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マスコミ

1214名無しさん:2016/06/19(日) 13:43:32
>>1213

●担当記者を通常業務から2か月間外して裁判対策に

ーー印象に残っている裁判はありますか?

「一番近いところでは、自民党から2013年の参院選に出馬しようとしていた田島美和さんが、過去に暴力団関係者と男女関係にあったと報じた記事(2013年5月16日号他)です。田島さんから名誉毀損で訴えられ、一審は負けましたが、控訴審では逆転勝訴することができました」

ーー東京地裁の判決では、週刊文春のウェブサイトに謝罪広告を1年間出すことや、誌面の最初のページに謝罪広告を掲載することを命じるなど、かなり厳しい内容でしたが、どうとらえましたか?

「地裁判決はかなり偏ったものだと考えました。特に、公人というものに対する裁判所の解釈についてです。選挙に立候補した人物は、極めて公人性が高いと考えていました。しかし、裁判所は、我々が思っている以上に彼女のプライバシーに配慮した判決を言い渡したので、非常に違和感がありました。

ですから、それを覆すために、控訴審では相当な労力をかけました。担当していた記者は、通常の週刊文春のための取材や執筆から2か月くらい外れて、裁判対策だけに集中してもらいました。

新たな証拠の入手や、もともと証言してくれた人の証言内容の精査をさらに入念にやって、万全を期しました。その結果が控訴審で評価され、判決が覆ったということは、我々にとって非常に大きな成果でした。

一審があまりに屈辱的な判決だったので、そのまま通ってしまえば、週刊文春という雑誌のブランドに大きな傷がついてしまいます。そのような事態をどんなことをしてでも避けるために、最大限の努力をしてきました」

●認識があったのか、なかったのかを立証

ーーほかに印象に残っている裁判はありますか?

「読売巨人軍をめぐる訴訟も印象に残っています」

ーー週刊文春が2012年6〜7月に報道した記事で、巨人軍の原辰徳監督(当時)が過去の女性関係をめぐり、元暴力団員に1億円を要求されて支払ったと報じた件ですね。読売巨人軍が支払った相手を「反社会的勢力ではない」と会見で説明したことに対して、週刊文春は「読売のウソ」と報じて、読売巨人軍から名誉毀損で訴えられました。この裁判のポイントはどこにあったのでしょうか?

「原前監督が元暴力団員に1億円払ったということ自体は、争いようのない事実なんです。

ただ、もし反社会的勢力だと知っていて渡したことが事実となると、プロ野球協約違反になって、原さんが監督をやめなければいけない可能性がある。だから、週刊文春では、読売巨人軍が反社会的勢力だと知っていたんだけど、知らないと嘘をついたのではないかと指摘する記事を出したんですよ。

そうしたら、読売巨人軍は『反社会的勢力だという認識がなかった』と名誉毀損で訴えてきたんです。

彼らの内面を立証しなければならない異例の裁判になりました。彼らがそういう認識がなかったと言うのを『いや、あったでしょ』と覆す非常にトリッキーな裁判です。週刊文春としては、胸を張れるスクープ記事だったので、問題とされた一点だけで全体が事実ではないという印象を持たれることを避けるため、裁判対策に全力で臨みました」

ーー具体的にはどう取り組んだのですか?

「エース格の記者に裁判対策に力を入れてもらいました。

彼は、恐喝したのが紛れもなく暴力団員であることを示す『盃事(さかずきごと)』の写真を入手していました。「親」と「子」の契りを交わす暴力団特有の儀式で、客観的な証拠です。

この写真に加え、さらに数十ページに及ぶ詳細な陳述書を裁判所に提出しました。記事を出して終わるのではなく、その後も十分な訴訟対策を怠りませんでした。そうして得た成果が、一審、二審の完勝を引き寄せたと思っています」


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