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マスコミ

1232とはずがたり:2016/08/25(木) 22:06:33
>>1231-1232
 7月19日に、私の担当者から「担当編集者を外されることになった」というメールが届いた。これが、今回の記事が影響した人事なのかどうかは、私にはわからない。
 次に同日、突然、粥川準二氏という人がRONZAのライターとして起用された。そして、翌20日、粥川氏による「米・独で発表された『STAP細胞』論文の真実 再現でも検証でもなかったことは日本のメディアで報じられている」という記事がRONZAに掲載された。
 この記事は、「7月13日付でWEBRONZAに掲載された『米国とドイツでSTAP細胞関連の論文発表』(著者は湯之上隆氏)という記事を読んで愕然とした。と同時に、ひどく失望した」という書き出しで始まり、私を名指しで批判した。また、米独の論文は「STAP細胞の再現されたことを意味せず」「特許は非最終拒絶という形式で却下された」と論じた。

 そして、次のように結論した。
「湯之上氏は、WEBRONZAの書き手が『米独のSTAP細胞関連論文や米国のSTAP細胞関連特許の動向について、何ら記事を書かないことに大きな違和感を覚える』というが、編集部はこれらの件については他媒体に任せただけかもしれないし、ただの偶然かもしれない。また、『WEBRONZAとそのライターには、不都合な事実(真実とは限らない)に正対し、現在起きているSTAP細胞関連のできごとを取り上げ、分析し、考察して頂くことを希望する』とのこと。その希望は本稿が掲載されたことでかなえられたはずである。確認できた事実は『不都合』ではなかったが」

到底、私は納得できない

 朝日新聞の担当者は当初、私の原稿の公開を拒絶した。ところが、「他誌に寄稿する」と脅したら、編集会議に諮られ、一転して公開されることになった。ところがその後、粥川氏を突如ライターに起用し、湯之上批判の記事を掲載した。
 このようなタイミングで偶然、粥川氏がライターに登用され、偶然、湯之上批判の記事を書いたとは誰も思わないだろう。これは、はっきり言えば、朝日新聞の編集部が仕組んだシナリオであろう。大手新聞社がこんなことまでするのかと思うと、心底ウンザリする。
 また、粥川氏の記事にも納得できない。私を含めて世間の多くの人々は、STAP細胞の専門家ではない。しかし、その行方は気になっていた。なぜならあれだけマスコミが大騒ぎしたからだ。
 だから、米独から一見してSTAP細胞に関係ありそうな論文が発表されたときに(それがもしSTAP現象とは異なるというならば)、その道の専門家が、朝日新聞をはじめとする大手マスコミで、きちんと解説するべきなのだ。それが筋ではないか。
 それなのに、粥川氏は「『何ら記事を書かないことに大きな違和感を覚える』というが、編集部はこれらの件については他媒体に任せただけかもしれないし、ただの偶然かもしれない」などとお茶を濁している。
 その上、粥川氏自身も発表したのは、「筆者はヴォイニッツ論文を根拠とした『流言』については『Medエッジ』(2015年12月13日配信。廃刊したため筆者個人ブログに転載)と『SYNODOS』(2016年3月16日配信)で、キム論文を根拠とした『流言』については『AERA』2016年6月13日号(6月6日発売、6月8日に『dot.』に転載)で、検証したことがある」と言っているが、そんなマイナーな細かいものまで探して読めというのかと思うと、正直言って腹が立つ。

 結局、冒頭で記した「狂騒状態というほどに騒ぎまくった朝日新聞をはじめとする大手マスコミが、その後この話題をほとんど取り上げないことは不自然ではないか」という疑惑はまったく晴れない。それどころか、姑息な手段で火消しに走る朝日新聞には嫌悪感を覚える。
 過去、朝日新聞は従軍慰安婦問題や東京電力福島第一原子力発電所事故に関する報道など、誤報を放置する過ちを繰り返してきた。ちょっと論理は飛躍するかもしれないが、このような土壌が、上記の過ちにつながっていると思うのは私だけであろうか。

追記)本稿は、RONZAに寄稿しても拒絶される可能性が高いと考え、STAP細胞関連の記事が多数取り上げられている「ビジネスジャーナル」に、敢えて寄稿した。「大手マスコミの報道姿勢は不自然ではないか?」という私の主張の是非は、本サイトの読者の判断に委ねたい。
(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)


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