体側の先端に、二個のL字型フックがあり、フックとタラップの結合部は角度を調節するために直径約二センチのボルト二個をそれぞれ取り付けていた。海中からは、折れたボルトのほか、タラップから外れたフックも見つかった。
 同工場ではこれまで、船体の開口部の高さに合わせ、陸地側に足場を組んでタラップを水平に渡していたが、この日は初めて、水面から高さ約十メートルの開口部に向け、斜めに架けていた。
 同日は、タラップを船体に架けるクレーンが故障し、作業開始が約一時間遅れたため、タラップを渡した直後に作業員が殺到したという。
 同工場は、タラップの耐荷重は把握しておらず、渡る際の人数制限はしていなかった。
 大分東署などの対策本部によると、けがをした二十四人のうち、臼杵市野津町宮原、会社員城純次さん(31)が肺に海水が入って急性呼吸不全で重体になった。意識はあるが、腕や足を骨折しているという。
 同本部は業務上過失致死傷の疑いで、関係者から事情を聴くなど、事故原因を調べており、二十四日も捜査員十数人を動員し、実況見分する。

作業員「安全二の次」

 「大勢の作業員の“命綱”は、たった数本の小さなボルトだけ。そんな強度でいいのかと、危なっかしく思っていた」。三十年近く造船工事に携わる県内のベテラン作業員の男性(57)は、タラップを渡らずに難を逃れた。「会社には安全意識が欠けていた。いつかこんな事故が起きると思っていた」と、安全管理体制に疑問を投げ掛けた。
 男性は二十三日午前八時半ごろに岸壁へ。しかし、タラップの設置作業が大幅に遅れていると聞き、その場を離れた。
 「桟橋が落ちた」。仲間からの知らせで事故を知った。「命拾いした」
 男性によると、タラップは一日数百人の作業員が行き来する。特に朝一番は、大勢の作業員が渡ろうと行列をつくるほどで、大きな負荷が掛かるという。
 大在工場での造船は三隻目。これまでの二隻の作業では、岸壁に設けた足場から船体に向かって水平のタラップを渡していたという。「ボルトで固定するほかは、針金のような『番線』を巻き付けて補強するだけ。仲間内でも『こんな強度で大丈夫なのか』と話していた。世界一のフェリーを造っているのに、安全対策は二の次だった」と厳しく批判した。
 別の男性作業員(57)は「造船業は数少ない好景気の業種。少ない人員で仕事をさせ、無理が出ていると感じる。船を浮かべた状態のまま作業をしたのも作業効率を優先させたためではないか」と指摘した。


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