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宇宙

67杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/07/30(日) 17:01:03
■月の資源に各国熱視線

 さまざまな波及効果があるとはいえ、宇宙における技術開発は効率的なものばかりではない。米国では、「NASAは無駄遣いをしている」という批判が常にある。戦略国際問題研究所(ワシントン)のジェームズ・ルイス部長は、次のようなジョークを挙げる。

 その昔、米国の飛行士が、無重量の宇宙空間ではボールペンが使えないことを発見。NASAに委託された企業が、数億円かけて宇宙ボールペンを開発した。だが、同じころ旧ソ連の飛行士は、安価な鉛筆で黙々と任務をこなしていた――。

 ルイス部長は「宇宙予算の巨大さを考えると、スピンオフの費用対効果は不十分だ」という。

 ただ、だからといって米国民が宇宙開発そのものに反対しているわけではないと、ジョージ・ワシントン大のジョン・ログスドン宇宙政策研究所長は説明する。「スピンオフは部分的な問題にすぎない。宇宙開発が支持されているのは、(探査や観測といった)本筋の成果があるからだ」

 ブッシュ大統領が新宇宙戦略(04年)で、月や火星の有人探査の構想を盛り込んだのも、国民受けする新たな「本筋の成果」を狙ったからだ。ログスドン所長は「大統領は月の資源の経済的な利益をも期待している」と指摘。将来、月面基地や月から火星へ行くロケットの燃料などに月の資源を有効活用すれば、スピンオフとはけた違いに大きな実益があると米国は見ている。

 月に熱い視線を送る流れは米国に限った話ではない。各国の宇宙政策に詳しい未来工学研究所の稗田浩雄理事によると、月の資源が有用だというのは、ロシアや中国、インドなど国際的な共通認識だという。「日本にも月の鉱物を探る月周回衛星セレーネ(07年度に打ち上げ予定)があるが、さらに長期的な戦略で宇宙政策を考える必要がある」

      ◇

 〈キーワード:スピンオフ〉 宇宙や軍事の分野で使うために開発された技術のうち、本来の目的を離れて民生用に活用されているものを指す。直訳すれば、「予期しない波及効果や副産物」だが、「技術移転」と意訳される。

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