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宇宙

197とはずがたり:2009/10/26(月) 15:03:04

恐竜研究支える主婦 技師10人のほとんど
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20091026/CK2009102602000006.html
2009年10月26日

特殊器具を使って化石のクリーニングをする技師たち=勝山市村岡町の県立恐竜博物館で
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 県の第3次恐竜化石発掘調査は今夏に3年目の発掘作業が終了し、現在は「クリーニング作業」が進んでいる。字面から想像される洗浄作業ではなく、硬い岩石から化石だけを傷つけないよう取り出す精密な技術のことだ。県立恐竜博物館(勝山市村岡町)の作業現場を訪れると、貴重な化石が姿を現すまでの過程が分かり、技師たちの意外な素顔も見えてきた。

 博物館2階のクリーニング室。甲高い機械音が響く中、白衣姿の技師たちが岩石をルーペ越しにのぞきながら、歯科用器具のようなものを当てている。

 圧縮空気を出してペン型の刃先を振動させる「エアスクライバー」という特殊器具だ。化石の状態に応じて大小3種が使い分けられ、刃先はさらに細分される。1億年以上の時を経た化石はわずかな衝撃でも破損する恐れがあり、細心の注意が求められるからだ。

 「これも最初は表面にほとんど何も見えなかったんです」。技師の亀田かつ江さん(48)が、最近作業を終えたばかりという岩石を指して言った。

 大型草食恐竜「竜脚類」の化石群が出土した同じ地層面からの出土品で、状態の良い骨の化石が無数に露出している。こうした状態にすることで初めて、化石を展示、研究できるようになるのだ。

表面を削ったことで大量の化石が現れた岩石
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 かつて会社勤めをしていた亀田さんは勝山市への引っ越しを機に退社し、たまたま条件が合ったためこの仕事に就いた。始めて半年で小さな骨を取り出せたとき、「天職だ」と直感したという。「何かが出てくる、という感覚に母性本能がかき立てられ、化石がいとおしく思える」と話す。

 亀田さんら10人いる技師のほとんどは奥越地区の主婦。家庭を切り盛りしながら技術を磨き、今や最先端の研究を支える存在だ。学生時代から全国の博物館でクリーニングを担ってきたという同館の柴田正輝研究員は「これほどの設備、陣容を備えた博物館はほかにはない」と断言する。

 ただ、柴田研究員によると、日本の古生物学分野におけるクリーニング環境はようやく整備され始めたばかり。アメリカではクリーニングの最新技法が学会で発表され、技師の地位も高いという。

 それでも亀田さんは謙虚に話す。「恐竜は福井の宝。少しでも研究の役に立てることを誇りに思います」

 (谷悠己)


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