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重工業・造船・航空機スレッド

107荷主研究者:2008/06/30(月) 00:33:04

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080607301.htm
2008年6月7日03時38分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎コマツ景気に沸く 富山県西部

 富山県西部の金属、機械業界が「コマツ景気」に沸いている。コマツの中核子会社が立地し、主力工場が集積する石川県に近いという「地の利」から、建機関連の協力工場でフル生産が続き、設備投資も活発だ。基幹産業のアルミ建材が不振にあえぐ中、好調な鋳造業界が地域経済のけん引役として期待を集めている。

 コマツ建機用の鋳物部品生産は現在、子会社のコマツキャステックス(KCX、氷見市)が担っている。しかし、自社生産分だけでは部品を賄えず、コマツグループは昨年、毎月一千二百トンの鋳物部品を外部調達した。

 このうち、鋳鉄品月六百トンは、「KCXや粟津工場への物流コストを抑えられる利点」(コーポーレートコミュニケーション部)から、富山県西部と石川県内で調達された。銅器産業の伝統がある富山県西部には、大小の鋳造業者が集積しており、これが「コマツ景気」を生み出す要因の一つとなった。建機需要の伸びに追いつくため、今年は鋳物部品の「外部調達量をさらに増やす計画」(KCX)で、鋳造企業の活況は当分続きそうだ。

 部品業者も、増産に次ぐ増産を続ける。北日本興業(高岡市)は、コマツからの貸与も含め、数年間で生産設備を十台増やした。KCXから鋳物部品の加工を引き受ける。変速機用ピストンの加工もコマツから集中して受注した結果、「過去六年で売上高が三倍になった。準備が整えば工場増設も検討する」(矢原恒美会長)という。

 ショベル建機のバケット生産で国内トップクラスの丸栄製作所(射水市)は、五年間で八億円を投資し、月産七百個の中型バケット生産能力を整えた。

 しかし今春、同社を訪れたコマツ幹部から、「まだ足りない。もっと造ってほしい」と増産要請があったという。同社は「世界のどの企業とも競争できる体質にする」(今牧繁社長)ため、近い将来、中型バケットを月産一千個、鉱山機械用の超大型バケット生産も一・五倍に引き上げる計画だ。

 活況を呈しているのは、建機分野だけではない。子会社の日平トヤマ(南砺市)は、中国などの太陽電池業界向けに、産業機械の増産を進めており、二〇〇九年三月期は初の連結売上高一千億円突破を目指す。

 日平トヤマの快進撃は、産業機械の鋳物部品を専門とする富山県西部の中小業者にも特需をもたらした。同社向け部品を多く鋳造する大庭工業(高岡市)は「大ばくちだが、せっかくの好機を生かすには現工場は手狭」(大庭清昭社長)とし、五月中旬に「年商の二年分」を投じ、従前の四倍の床面積となる新工場を稼働させた。

 全国的な住宅着工数の減少で、富山県西部の基幹産業である建材業界は、不振脱出時期が見えない状態が続いている。金沢工場の整備で北陸での存在感を増すコマツへの期待は金融機関でも高く、「コマツの影響で銑鉄、鋳物業界の活況は目覚ましい。他の業種でも、建材偏在を脱し、コマツなど多様な受注をこなせるように支援したい」(谷内雅彦高岡信用金庫理事長)との声も上がっている。


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