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宇宙

283チバQ:2011/03/13(日) 21:37:51
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103130092.html
「陸の孤島」つなぐ衛星電話、電池切れ目前…宮城・女川2011年3月13日13時23分
 外部とつながる糸は、役場にある衛星携帯電話1台だけ。それさえもバッテリー切れ目前だ――。津波になぎ倒された家々のがれきが道路を寸断し、周囲との行き来を遮断された宮城県女川(おながわ)町。陸の孤島と化した海辺の町に12日入った。

 線路を延々と歩き、親切な女性の車に同乗させてもらって、午前10時半すぎ、町の入り口にたどり着いた。

 路面は材木や石が散らばる。もう車は進めない。

 女川湾に面した町中心部まではあと5キロほど。山に挟まれた緩い上り坂の一本道を行くだけだ。

 「おう! 新聞社! 向こう全滅だぞ! 何もねえぞ!」。眼鏡をかけた男性が大声で叫んだ。道路のところどころに散らばっていた木材やトタンなどの住宅の破片が次第に路面全体を覆う。道沿いに点在する住宅に、原形をとどめているものはない。

 電線から大きなものがぶら下がっている。近づくと、私の背丈よりも大きな木造住宅の梁(はり)と天井とおぼしき板切れだった。ゆらゆらと不気味に揺れるすぐそばをこわごわ通り過ぎた。

 やや開けた空間に出た。はるか向こうに青い海面。そこまでびっしり、がれきの山が積み重なる。もはや道路かどうかの区別さえつかない。

 木材、トタン、ガラス、鉄骨。そうした住宅の残骸に混じるのは、サッカーボールに年賀状、レコード、電卓、とっくり……。24時間前には確かに存在した生活の断片が、悪臭を放つヘドロにまみれて転がる。

 「退避! 退避! 避難だ!」。海辺に近い小高い丘の上から男性が大声で叫んでいる。周囲の人たちを追いかけて丘に上った。

 男性は、再度の大津波襲来に備え、海面の上下に目をこらしていた。1時間ほどの間に50センチ〜1メートル前後の上下動を繰り返しているという。

 「引き波の後に、またすごいのが来るかもしれないだろ」

 丘の上から見る町は、ただただ、がれきの荒野だ。3階建てコンクリート造りのビルが横倒しになっている。電柱のてっぺん近くにプロパンガスのタンクが二つ引っかかってぶらぶら揺れている。

 丘の上まで20メートル近い高さがあるのに、そこで車が2台積み重なっている。半分以上の家が破壊されたのではないだろうか。いったい、どんな津波が町を襲ったのか。

 海辺で会社を経営する阿部繁夫さん(60)は、一部始終を見ていたという。

 地震の後、すぐさま自宅にとって返し、妻らを車に乗せて丘に上がった。やれやれと思う間もなく、沖合から海水がもりもりと盛り上がった。岸壁をやすやすと乗り越え、一瞬で街をのみ込み、自分のいる丘に迫ってきた。

 あわてて背後の病院に駆け込んだが、大水は病院1階の天井近くにまで達した。すぐ近くの3階建ての町役場も、海水に包まれた。

 2階建ての銀行の屋上で助けを求めている人がいたが、あっという間に波にのまれ、姿が見えなくなった。「津波が来てから丘の上にまで達するのに1、2分……。そんなにかからなかったかもしれない。ぶわーっと、本当に一瞬で迫ってきた」

 「こういう地形だからねえ」。ある女性がそうつぶやいた。震源地に向かい、大きく口を開けたかっこうの女川湾。そこに達した津波は、両サイドを山に挟まれたV字状の地形で、瞬時に高さを増したのだった。


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