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宇宙

39とはずがたり:2005/07/17(日) 19:04:10

ディスカバリー:打ち上げ延期、長期化も NASAは苦慮
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20050717k0000m040093000c.html

[ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)元村有希子] 野口聡一飛行士(40)が搭乗する米スペースシャトル「ディスカバリー」が、部品の不具合から、打ち上げ直前で足踏みしている。米航空宇宙局(NASA)は、「打ち上げは早ければ来週後半(21日以降)になる」と説明しているが、さらに先に延びる事態も予想される。コロンビア事故(03年2月1日)以後初の飛行となる今回は、わずかなミスも許されない状況で、NASAは安全への要求と時間の制約のはざまで苦慮している。

 ◆センサーが誤作動

 打ち上げ延期の原因となった問題の部品は、外部燃料タンクの底にある4個の「枯渇センサー」の1個。燃料の液体水素の残量が5%を切ると作動、信号を受け取った機体は3基のエンジンを停止する。

 重量約2000トン(積み荷含む)ものシャトルを高度150キロの宇宙空間まで運ぶには、適量の燃料を上手に使って、エンジンをタイミングよく停止させる必要がある。センサー作動が早すぎると、シャトルが十分な高度に達しないままエンジンが止まり、緊急着陸の危機に直面する。逆に遅すぎると、燃料供給のバランスが崩れてエンジンが爆発する危険がある。

 シャトルでは、4個のうち2個が壊れても正常に働くよう設計されているが、NASAの規則では、4個とも正常に作動しなければ打ち上げられない。

 技術者たちは現在、配線やコンピュータープログラムなど、比較的手のつけやすい部分から、消去法で原因を絞り込んでいるが、手がかりはつかめていない。今後、調査は複雑な部分に入っていく。精密な回路が入り組む機体側の「ボックス」と呼ばれる電子機器や、タンク本体の調査だ。

 ◆検査軽視の代償?

 厳しい安全基準を設けながら、センサーに関する検査を、これまでNASAは軽視してきた。

 今年4月、燃料をタンクに入れて実施した検査で、今回と同じ「枯渇センサー」が誤作動する出来事があった。改良を加えて5月に再検査したところ、正常に作動した。

 6月にタンクを別の新品に取り換えた際、NASAは「仕様が同じ」という理由で、燃料入りの検査を省略した。実施していれば、早めに対処できた可能性がある。

 15日の会見で「(最初のシャトル打ち上げから)20年あまり経過しても、こうしたトラブルが起きることをどう思うか」と記者から質問された統合システム責任者のジョン・ムラトア氏は「空港で飛行機に乗るのと違って、シャトルはたいへん複雑な乗り物だ。我々も毎回、学ぶことがある」と、シャトルが発展途上であることを強調。グリフィン長官も12日、「シャトルは113回飛行したが、依然、実験段階だ。有人宇宙飛行はいまでも危険なビジネスだ」と言い切った。

 ◆7月中の打ち上げ可能期間は31日まで

 今後、これら調査自体に時間がかかるうえ、原因が見つかった場合の対処も難しくなる。

 例えば、センサー本体を調べるには、ディスカバリーを発射台から組み立て棟に戻し、タンクを機体から外さなければならず、そうなれば長期の延期は避けられない。

 シャトルは打ち上げに適した期間が決まっている。今回はドッキングする予定の宇宙ステーションの位置が日々変わっていること、さらに打ち上げ時に機体に損傷がないか確認できるよう、明るい昼間に打ち上げるためだ。可能期間は7月は31日までで、次は9月9日以降となる。

毎日新聞 2005年7月16日 21時41分


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