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マスコミ

99名無しさん:2005/12/26(月) 22:40:51
視点:NHK番組改変 焦点をそらしたのは朝日新聞の方だ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20051226k0000m070093000c.html

 今年1月、NHK特集番組の改変問題を朝日新聞が報じた際、毎日新聞は「政治に弱いNHKの体質が問題だ」と社説で指摘した。

 番組は「旧日本軍による従軍慰安婦問題は昭和天皇に責任あり」と裁く市民団体の模擬法廷を扱ったものだ。内容自体が偏向しているとの意見はあった。だが、従軍慰安婦をどうとらえるかは歴史認識の問題であり、別の次元で大いに論議すればよいと考えた。

 今もその思いは変わらない。そして朝日新聞も「焦点はNHKと政治の距離だ」と記事の意図を説明してきた。しかし、本当にそうだったのか。

 朝日の担当記者は従軍慰安婦問題を軽視しているように見える安倍晋三・現官房長官らの歴史認識がまずもって気に入らなかったのではなかろうか。だから、番組改変に関与した安倍氏らの政治的責任を何とか問いたい。そんな意図が見てとれるのだ。最初の記事が「政治家が圧力をかけて、NHKが屈した」という余りに単純な図式で報じられているのは、そのためだったように思える。

 結果は「圧力をかけた」「かけない」の水かけ論だ。雑誌メディアの多くは、ここぞとばかり「朝日の左翼的体質」を批判するのも当然予想できることだった。

 この取材意図に関し、いまだに朝日はきちんと説明していない。記事は署名原稿だ。記者本人の反論を早々に掲載してもよかったと思う。ところが、詳細な取材メモまで月刊誌に流出。今もだれが流したのか、その狙いも分からないというが、他社にリークし、擁護の論陣を張ってもらおうとするかのような姿勢に、また批判が集まった。結局、朝日自らが焦点をそらしてしまったのだ。

 冷静に振り返ってみよう。放送直前、NHK幹部が安倍氏と会い、番組内容を説明した点は争いがない。しかも、NHKによれば予算などを国会議員に説明する際、担当者が今後の番組の説明をするのは通常業務だという。報道機関として常識外れの「お伺い」である。「圧力」という以前に、政治家の意図をそんたくし、自己規制により、やすやすと番組を改変してしまう。その体質にもっと焦点を絞っていればよかったのだ。

 もちろん、NHKの対応にも疑問は多かった。とりわけ、騒ぎの最中、安倍氏らが朝日を批判する記者会見をニュースのたびに長時間、放送し続けたのは、それこそ「公正中立」を逸脱したものだったように思える。要するに双方とも間違いをなかなか認めたがらないのである。

 朝日新聞ではその後、取材メモのねつ造も発覚した。NHKの受信料不払いの動きは止まらず、政治との関係が変わったという話も聞かない。
 メディア自身が報道の主役となる時代。メディアに、いっそうの謙虚さが求められた1年だった。

毎日新聞 2005年12月26日 0時24分


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