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宇宙

642とはずがたり:2015/04/19(日) 10:05:54
高度下がり電気も不足、衛星「あけぼの」ついに
2015年04月18日 16時45分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150418-OYT1T50053.html?from=y10

 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))のオーロラ観測衛星「あけぼの」が18日、26年間の観測を終えた。

 設計寿命の1年を大幅に超え、日本の観測衛星では最長記録となる。あけぼのは、オーロラの発生の新たな仕組みを明らかにするなど数々の成果を生み出した。JAXAの研究者たちは「長い間目立った故障がなく幸運だった」と長年の活躍をたたえている。

 あけぼのは1989年2月に打ち上げられた。当時はオーロラの発生の仕組みを解明する世界唯一の人工衛星として注目を集めた。

 あけぼのは、これまでの観測で、オーロラは夏より冬の方が発生しやすいことを初めて発見した。夏の極域は白夜のため、オーロラを地上から観測するのは難しかった。JAXAによると、あけぼのの観測データを基に書かれた学術論文は311件、修士や博士など学位論文も254件に上った。

 今は9種類の観測機器のうち6種類が使えず、オーロラはもう観測できない。今は地球周辺にある電気を帯びた粒子(プラズマ)を計測している。太陽電池やバッテリーも劣化し、電気も不足している。長い楕円(だえん)形の軌道を描いて地球を回っているが、高度は地球から最も遠い場所で当初の1万500キロ・メートルから、約4000キロ・メートルにまで低下した。JAXAは「今後、成果を出すのは難しい」と判断し、あけぼのに18日で観測を停止させる命令を送った。4月末には、あけぼのとの交信を絶つ。あけぼのは数年で大気圏に突入し、燃え尽きるという。来年度には、後継機が打ち上げられる。

 ギネスブックには、観測衛星の世界最長記録として2013年に引退した米「ランドサット5号」の約29年がある。


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