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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

526千葉9区:2009/03/25(水) 21:58:48
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200903250006o.nwc
インド下院総選挙 “三つどもえ”の戦い 安定政権、連立協議が左右
2009/3/25

下院選挙に向け協議した大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(中央)と第三戦線を構成する小政党の党首ら=15日、ニューデリー(AP)
 インドで任期満了に伴う下院(定数545)総選挙の投票が約1カ月後に迫った。4月16日に行われる投票では、同国の2大政党である最大与党・国民会議派と最大野党・インド人民党に対抗すべく小政党や地方政党が結成した連合体「第3戦線」が大きく票を伸ばすとみられている。ただ、単独政権誕生の可能性は薄く、選挙後に3つの政治勢力により行われる複雑な連立協議が政権の行方を決めることになりそうだ。

 ■分析

 同国では2大政党の覇権に対抗するかのように、無数の小政党が台頭している。地方政党は下院で議席を増やし、より多くの閣僚ポストを獲得しようと、会議派が率いる与党グループ・統一進歩同盟と、人民党が率いる野党グループ・国民民主同盟を圧迫しつつある。

 ◆二大政党の弱点

 シン首相は今月18日、1月の心臓バイパス手術後、初めて閣議の議長を務めるなど第一線に復帰した。会議派には追い風となる。通常の政治的尺度で測れば、進歩同盟内の会議派の指導力は前回の下院選から今年の改選期までの5年間、政権を維持できた点で成功といえる。

 しかし、会議派のソニア・ガンジー総裁が政策決定や閣僚ポスト配分を牛耳ろうとしていることが原因で連立与党内には反目が生まれ、進歩同盟は総選挙で苦杯を喫する可能性がある。

 同総裁は連立政権への嫌悪を隠そうとせず、インド独立後の30年間維持した単独政権への復帰を熱望している。総裁は連立協定を背後で操り、連立相手に大きな不満を抱かせたばかりか、自らの後継者として、息子のラフル・ガンジー会議派幹事長を公然と引き立てている。

 一方の人民党は、前回の2004年の総選挙後、補欠選挙や除名により、137あった下院議席を113にまで減らした。同党は直近の地方選挙でも、ラジャスタン州を失い、デリー奪還に失敗するなど勢いがない。

 同党の最大のジレンマは、同党が掲げるヒンズー民族主義が党員を魅了し、一部の地域で有権者を引き付ける一方で、他の地域で非常に強い反感を買っていることだ。

 オリッサ州を支配する政党・ビジュ・ジャナタ・ダルは昨年、同州でヒンズー民族主義にあおられた反キリスト教徒暴動の後、民主同盟を離脱した。アンドラプラデシュ州のテルク・デサム党やタミルナドゥ州の全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟も、高圧的なヒンズー主義への反感から民主同盟を早期に離脱している。

 また、ヒンズー強硬派であるグジャラート州のモディ首相は党内で力を増している半面、リベラル派のジャイトリー人民党幹事長との確執が伝えられる。

 同国内の左派小政党は進歩同盟や民主同盟から相次いで離脱し、今月12日、西ベンガル州を地盤とするインド最大のマルクス主義政党、インド共産党マルクス主義派(CPI−M)の支援を受け、進歩同盟や民主同盟に対抗する連合体「第3戦線」を正式に旗揚げした。

 新しい連合体はウッタルプラデシュ州を支配し、勢力を一段と拡大するとみられている大衆社会党(BSP)を陣営に引き込もうと協議を続けている。

527千葉9区:2009/03/25(水) 21:59:13
 CPI−M指導部は、ダリット(低カースト)出身のクマリ・マヤワティBSP党首を次期首相として受け入れる用意があると示唆している。これには、米国の大統領選挙でオバマ氏が勝利したことに匹敵する象徴的な意味がある。マヤワティ氏は、第3戦線との総選挙後の連立は拒否していないものの、BSP単独で選挙に臨む考えを明らかにしている。

 2大政党から小政党が大量に離脱したことにより、改選後の下院は第3戦線が最大勢力となる可能性が高い。しかし、かりに第3戦線が選挙に勝っても政権発足には曲折がありそうだ。

 1996年の総選挙では、勝利した会議派が他党の支持を得られず、CPI−Mの閣外協力を得て地方政党だけで構成する「統一戦線」が発足し組閣したが、経済政策や外交政策の迷走に加え、連立与党の分裂により、政権は10カ月で崩壊した。

 ◆第三戦線も亀裂

 第3戦線による政権も、集団の規律を持たないため、長期にわたり機能するかは疑わしい。すでに、第3戦線内では政党間の亀裂が現れ始めている。マヤワティBSP党首を次期首相に推すというCPI−Mの提案がすべての政党に受け入れられているわけでもない。

 最も重要な点は、伝統的に、大統領は下院第一党に組閣を要請することだ。こうなれば、少数政党の寄せ集めの第3戦線ではなく、会議派か人民党が組閣の主体になるだろう。

 第3戦線を構成する多くの小政党が会議派や人民党に抱いている拒否反応も、連立交渉が始まれば解消しそうだ。

 ■結論

 インドの2大政治勢力である与党系の進歩同盟と野党系の民主同盟が崩壊し、総選挙では地方小政党が躍進しそうだ。最近結成された第3戦線が下院の最大勢力になる可能性もあるが、第3戦線が安定した政権を作るには、会議派か人民党との連立が欠かせない。4月の総選挙の投票結果は、政権発足に至るまでの前段に過ぎず、選挙後に行われる政党間の駆け引きこそが次期政権を性格付けることになろう。


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