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宇宙

3とはずがたり(2/2):2005/01/10(月) 11:34
 ◇NASA、緊縮財政でも探査続々

 ホイヘンスの大気圏突入が予定されている14日は、ちょうど1年前にブッシュ米大統領が有人月面探査の再開などを盛り込んだ新宇宙計画を発表した日だ。昨年、NASAは2台の探査車を火星に着陸させ、過去に海があった証拠を数多く発見。今年8月には火星の詳細な地図を作製する「マーズ・リコネッサンス・オービター」、今月12日にはすい星に小物体をぶつけて内部を調べる「ディープ・インパクト」を打ち上げる。「設立以来、最も刺激的な時代」(オキーフNASA長官)の到来を演出し、新宇宙計画への米国民の支持を強めるためにも、「生命誕生の謎」に迫るホイヘンスにNASAは大きな期待をかけている。

 ホイヘンスを含むカッシーニ計画は総費用約33億ドル(約3500億円)で、「最後の重厚長大型惑星探査計画」とも呼ばれる。米国の財政赤字の拡大を背景に、NASAは緊縮財政を強いられており、今後打ち上げ予定の探査機はいずれも軽量で比較的安価なものになる。

 一方、ESAは今年10月、金星探査機「ビーナス・エクスプレス」を打ち上げる。

 03年に火星探査に失敗した日本は、今年夏に小惑星「イトカワ」に到着する探査機「はやぶさ」に期待をかける。「はやぶさ」はイトカワの表面から岩石や土の試料を採取し、07年に地球に戻る計画だ。

 08年に打ち上げを目指す金星探査機「プラネットC」計画や、ESAと共同で水星に探査機を送る計画もあるが、現在は主力ロケットH2A打ち上げ再開に全力を傾ける態勢のため、惑星探査計画が予定通りに進むかどうかは不透明だ。

 宇宙航空研究開発機構の水谷仁教授(惑星科学)は「NASAは生命発見に重点を置いているが、その後追いではなく、小さくても科学的に新しい意味のある探査を目指したい」と話している。

 ◇探査機「ホイヘンス」

 発見者の名にちなんで名付けられた探査機「ホイヘンス」は直径2.7メートル、重量320キロ。巨大な二枚貝のような形で、逆円すい形の底部が、大気突入時の摩擦で生じる高熱から、上部の観測機器を保護する。3種類のパラシュートを開き、秒速約6.1キロから同約5〜7メートルまで急減速し、約2時間半かけて降下する。

 観測機器は大気の構成要素を分析するガスクロマトグラフ質量計、雲や地表を撮影するカメラ、風音を集めるマイク、温度計など6種類。液体メタンの海に着水した場合でも数分間、固体表面なら最長30分間は観測できるよう設計され、データを地球に送信する。
毎日新聞 2005年1月9日 23時23分


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